VC

過去の雑記置き場


データの移行は面倒だ(6/1)
ドコモショップが減っていく(6/2)
RoboFormのその後(6/3)
旧PCをWindows11にする(6/4)
OneDriveの恐怖(6/5)
ファイルは消えたのか?(6/6)
microSDは不要なのか(6/7)
意外に見かけるシニアカー(6/8)
電子部品の日本製品率(6/9)
dカードが使えない(6/10)
スマートフォンとマルチカメラ(6/11)
100円ではなくなる(6/12)
ソフトバンクと楽天(6/13)
Bluetoothの遅延(6/14)
プリインストール商売(6/15)
Windows11の感想(6/16)
NetWare(6/17)
フォント変更はWindows11でも出来た(6/18)
edge強制プログラム(6/19)
バックアップは必要か?(6/20)
物価高は受け入れられていない?(6/21)
続edgeに関して(6/22)
ブルーライトカット(6/23)
スターリンクはすごいのか?(6/24)
PCとCPUの世代(6/25)
グラフィックボード(6/26)
安物買いで失う銭(6/27)
グラフィックボード(新品)(6/28)
AIとか感情エンジンとか(6/29)
グラフィックボードを直す(6/30)


VC
グラフィックボードを直す(6/30)
◆ GTX1650グラフィックボードの中古を買ったのだが動作しなかった。仕方がないので新品を買った。新品のグラフィックボードのステータスを見ると、GPU電圧は713mV位でありこれは動作しない方と余り差が無い。

◆ しかしDDR6の電圧が大きく異なり、新品の方は1.35Vなのに対して動作しない方は600mV位しかない。これは明らかにおかしいので、DRAMの電源周りを調べる事にした。といっても回路図があるわけではないので、この部品がこれかな、程度の見方しか出来ない。

◆ 電源ICはRICHTEKのRT8120が使われている。RT8120は低電圧出力用のPWMコンバータで、駆動周波数は300KHzだ。外付けにパワーMOSFETが2個付けられていて、同期整流を行う。電源デバイスは分かっても、全体的な回路が分かっているわけではない&多層基板でパターンも追いにくい。適当といってはアレだが、各部の電圧を測ってみる。

◆ そもそもどこの電圧が何ボルトであるのが正常かすら分かっていないので、測定値そのものを見ているわけでもない。アナログ回路部分、電源のフィードバック系やリファレンス電圧などを除けば、中途半端な電圧の箇所は少ない。この時点ではまだオシロは使っていない。

◆ チェックしていると87Aとマークのある抵抗があった。87Aは、えーと、787Ωか、中途半端な抵抗値だなと思いテスターで当たると電圧が不安定だ。接触不良か?この抵抗はフィードバック系かリファレンスか、アナログ系の箇所だ。

◆ 電源はDRAM用やGPUデバイス用など、ほぼ同じ回路が数ブロックあるのでそれと比較していく。このRAMがどのくらいの電流を消費するのか、これもデータシートが見つけられなかった。

◆ グラフィックボードをマザーボードから外して実体顕微鏡で見ると、半田付けが怪しい。抵抗が少し斜めに実装されていて、抵抗の端子部分と基板のパッドがずれているというか、半田がうまく接触していない。実体顕微鏡で見ながらこの抵抗を半田付し直す。

◆ 半田付けし直したグラフィックボードをマザーボードにセットする。電源を入れてもモニタには何も表示されない。PC本体のコネクタにはディスプレイは付けていないので、本体側から映像出力が出ているかどうかは不明だ。不良箇所は抵抗だけではなかったか、再チェックだなと思った瞬間にモニタが点灯した。

◆ 電気的な不良かと思ったら、物理的不良だったという話である。デバイスへの供給電圧が下がる方に故障したのでデバイス自体は壊れなかったが、電圧が上がる方向に電源部が壊れたらデバイスが無事では済まなかった。分かってしまえばすぐ直せる故障だったと言えるが、分からなければゴミになる運命だった。

◆ i7-8700KのPCに入れた時のFF14ベンチマークテストのスコアは、新品が5640で中古が5683だった。i7-12700のPCに入れた時は、新品が5592で中古が5571だった。グラフィックボード自体のスコア差は小さいが、PC的にはi7-8700Kの方がスコアが高かった。マザーボード(チップセット)の違いだろうか。


AIとか感情エンジンとか(6/29)
◆ Google自慢のAIには人格があると発言したGoogleの従業員が停職処分になった。これは不適切な発言と言うことではなく、守秘義務違反だそうだ。

◆ Googleに関しては以前から書いているように、力仕事は得意なのだが考える事に関しての統制は取れていない。仕様が安定しないだとか、それ以前の方針が変わってしまうなど、単に企業的歴史が浅いと言うだけでは説明が難しい不思議さがある。

◆ 従業員は歯車のごとく動かすという点は徹底されているように見え、一般従業員の権限も徹底した管理がされている。全てがシステマチックに動く事が企業の利益を最大にするという事に異論は無いのだが、では何故統制の取れない部分が出来てしまうのか。

◆ 文句を言わずに指示された事を聞くという点で、人間よりも機械の方が好ましいと思っている傾向はあるだろう。ただAI崇拝のために、AIの動きによって人間の行動が左右されるように感じる部分もある。

◆ サポートなどへの話の通じなさ具合も、出来の悪い人工無能と同程度だ。もしかしたら人間が対応しているのではなく、出来の悪い人工無能が人間のふりをして処理していたりして。

◆ AIと感情に関して、これを前面に出したのはソフトバンクのPepper君ではなかっただろうか。ソフトバンクはPepper君を、世界初の感情認識パーソナルロボットと位置づけた。CPUにはAtomが使われていて、いわゆるAIプロセッサが実装されているわけではない。もっともPepper君開発当時に明確なAIプロセッシングを謳うデバイスがあったかどうかは不明だ。

◆ 当初はスタンドアロンで感情認識が行えると説明されたが、その後は通信によってホスト側が処理を行うと言い換えられた。いずれにしても感情云々は、プログラムの組み方で一部そうした判断に近い事が出来るというレベルであり、自立判断が出来るわけではない。音声認識機能も(当時の)スマートフォン以下だった。

◆ Pepper君はプログラム通りにしか動かない機械であり、外観がロボット的である以外に見るべき部分はなかった。だったらディジタルサイネージで良いではないかとなり、次期モデルが開発される事もないまま姿を消す運命となった。

◆ 2014年当時に比較すれば、AI処理やそのあり方なども含めて進化した。今の時点でPepper君的な仕組みを作れば、当時のものよりもかなり面白い機械が出来るはずだ。もしも孫さんがロボット事業への興味を失っていなかったとすれば、PepperIIが登場したかも知れない。

◆ 孫さんの場合は全て投資の対象なので、稼ぎが悪ければさっさと解体してしまう。開発型企業がソフトバンクになじまないのはそのためで、開発投資や設備投資を嫌う傾向にある。いつになったら金を生むのか分からないような投資はしないよという事だ。

◆ 今は何でもAIと名付けるわけだが、AIの研究者からしてみれば、それは違うだろうというのが山ほどありそうだ。何でもAIだAIだと、AIの安売りはやめてくれと言いたいかも知れない。


グラフィックボード(新品)(6/28)
◆ 急がば回れ、そうじゃないな、余計な寄り道で時間と金を無駄にしてしまった。そこでもう一度今度こそはと中古に手を出す、では、負け続ける賭博師みたいな話になるので新品を買う。

◆ いや中古でも良いのだが、新品と価格差が小さくてお得感が感じられない。購入したのはMSIのDDR6のもので、最安値という意味からすれば他のブランドで少し安いものがあった。中古だと約1.9万円で新品だと約2.5万円である。

◆ まずこの新品を分解して各部の電圧を…なんて事はしないで、さっさとPCに組み込んで蓋をしてしまう。基板のデザインは中古で購入したものと異なっていて、各電圧のチェック端子は出ていなかった。GPUをいじったりするにはテスト用のマザーボードだとか、エクステンション、各電源の電流計などが必要だと感じた。なおHWiNFOで見たGPUコア電圧は0.713Vだったので、動作しないグラフィックボードのGPU電圧は正常の範囲と言えそうだ。

◆ 新品のグラフィックボードはi7-8700KのPCにセットしてモニタを接続する。負荷がかからないときにはグラフィックボードのクーリングファンの音も気にならない。フルパワーで動作させても特別うるさい感じはしない。

◆ 黒い砂漠(ゲーム)を動かしてみると、グラフィックボードなしの時とは全く動きが違う。i7-12700よりも当然滑らかであり、i7-12700内蔵のUHD770よりベンチマーク値で4倍以上のスコアがあるのは伊達ではない。

◆ ゲームの場合はCPUパワーよりもGPUパワーだと言われる。描画以外の処理が多い場合などだとCPUの処理能力がゲームのスムーズな動作を妨げる事はあるが、GTX1650クラスだったらi3-12100で十分なのではないか。

◆ 黒い砂漠を最高画質で動かすと、i7-8700K内蔵GPUでは10fps位になると思われ、ゲームとして成立しない。GPUを使えば(フレームレートは不明だが)最高画質でも普通にきれいに描画される。ETERNALもごくごく普通に動く。ETERNALはGTX1650より少し遅いGPUでも動くとなっている。i7-8700Kとi7-11700でパフォーマンスが変わるのかどうか、時間を見て調べてみたい。

◆ 消費電力だが、GPUがアイドル時は10W以下だ。一方でフルパワーで動かすと74Wになる。仕様上のTDPは75Wだ。黒い砂漠を動かしても連続フルパワーでは動作しないようなのだが、ベンチマークテストソフトを動かすと消費電力は激増し、UPSが過負荷のアラートを出した。

◆ i7-8700KのPCにはモニタが2台接続されているので、サブモニタの方をUPSから外した。これでアラートは出なくなったが、消費電力的にはギリギリである。もっとも黒い砂漠をPlayする分には(ピーク消費電力は上がるのかも知れないが)平均的に150Wくらい(モニタ等含む)だ。なお何も操作しない(画面点灯のみ)状態での消費電力は80Wくらいだった。

◆ HWiNFOで見るとGPU負荷は40%位になっていて、消費電力は40W〜50Wくらい、コア温度は高くても60℃位だった。クーリングファンの回転数も、最大回転数の40%前後を示していた。CPUも普段の使用よりは温度が上がり、50℃くらいになった。


安物買いで失う銭(6/27)
◆ GTX1650の中古で程度が良いものは2万円近くになる。新品が3万円弱なので中古は割高だ。

◆ 動作未確認のGTX1650、GDDR6のOC版だと書かれていて9千円は安いのか高いのか。動けば安いし動かなければ高い買い物になる。そもそもグラフィックボードなんて触った事がないのだから、壊れていたら直せない。

◆ グラフィックボードを修理する人は基板のパターン図まで持っていたりするし、そのGPUのテスト用のソフトなども使う。高速ロジックなので端子の波形観測は現実的ではないし、そもそもBGAなので基板のパターンは見えない。

◆ でもこの、動くかどうか分からない安物に賭けてみるという、ジャンク測定器を買うときのような、あるいは福袋を買うときのような、そんな誘惑に負けて買ってみたのだ。

◆ が、結論的にはジャンクだった。トホホ。GTX1650のボードは販売元が違っても基板は一緒なのか?ただボードの情報自体は良く分からなかった。グラフィックボードという検索ワードを入れると、グラフィックボードの価格だとかPCの選び方みたいなページしか出てこない。

◆ デバイスの電源回りが知りたいと思ってもPC用の電源ユニットはこれが良いでよすみたいな結果しか出ない。デバイスデータとかデータシートと入れてもGTX1650という名称自体で検索結果が引っ張られ、グラフィックボードの価格だとかPC用の電源ユニットが検索されてしまう。コード名のUT110などと入れてもダメだった。

◆ Google検索がへっぽこすぎてどうにもならないので、Baidoで検索して情報を仕入れる。ただ翻訳精度が今ひとつだったりして、書かれていることの半分くらいしか分からない。

◆ デバイスの電源周りのチェック端子があって、GPU_Vは0.73V位出ている。GTX1660のコア電圧が850mV前後らしいので、730mVは極端に不自然ではない。GDDR6の電圧が600mVくらいで、これは明らかに低い。他の1V、1.8V、5Vは正常だった。

◆ 電源ラインが0Vであれば短絡が疑われるわけだが、中途半端な電圧が出ているのは何なのか。メモリやGPUデバイス自体が内部で短絡を起こしているのか。ただ短絡的電流が流れている風ではなく、GPUやメモリ、電源デバイスが過熱するわけではない。

◆ 外部から1.3Vを加えてみた。GPUが動作していないときには電流は流れないが、動作しようとする(バスに電圧が加わる)と電流が流れた。安定化電源は6A迄しか流せず、DDR_Vの電圧は0.75V付近までドロップした。

◆ グラフィックボードを取り付けると、PCは全く立ち上がらなくなる。PC本体のビデオ出力も出ないので、相当な事が起きている。PCIeのバスを妨害しているとすると、GPUのPCIeバスインタフェース自体が壊れているのか。

◆ コイツを修理するには私の技術力というか経験値が不足している。グラフィックボードの故障は半田不良だとばかりに、とりあえず焼いてみるみたいな人も居るが、闇雲に焼いてもねぇ。という事でこれはいったん保留にする。


グラフィックボード(6/26)
◆ 一時期ゲーム機が欲しいと言っていた事があって、そのときにPSP(だったかな、中古のみ流通があるが結構高い)を入手した。しかし結局はスマートフォンの方が手軽みたいな感じになっている。押し入れを引っかき回せばPS2かPS3があるはずだが、もはやいにしえである。

◆ i5-6400のPCでは事実上ゲームはマトモには動かなかった。しかしi7-8700なら一部のゲームを動かす事が出来、俄然興味がわいてきたようだ。PCゲームは無料版もあれば試用版もあり、いきなり買って期待値をそがれたなんて事も少ない。

◆ 以前にGPUの話を書いたときに、中古もたくさん出回っていますよと情報を頂いていた。だがグラフィックボードは故障も多いのだそうで、保証なしの中古品を買うのは賭けに近いものがあるとも。ビデオカードなど壊れるところはなさそうなのだが、GPUに関しては発熱などもあって故障しやすいそうだ。保証付きの中古となればそれなりの価格、マイニング需要によって新品以上の価格が付けられた中古もあったという。

◆ 中古の値下がり率は性能(発売時期)に比例していて、古いものの中古は安い。一方でそこそこ使えるものに関しては、需給のバランスから中古価格が高値安定、新品価格は2年前の2倍に跳ね上がっている。何を勘違いしたのか、中古をこんな価格(6月10日時点で約45万円だったが、今は値下げされて7.36万円)で売っているところも。

◆ i7-8800KのPCの電源には余裕があるのだが、UPSに余裕がない。ゲーム専用マシンではないので、低消費電力で性能はそこそこみたいなものが良い。中古で動作未確認品であれば定価の半額くらいで買えるものがある。しかし動作未確認なので壊れているかも知れない。

◆ 強者はジャンクを集めてBGAデバイスを交換して直すという、まるで中国のiPhone修理みたいな事まで行うのは、それだけマーケットがあると言う事だ。

◆ 消費電力と性能、価格と性能の数字が出ているこちらのページは中々参考になる。新しい製品ほどお得度が高いのは一目瞭然だが、絶対価格は高い。それに性能なりの電力も消費する。

◆ 一応の目標として3D Markで3500以上を目安にしてみる。i7-12700のスコアが750位なので、4倍以上と言うことで。このくらいだとFF14のベンチマークテストでも「やや快適」レンジになる。UPSの都合もあるので消費電力は抑えたい。

◆ Radeon RX6400がスコア3500/消費電力53Wだ。RX6500XTはスコア5000/消費電力107W(以上?)、RX6500XTは安価でパフォーマンスが良く、一応レイトレーシング処理も出来る。消費電力は多いのだが、この価格帯では高性能と言える。

◆ GeForce GTX1650 GDDR6はスコアが3700位/消費電力75Wと普通だ。アイドル時の消費電力はRX6500XTより30Wも低い。GTX1650のDDR6搭載OC版は、メモリクロックを5割引き上げてパフォーマンスが改善されている。

◆ ただいずれもメモリは4GBであり、ゲームの要求仕様を満たさない場合がある、現在となってはローエンドグラフィックボードである事を忘れてはいけない。


PCとCPUの世代(6/25)
◆ 現在使っているPCは先日購入したもので、CPUはi7-12700でPASSMARK値は3.2万程度だ。その前に使っていたものはi7-8700Kで、PASSMARK値は1.4万程度である。
◆ 今は押し入れの中にあるDELLのInspiron3250はi5-6500(PASSMARK値は6.5千前後)前後、 i7-8700KのPCを買う前に使っていたのはDELLのVostro260sでi5-2400(PASSMARK値は3.8千前後)だったので、更新するとPASSMARK値が1.5倍とか2倍くらいになる。

◆ Vostro260sは一度電源が壊れて修理したが、その後又電源が壊れて廃棄となった。 メモリは仕様上は8GBが最大なのだが、8GB×2枚を入れたら16GBとして使う事が出来た。
◆ Vostro260sはSSDに換装したりして延命を図ったのだが、SSDにしてもソフトの起動などが遅くて少々ダルかった。それでもグラフィックボード(GT710)を付けてマルチモニタ化したりし、2020年頃まで使っていた。

◆ その後はInspiron3250を使っていた。メモリを16GBにしてHDDをSSDに変えた。Vostro260sに比較するとベンチマーク値は2倍弱になったが、ソフトの起動などがどうも遅かった。

◆ HDDの時はハードディスクが遅いのかなと思っていたのだが、SSDでも遅さが気になった。ただしHDDよりはずっと速い。メモリが最大でも16GBまでしか入れられないのが厳しいところだが、それが我慢できるのであれば使えないことはない。ただしWindows11の必要条件は満たさない。

◆ Inspiron3250にGT710を付けなかった理由は、CPU内蔵GPUの方がパフォーマンスが良かったからだ。Inspiron3250から、i7-8700KのMonarchに変えたのだが、これは快適である。プログラムの起動などで引っかかることもないし、動作の遅さも感じない。

◆ i7-8700KのMonarchからi7-12700のMagnateに変えても極端な速度差は感じなかった。スマートフォン同様で、ある程度の速度があれば余剰部分を感じにくいわけだ。ただし一部のソフトは実行時間が短くなった。

◆ 以前に書いたが、ゲームにおいてはi7-8700Kとi7-12700の差は明確だ。元々はパフォーマンス比較用にゲームをインストールしたのだが、PCで遊ぶRPGが面白いらしくてi7-8700KのMonarchはゲーム用に使われている。ただグラフィックボードがないので動きが厳しい。

◆ 私が使う分には基本的にGPUは要らないが、ゲームをしたいというのならGPUが必要だ。GPUの有無はゲームが動くか動かないかくらいの差がある。これまでのi5-6500のPCではゲームは動かないよと言う事で諦めていたが、i7-8700KならGPU無しでもビミョーに動く。

◆ RPGなどを動作させてみると、画像はカクカクでゲームとして成立していない。軽いと言われるものですら10fpsかそれ以下でしか描画が出来ない。i7-12700で動かすと多少はマシというか、ゲームの設定で画像品質を落とせばプレイできないことはない程度には動いた。

◆ ゲーム以外で描画能力に不満を感じる事はなかったが、ゲームの画面を見ればGPUの必要性が分かる。動画編集などでもGPUは使われるが、私は動画編集もほとんど行わない。CADなどでもソフトによってはGPUが使われる、機械CADなどで3D表示を行う時にはGPUによる高速化が可能になる。


スターリンクはすごいのか?(6/24)
◆ Starlink、衛星コンスタレーションはSpaceX社が提供するサービスである。550km程度の低軌道に2,400機あまりの衛星を飛ばしてサービスを実現する。

◆ 衛星は超薄型と言って良いほどのサイズで、打ち上げ時の厚さ(太陽電池パネルを折りたたんだ状態)で20cm程度と言われている。運用時には太陽電池板を展開するので、本体の厚みは10cm以下とみられる。

◆ 薄型化やフラット化の理由として、打ち上げ時のロケットへの搭載量の最大化や宇宙空間での空気抵抗の最小化が上げられる。高度550kmでは非常に希薄とは言っても空気が存在するため、衛星は抵抗を受ける。これを最小化することによって軌道修正用エネルギを少なく出来る。

◆ 打ち上げ時の筐体の投影面積は1.5m×3m程度と推測されている。この筐体の中に通信用の機器や衛星の制御用機器、クリプトンを燃料とする電気推進装置などが組み込まれている。

◆ Sterlink衛星の落下率は1割程度ある。様々な理由により軌道投入に失敗して落下する。現在2400機ほどが飛んでいるのだが、打ち上げ数は2600機を超えている。

◆ ダウンリンクは10.7GHzから12.7GHz、アップリンクは14GHzから14.5GHzを使う。Starlinkにアクセスするためには小型の位相アレイアンテナと専用の通信機が必要だ。

◆ 楽天とASTの計画では1.7GHz帯をそのまま使い、既存のスマートフォンで直接通信を行う。そのため衛星は巨大であり、Starlink衛星の100倍(当初計画)もの投影面積となっている。Starlink衛星は同時に数十基の軌道投入が可能だが、ASTの衛星サイズでは複数同時打ち上げが難しくなる。ただ楽天では低コスト衛星だと言っているのだが、何に比較して低コストなのかは明らかにされていない。

◆ ASTの衛星は巨大なアンテナを搭載する。640m2級のフェイズドアレイアンテナを搭載するのは、純民間衛星としては異例だ。軍事用としては直径約21mのプラスチック製の光学レンズを搭載する軍事衛星を開発した(2013年)話があった。レンズはフィルム程度の厚さの集合体だそうで、打ち上げ時には6m程度に折りたたまれているのだとか。

◆ 日本では技術試験衛星きく8号が、最大合計約650m2のアンテナを搭載して静止軌道に打ち上げられた。これは携帯電話への宇宙からのリンクテストに用いられた。大型アンテナ搭載衛星を打ち上げることが物理的に不可能というわけではないが、技術的難易度が高く、コストがかさみ、制御が難しく、寿命が短くなり易い。

◆ ASTはFCCへの資料で衛星数を243基としているが、投資家向けの資料では336基、日本向けの資料では168基、最新のコメントでは150基程度となっている。楽天は当初は2022年にサービス開始としていたが、後に2022年度内と言い直し、現在は2023年としている。スペースセルラータスクグループに提出された資料では、アンテナの直径は約24mで280のビームを作る。アンテナゲインは45dBiで下りのC/Nは7.7dB、上りのC/Nは10.8dBと試算された。

◆ 解決すべき問題はC/Nだけではなく、例えば遅延の問題があり、ドップラーシフトの問題がある。日本は島国なので国境問題が軽微とはいえ、北方領土付近や竹島・対馬付近では干渉防止策を講じる必要がある。


ブルーライトカット(6/23)
◆ 一時期は何でもブルーライトカットだったのが、最近は随分と廃れてしまった。メガネのレンズなどは今でもブルーカットが云々と謳われているものがあるが、それによる付加価値は減少している。今ならブルーライトカット(機能)が無料ですみたいな宣伝をしている眼鏡屋さんもある。

◆ 高効率白色LEDは450nm付近の光で黄色く発光する蛍光体をドライブする。その黄色とLEDの青が混じって白色光になる。なので青色の光が漏れ、それが目に悪いと言われる所以だ。

◆ ただ太陽光でも青色は多く含まれているし、PCのモニタやスマートフォンの画面を見ているときよりも、部屋の照明から出る青色成分の方が多かったりする。

◆ 慶應義塾大学の実験では近紫外域の光によって近視の進行を抑制する効果が見られるとある。ブルーライトは身体に悪いものではなく、むしろメリットがあるのではないかとも言われはじめた。

◆ 米国眼科アカデミーは、ブルーカット効果を謳うメガネなどの器具に意味は無いと断言し、日本眼科学会でもブルーライトカットメガネを装着させる事の方が有害であると言っている。

◆ ブルーライトカットを商売にした人は多くの利益を上げたと思うが、結局は一時の流行に過ぎなかったというわけだ。ブルーライトカットメガネ不要論は1年ほど前から言われ始め、一部新聞でも解説された。

◆ 色々と噂の絶えないJINSが2011年に発売したのがJINS PCであり、Zoffがそれに追従した。何しろ度なしのメガネが1万円近くで売れたというのだから良い商売だ。毎日PCのモニタの前にいる人の目を守る的なフレーズは、雑誌のライターのハートもわしづかみだ。

◆ ただ当時からエンジニア連中は余り興味を示さず、それはブルーライトカットが本当に必要なのか?と考える人が多かったからだろう。また色の道を行く人(画像屋さんや印刷・塗装屋さんね)も、色が変わって見えるので人気が無かった。

◆ 少し前で言うところのハズキルーペみたいなもので、単なる老眼鏡が1万円で売れちゃうみたいなものだ。まあ非球面レンズくらいは使われているかも知れないが、非球面レンズはプラスチックの成型ならば非常に安価に出来る。

◆ ハズキルーペは集中的にCMを行い、短期間で大量販売した。その後はCMを中止して広告宣伝費を節約する。新製品が開発されれば、又同じようなプロモーションを行うのかも知れない。

◆ 今はハズキルーペの類似品がたくさん出回るようになり、主に通販などで扱われている。今なら同じ価格でもう一本みたいな、利用シーンに合わせて倍率が選べますと売り込む。老眼鏡ならいくつかの種類を買っても安いものだし、100円ショップでだって売られている。

◆ 加工技術や精度を要するものであれば原価も嵩んでしまうが、老眼鏡を高級にしたところで限界はある。しかし何らかの付加価値が付けば、そしてその付加価値部分が高く評価されれば大きな儲けが転がり込んでくる。しかしそんなものは滅多にはなく、その点でハズキルーペやブルーライトカットメガネは大成功だったと言える。


続edgeに関して(6/22)
◆ Windows11ではedgeが標準ブラウザなのだが、edgeをアンインストールする事が出来ない。とは言っても絶対に不可能なわけではなく、コマンドラインからwinget uninstall microsoft.edgeと叩けば消し去る事は出来る。しかしedgeを消してしまうとウィジェットのリンクをクリックしても何も起きなくなる。ウィジェットを使いたい向きは以前に書いたとおり、edgeへのリンクをフックして別のブラウザに表示するソフトを使う必要がある。

◆ Operaブラウザにも言えるのだが、アップデートするとブラウザ設定を変えられてしまう事がある。またキャッシュディレクトリをシンボリックリンクを張って変更していても、元に戻されてしまう。

◆ edgeはクラッシュする事がある。もちろんどんなブラウザでも落ちてしまう事はあるのだが、edgeが異常終了するとページの復元のダイアログが出る。通常のブラウザであれば、そのまま操作を続けるとダイアログは消えるのだがedgeは消えない。ずっとそこにダイアログが残り、邪魔だった。で、復元をクリックすると、現在表示されているタブに加えて復元されたタブが表示されて二重になる。

◆ いくらマイクロソフトがアレだとは言っても、たぶんこれは仕様ではなくバグだろう。マイクロソフトのフォーラムだったかな、この件に関してマイクロソフトは「edgeを正しく終了させるようにすれば、メッセージは出ません」と案内している。いや、そうじゃなくてedgeが異常終了するんだけど。

◆ もっともIEの時にも、閲覧したページに問題があるからページを開き直したというメッセージが度々出現した。問題があるのはページの方じゃなくIE、オマエなんだよと言いたい。jig.jpのソフトも、調子が悪くなると「電波状態の良い場所で再度お試しください」なんて出てくる。何でも電波のせいにすれば済むというのはスマートフォンだけにして頂きたいものだ。

◆ Windows11で褒められるのは、スタートボタンを押した時にソフトの一覧(アイコンのみ)が出る事だ。デスクトップ上に並べたアイコンは他のウインドゥの下になって見えなくなるが、スタートボタンを押した時には一番上に表示される。エクスプローラに過去に使ったファイルの一覧が出るのも、ファイル編集などを繰り返すときには地味に便利である。

◆ Windows11はバグも多いが、音量が最大になるのには驚かされる。最初は何が影響しているのか分からなかったのだが、どうやらこれ、edgeや他のいくつかのソフトが通知を送ってくると通知音量が最大になるようだ。当該ソフトからの通知を切れば安らかな日々が送れる。

◆ Windows11の次期大型アップデートである22H2のリリースは秋口だと予想されている。新機能も盛り込まれるようだが、バグフィックスが先だろう。評判の悪いタスクバー関連の修正を希望する声もあるが、果たしてマイクロソフトがユーザの声に耳を傾けるのかどうか。むしろマイクロソフトアカウントの強制とOneDriveの絶対化に力が入りそうだ。これによりインターネット接続なしではWindowsのセットアップが出来なくなるというが、これも時代なのかなと思う。


物価高は受け入れられていない?(6/21)
◆ 日銀総裁の発言とは逆の調査結果が出たのだとか。日銀総裁は物価高が受けいられていると発言して批判を浴び、その後発言を訂正した。それでも物価高を受け入れざるを得ない的な発言だった。

◆ しかし現実は厳しく、物価高を仕方なく受け入れているのではなく、支出を制限する為に消費の量を減らしている家庭が多いのだそうだ。この結果としてスーパーなどでの商品の売れ行きにも変化が出ているという。

◆ 日銀は日本の通貨の価値が上がる事を望んでいる。まあこれは当たり前の事なのだが、なので円高とデフレを是とするようなところがある。景気は回復傾向にあると、現実を見ていないかのような事を言い続けていたのも、その表れではないのか。

◆ 低金利政策と企業減税は、大手企業の体力を増やした。しかし企業は設備投資や賃金に余剰金を回す事無く、余った金を運用す。それもあり株価が上昇したわけで、株価が上がっているから景気が良いと思わせる?思わせたかった?作戦は成功したのかも知れない。

◆ 岸田総理は物価高は世界で起きているが、日本は物価上昇率が低いと発言した。これは日本の賃金ベースが上がっていない事を棚に上げた発言であり、諸外国と比較するならば賃金上昇率も比較しなければいけない。

◆ 総理発言としては投資の拡大がある。拡大するのは投資ではなくて消費だと思うのだが、まあ自分が総理になって株価が下がるのは嫌だな的なところだろう。平成不況もそうなのだが、指標を見て現実を見ていないというか現実から目を背けている。

◆ 総理の発言通り投資しますよと言って給付金詐欺を働いた財務省職員は、さすが公務員と褒めて良いのか。民間の金が投資に回り、相場が崩れたら資産は大きく減ってしまう。国民の資産が減るのは、借金大国日本にとってメリットにはなり得ない。

◆ 現状は平成不況のツケが回ってきたとしか言い様がない。長い長い不況の末の今なので、これをすぐにどうにか出来るかというと、それは非常に困難だ。ガソリン価格の上昇を抑えるとか一部世帯への給付などでしのいでいるが、これは増税で吸い上げた金を戻しているだけだ。

◆ ガソリン価格上昇抑制に暫定税を廃止したらと言えば、事務処理が煩雑になるから嫌だよと財務省は言う。現状ではこれも税金を取った上でそれを戻すわけだから、余計な経費がかかっている。

◆ どこかに消えていく再エネ賦課金は、不安定な電力供給の為に国民負担が増えているだけではないか。国土面積に占める太陽光パネル面積は、日本が世界一なのだそうだ。ソーラーバブルを作ったのは民主党時代だったのかな、更に自民党時代になって建設に関する条件を簡素化するなど推進を行った。

◆ 再エネ割賦金額を後付けで変更出来ないというのであれば、ソーラ発電税でも新設すれば良い。新税を作るのは得意なのだから、一定規模以上の発電所に対してメガソーラー課税を行い、取り上げた再エネ賦課金を電力料金補助として、あるいはエネルギコスト補助に充当すれば良い。


バックアップは必要か?(6/20)
◆ Windowsを新規にインストールし、ある程度使える状態にまでした時点でバックアップを取っておく。Windowsが古くなって重くなってきたら、そのバックアップを書き戻す。

◆ という事は理屈としては正しいというか、作業の軽減としてメリットはある。そうした考えの元でバックアップを作った事もあるのだが、使った事はない。

◆ 結局は新規にセットアップするわけで、それは時期によって必要なソフトも違えばセッティングも異なるからだ。3年前にセットアップした時にはこうだったけれど、今はこうだねみたいな感じだ。

◆ 今回もバックアップを作ってみたが、それはMacriumReflectソフトの使い勝手のチェックも兼ねる。WindowsのインストールされたCドライブの使用容量は約100GBで、これをそっくりバックアップしてみる。

◆ MacriumReflectは海外製だがメニューは日本語なので使い方は難しくはない。バックアップ元とバックアップ先を選択し、更には定期バックアップを行うのであればスケジュールを設定する。自動定期バックアップではフルバックアップと差分バックアップも設定できる。

◆ バックアップ元とバックアップ先を設定して開始ボタンを押せばバックアップが開始される。バックアップ元はSSDだがバックアップ先がHDDなので、書き込みは多少遅くなる。それでも約100GBのバックアップが3分ほどで完了した。圧縮レベルは「中」を選び、バックアップファイルの容量は約26GBだった。

◆ 普段のPC利用の中でのバックアップは、少なくとも私は行っていない。消えたり壊れたりして困るファイルは商用クラウドに保存したりしている。バックアップはストレージが異常になったときに救済するためのものだが、現在であれば大容量のHDDなのでもSSDも安価になってきているので、壊れないストレージを構築した方が良い。

◆ 例えばRAID構成されたストレージのNASにデータを入れておくとか、PC自体のストレージをRAID構成にしておくとか。
以前の自宅サーバではRAIDに助けられた事があった。マザーボードのチップセットがローエンドでなければ、特別なソフトなどなしにミラーリングが組める。ただマザーボードが壊れた場合に、他のマザーボードでそのストレージを読もうとすると難しい場合がある。

◆ SSDを増やしたいとか、パフォーマンスを上げるのに複数枚のSSDを実装出来るカードがある。RAIDに関してはスタンドアロンで動作するものと、マザーボードのチップセット依存のものがある。ミラーリングとストライピングで14GB/s以上の速度を謳うものもある。

◆ HDDにしてもSSDも今は信頼性が高いので、壊れるぞ壊れるぞと叫んでいるのはデータ復旧屋くらいなものである。それこそ容量が500MB(GBではない)の頃にはHDD故障は珍しくはなかったが、今はHDD故障に出会う事も少なくなった。

◆ SSDのデバイス自体の不良による故障は、操作ミスによりデータを消してしまうなども含む全障害の中の5%にも満たないそうだ。データ復旧屋ではコントローラデバイスを交換してSSDを修理する事もあるそうだが、HDDとは異なり復旧率は低いという。


edge強制プログラム(6/19)
◆ マイクロソフトはedgeの使用を推奨しているというか強制している。過去のIE問題の時のように、何としてでもedgeを使わせたいのだ。edgeの出来が良ければ使うのを躊躇う理由はないのだが、個人的にはあまり使いやすいとは思っていない。

◆ edgeは動画再生が出来なくなったり、画面がちらついてしまったり、エラーで落ちたりする事がある。いずれもブラウザを立ち上げ直せば元に戻る。ただ例えば動画視聴中に不具合が起きれば、観ていた動画は中断する事になり気分が良くない。

◆ Webのフォームへの入力時に、文字をペーストしても反映されない(見た目はペーストされているのに、確認画面に行くと文字が化けていたり空白になる)事もある。これはサイト側がedgeに対応していないだけかもしれないが、せっかく入力したのにと残念になる。

◆ 設定がしにくいのも何とかしてほしいところなのだが、設定や移行を簡単にすると他のブラウザに乗り換えられてしまう可能性が上がると思っているのかも。

◆ Windowsではマイクロソフト系のプログラムからブラウザ向けのリンクをクリックすると、デフォルトブラウザが何に設定されていたとしても必ずedgeに表示される。これを回避するためのソフトが公開されていたが、マイクロソフトはそのソフトを使えないようにした。

◆ マイクロソフトだけではないが、何故企業は北風を選ぶのだろう。使いやすいブラウザを作れば自ずとシェアは増える。これはChromeの歴史も物語る。Chromeは他のソフトにバンドルして無理矢理インストールさせるなどの強攻策を行っていた。更にはウイルスかと思われるようなGoogleUpdateも突っ込んでくるなど、評判が悪かった。

◆ ここまでやってもChromeのシェアは中々増えなかったのである。しかしIEの衰退やedgeの出来の悪さ、FireFoxのメモリリークは一向に改善に気配を見せないとなり、消去法的にChromeがシェアを伸ばした。一定のシェアに達するとフィードバックなどもそれなりとなり、今度は積極的にChromeを使おうとする人が増え始める。

◆ 私はedgeも使っているが、Twitterの一つのアカウントとか特定のページを見るのみである。FireFoxは比較的安定に動作するので、これも特定のページのフォーム入力その他に使っている。ブラウザベンチマークを取ってみるとわかるが、FireFoxはブラウザとしてはかなり鈍重な部類に入る。

◆ デフォルトブラウザにはOperaを設定していたが、Operaはマイナーなので非対応のページがあったり、Yahooニュースの動画も観られないなど不便があった。しかしChromeはhistory manipulationサイトに弱いという弱点もあり悩ましい。

◆ ウィジェットの表示はデフォルトブラウザの設定にかかわらずedgeで行われる。これを回避するためにEdgeDeflectorソフトがあったが、マイクロソフトはWindowsのアップデートでこれを潰した。しかし別の手法で同様の機能を実現するMSEdgeRedirectの息の根は止められていない。これを使用すればedgeのデフォルト検索エンジンも変更出来る。


フォント変更はWindows11でも出来た(6/18)
◆ Windows10用のフォント変更ソフトはWindows11でも使えた。と書くのにホームページを見たらWindows11正式対応になっていたし、バージョンも上がっていた。

◆ そもそもWindows10のシステムフォントはあまり好みではなく、変更する手段はないかと探したのがこのソフトとの出会いだった。文字サイズも変更が出来るのだが、文字サイズを変えると(ソフトによっては)Window内に文字が入りきれなくて読めなくなったりする。

◆ Windowsの機能としてフォントの拡大や縮小は可能だが、システムフォント自体は変更が出来なかったと思う。コントロールパネルのフォントの一覧で選択し直せば良いみたいな記事もあるのだが、私は試してみていない。

◆ Windowsで小さな字が見にくいのは、画面の解像度のせいもある。私はFHD解像度のディスプレイなので、明らかに解像度が足りない。スマートフォンなど7インチ以下のディスプレイが4k解像度なのに、この机に乗っているモニタは27インチでFHD解像度なのだ。

◆ もう文字などギザギザである、というのは大げさかも知れないがドットは見える。最近では4k解像度のモニタが増えてきているので、いずれは4k解像度が普通になるのだろう。解像度が上がるとグラフィックメモリは余計に必要になるし、GPUパワーも上げなければならない。

◆ 4kならHDMI1.4でいけるのかな。それ以上の解像度だとHDMI2.1が必要になる。HDMI2.1の帯域は48Gbpsだそうだ。さらにマルチモニタなどになればCPUというかGPUはさらに忙しくなる。

◆ 現状の解像度でもフォントを変えれば多少は見やすくなるので、このソフトのお世話になっている。ただしWindowsUpDateが起きると、フォントも変えられてしまう。今はいくつかのソフトが出ているようだし、Windowsをいったん終了するとデフォルトに戻るようなものもあるらしい。

◆ 既存のWindowsのフォントではなく、フォントをダウンロードして使う人もいる。WindowsもMACを見習えみたいな、少なくとも視認性という点に関してはMACが上だと書かれているページがあった。

◆ 画面の解像度が決まっているのだから、文字を大きくすれば使われる画素が増えて見やすくなるのだが、これは解像度が下がるのと同じなので画面が狭くなってしまう。解像度が一定だと、いくら大きなモニタを使ったとしても、一定以上に視認性は良くならない。

◆ 横長モニタで4k解像度のものがあるが、普通のディスプレイの倍の大きさというか横幅があるとすると、4k解像度でもFHDと見た感じはあまり違わない事になる。マルチモニタだとつなぎ目が出来てしまうのだが、現状では4kモニタを複数台使うのが一番解像度が上がる。

◆ VGA端子でもFHD解像度で映るというのがすごいなと思う。最大解像度は2048×1536ドットだそうだ。ブラウン管モニタ時代にD-SUBコネクタではなくBNCコネクタを使ったモニタもあった。当時としては十分に高い周波数の伝送だったわけだ。


NetWare(6/17)
◆ NetWareとはNovellが開発し販売していたNetworkOS(NOS)である。Novell社は1979年の創業、1985年にはNetWareの販売を開始し、NOS分野では圧倒的なシェアを誇った。

◆ 当時日本ではPC9800が一般的でありNetWareにはPC9800対応のクライアントソフトがあった。といっても容易に導入できると言うほど手軽ではなく、何しろネットワークボードもトランシーバも10万円前後であり、HUBに至っては数十万円(中はECL)だったのである。

◆ 最初にPC9800にネットワークカードを入れたときは、ネットワークカードとトランシーバで20万円を超えていたと思う。その後同軸直結型が数万円に下がって、安くなったものだなと思った。

◆ NetWareはサーバの空きメモリをキャッシュとして使う。なのでメモリ搭載量が多いに越した事はないものの、当時は486DX66位のCPUの時代だったから、最大メモリ搭載量は64MB(GBではない)程度だったと思う。しかもメモリを8枚とか16枚挿してやっとその容量が実現できる。

◆ CPU負荷を下げるのにEISAのインタフェースを持つサーバを使った。日本ではカード類があまり販売されておらず、米国から購入した。HDDも負荷軽減のためにSCSIのものを使った。

◆ EISAはPnPの走りみたいなものなのだが、機械が考えそうな事を人間が予測してカードをスロットに挿さなければいけないみたいな、何かと面倒な仕様だった。タワーケースに穴を開けて大型のファンを取り付け、CPUやインタフェースカード、そしてHDDの発熱に対処した。

◆ Windows時代になるとネットワーク機能がOSレベルで実装されたわけだから、構築の全てが楽になった。この頃にはNetWareサーバもその役目を終え、Windowsサーバになっていく。

◆ Windows化の流れは色々なものを変えた。それまでは圧倒的シェアを誇っていたPC9800も、急速に売れなくなった。PC9800に負け続けていた富士通はいち早くIBM PC(DOS/V)機に移行し、EPSONも然りだった。

◆ それまで互換機排除に余念のなかったNECは、EPSONさん一緒にPC9800の世界を盛り上げましょうとすり寄った。もちろんEPSONはPC9800の終焉を確実だとみていたわけだから、泥船に乗るような事はしなかった。

◆ NetWareで世界の小型PCのネットワークを変えたとまで言われたNovellは1995年以降業績の低下が著しく、2014年には解散に追い込まれている。これもWindowsがもたらした変革の一つである。

◆ Windows95を求めて、発売日に人が集まる事が大きなニュースになったあの頃、Windowsの完成度って今より高かったのかななどと思い出す。Windows11は未だバグだらけなのだが、Windows95はどうだったっけ。Windows95は最小8MB(8GBではない)のメモリを要求した。実際に満足に動かすには16MB位のメモリは必要だった。それでも現在の1/1000だもんなぁ。

◆ Windows11はWindows95の千倍便利になったのだろうか。もちろん今Windows95を使ったら、仕様も何も古くさくて嫌になるとは思うけど。


Windows11の感想(6/16)
◆ Windows11はまだ完成度が低い。スリープ解除時にモニタを認識しなくなったり、突然音量が最大になったり、ユーザソフトが勝手に再起動させられたり、数十秒無反応になったりと、数え上げればキリがない。

◆ i7-12700をWindows11で使うと特定のコアだけ負荷が上がる。i7-12700は8個のハイパフォーマンスコアと4個の低電力コアの組み合わせだ。通常は低電力コアが使われるので、負荷の偏りが見られるのかなとも思う。

◆ i7-8700Kの方も見てみると、i7-12700ほどではないが一部のコアの負荷が上がる。i7-8700Kは全てのコアが同じものなのだが、それでも特定のコアがよく使われる。i7-12700も特定のコアとは言っても、例えば常に10番の論理コアが使われているという事ではない。それが9番になったり11番になったりはするが、5番にはならない訳で、特定の範囲のコアがよく使われるように見える。

◆ プログラム実行時にそのアプリがどのコアを使うかはタスクマネージャで指定は出来るが、そこまでの実験はしていない。負荷が上がれば全部のコアが動くので、このCPUはこういうものかなと思って見ている。

◆ メモリ利用量は12GBくらいだ。これはWindows10の時の1.5倍になる。Fireminは使っているので、ブラウザ系のメモリリークは抑制されている。Windows10の時と使うソフトは同じなので、Windows11の方が多くのメモリを要求している事になる。なおブラウザなど開きっぱなしで使うので、普通の使い方より(ブラウザのタブ数だけ)メモリは食っている。

◆ NetscapeNavigator問題は一応解決している。管理者モードで動作させたり互換モードを使ったり(互換モードを使うとWidows全体の画面がちらついたりする)して、おそらくはNetscapeNavigatorがレジストリに何かを書き込んだと思われ、その後エラーが出なくなっているが特定の動作で反応が悪くなる。

◆ 当初よくわからない不調に見舞われたのがFFFTPで、接続が切れてしまう。Windows11における通信の不安定さは語られているのだが、FFFTP以外の通信が途切れるわけではない。で、結局はFFFTPのホスト設定の特殊機能の中の[メインウインドウのソケットを再利用(S)]のチェックを外す事で解決した。

◆ i7-8700KのPCもそうだが、クリンインストールしてゴミが排除されたので快適ではある。しかし一方でWindows11の数々のバグには悩まされている。そうそう、i7-8700KはWindows10からWindows11にして、それから初期化を行った。こうすると古いWindowsには戻せなくなるよと警告が出る。その古いWindowsは起動ドライブに、Windows_oldとして格納されていた。

◆ やたら多かった通知も都度抑制した。通知が来てほしいものは通知機能がなく、余計なものから通知が来るというのはWindowsだろうがAndroidだろうが一緒か。Windows10の時と各通知音が変わったので、音が鳴るたびに何が起きているのか?と画面を見渡してしまう。

◆ 改悪と感じているのはエクスプローラで画像フォルダを見たときに、フォルダのアイコンにサムネイルが表示されなくなった事だ。Windows10であればそのフォルダにどんな画像が入っているか想像できたのだが、Windows11ではダメだ。これを変更するソフトもあるのだが、無理矢理感が漂いまくっている。


プリインストール商売(6/15)
◆ Windows11にはいくつかのソフトが付属してくる。ソフトウエアメーカは金を払って同梱してもらうわけで、Windowsの場合は販売数が膨大なので、わずかな額でも積み上げれば大きいはずだ。

◆ ソフトウエアメーカにしても、試しに使ってみようかなと思う人がWindowsを買った人の1%でもいれば、大変な数になる。余計なソフトが沢山入ってきて面倒だなと思うのは利用者だけだ。

◆ Windowsの場合はアンインストールが出来るので、スマートフォンの消せないアプリのような迷惑さは無い。迷惑なのはむしろWindowsの機能の方で、OneDriveのしつこさには参ってしまう。他にもedgeやOneNoteなども厄介者だ。

◆ 一時期はアンチウイルスソフトも極悪だった。ソフトメーカに言わせれば、ウイルスがアンチウイルスソフトを容易に無効化できないようにとなる。今でもアンインストールすると再起動が必要だったり、アンインストール中に何度も"今なら思い直せる"とダイアログが出たりする。

◆ i7-12700のPCにはノートンが入ってきた。これが過剰に敏感で、素性のよくわからないようなソフトはインストールさせてくれない。ノートンにブロックされるとインストールが途中で、つまり中途半端な状態で止まってしまう。

◆ さらにはブラウザのタブを開いて宣伝ページを表示するとか、中々迷惑な動きをしてくれる。せっかくなのでPC内の全てのファイルをスキャンし、試用期間を20日ほども残しながらアンインストールしてしまった。

◆ 他にはFacebookだとかインスタグラムもあったかな。一時期はSkypeが入っていた時期があったが、今回は含まれていなかった。時期でプリインストールものが変わるかもしれないし、地域などでも変わるだろう。

◆ 最近は売りきりのソフトは減少し、月額いくらという感じのものが増えているそうだ。たまにしか使わないソフトであれば売りきりの方が良いし、コンスタントに使うようなものであれば月額課金でも良いだろう。縛りが無ければ使うときだけ契約すれば良い。

◆ 月額課金は企業ユースなどでは(損金処理も出来るので)使いやすいはずだ。従業員数の変動に応じてライセンス数をダイナミックに変えるなど、柔軟な対応が出来る。ただ個人ユースを考えると、毎日必ず使うみたいなソフトは数少ない。Windowsの使用料が月額千円ですよと言われたら、高いと感じるのか?安いと感じるのか。

◆ Windows11ではAndroidアプリが実行できるようになるそうだ。マイクロソフトやIntelはAndroidアプリをなんとか動かしたいと考えていたという。Androidアプリは相当数があり、有料版も安価だ。これが自由に使えるとなれば利便性も高まる。ただし用途というかそもそも本質的部分が違うので、ソフトウエアに対する要求も変わってくる。

◆ マイクロソフトはWindowsをスマートフォンに持って行こうとして失敗したわけだが、逆にスマートフォンのアプリの実行できるWindowsは成功するだろうか。PCとスマートフォンのデータのインタフェースは難しくはないが、互いに連携して利便性を発揮するところに持って行くには苦労が伴う。


Bluetoothの遅延(6/14)
◆ スマートフォンによってはイヤフォンジャックを搭載しておらず、ワイヤレスイヤフォンを使う事が推奨されていたりする。こうした流れでBluetoothイヤフォン市場は大きくなった。

◆ iPhoneを気にするSONYも一時期イヤフォンジャックを廃したが、音質を優先すると言って復活させた。Bluetooth自体の帯域が云々ということのほかに、イヤフォンに回路とバッテリーを搭載する事により、高音質設計がしにくいなどもある。

◆ Bluetoothは遅延も気になる。一つは伝送遅延であり、それよりも大きいのがコーデックによる遅延だ。Androidで使われているaptX LLはおそらく最も遅延時間の短いコーデックで、公称40ms程度となっている。

◆ iPhoneで使われるAACは遅延時間非公表ながら、実力で70ms前後ではないかと言われる。ただし実測して実験したページの情報では100msを超えていた。aptX LLコーデック非搭載のAndroidスマートフォンで使われるaptXは70ms±10msが公称遅延値だ。

◆ これの他だとSBCになり、これは220msと遅延が大きい。以前に数年前のSONY製のBluetoothイヤフォンを試した事があったのだが、動画を観るのが厳しいほど遅延が感じられた。コーデックは不明ながら、AAC VBRだと800msの遅延があるのでそれかも知れない。

◆ Bluetoothの遅延を解消する○の方法みたいなページでは、スマートフォンとBluetoothイヤフォンの距離が遠いと遅延が増えるなんて書かれていて面白い。電波の速度は速いので、数十メートルの距離は関係ない。

◆ ゲームをプレイする場合に遅延は気になるという。それもあってゲーミングスマートフォンにはイヤフォンジャックが付いているのだそうだ。ではどの位の遅延があると気になるのかだが、10msの遅延があると遅れている事が感じられるそうだ。オーケストラの指揮者では5msの遅延も気になるといい、1msの遅延を聞き分ける指揮者もいたそうだ。

◆ ホールなどで使用されるワイヤレスマイクもディジタル化され、遅延が指摘される。現状では遅延1ms以下を謳うものも登場している。更に低遅延のものだと900MHz帯のディジタルワイヤレスマイク規格を使用せずに、2.4GHz帯などを使った独自の方式を採用する。これによって遅延は数百μsが可能だそうだ。

◆ こうした事から、イヤフォン用としては20ms位が実用上の限界ではないかと思う。遅延時間が40msのaptX LL搭載のプロジェクタでも音ずれを気にする人がいる訳で、音ずれがそれと分からなくても長時間の動画視聴では不快さを感じるそうだ。プロジェクタも高級なモデルになると、画像の方を遅延させて音と遅延を揃える機能が付いているそうだ。カラオケマイクの遅延も低減が必要な分野だそうで、これも独自方式で2ms〜3msの遅延を謳うものが登場している。

◆ ディジタル伝送は音声のディジタル化に時間がかかると解説されているページがあるが、ADCやDACの遅延は無視できる。問題はコーデックの遅延と伝送遅延だ。伝送遅延はTDD方式であれば、その方式上の遅延が起きる。誤り訂正などブロック伝送が必要なデータではその分の遅延が起きる。


ソフトバンクと楽天(6/13)
◆ 孫さんは楽天を余り気にしていないようだが、三木谷さんはソフトバンクの後を追うみたいな所がある。唯一孫さんが語ったのは球団に関してだった。ほぼ同時期に両社とも球団を持つ事になるわけだが、既存の球団を買い取るかたちのソフトバンクに対して、楽天は新設の道を選んだ。

◆ ソフトバンクは移動体通信事業に手を出す事になる。当初は自力参入を目指したものの、難易度が高すぎるとの判断もあってVodafoneを買収した。高値買いしたと散々言われ、その後も事業の低迷によってソフトバンク倒産説すら囁かれた。

◆ 楽天も移動体通信事業に手を出したかったようだが、資金力がソフトバンクとは違いすぎた。そこでPHSに手を出すなどしたのだが、先細りになる。

◆ ソフトバンクは網内定額のホワイトプランで巻き返しを図り、更にはiPhoneのタダ配り、高額キャッシュバック、写真立て配りで加入者増を狙う。純増数こそ勢いだと言われる移動体通信事業にあって、ソフトバンクはauに迫る加入者数まで来ていた。

◆ 楽天はMVNO事業に参入して加入者を集め始めた。ブラウザがタイムアウトするほど通信速度は遅かったが、楽天会員などに向けた宣伝、スマートフォンの安価販売などで事業を軌道に乗せた。MVNOは儲かるとあって、様々な事業者が参入してきた頃である。

◆ 分離プランの開始や孫さん自身が移動体通信事業に飽きてしまった事、米国でのスプリント買収と事業の失敗により、ある意味ソフトバンクは普通の移動体通信事業者になっていく。ソフトバンクと言えば騙しが当たり前だったものが、いくらかの信頼を取り戻す道を歩む事になる。しかしそれは加入者減となってソフトバンクにのしかかる。

◆ それを救ったのがYモバイルだった。廉価誘導によって、主に中高年の客を集めた。ソフトバンクネットワークに、ある意味見合った価格であること、Yモバイルのイメージが未だ汚れていなかった事などもプラスに働いた。そして現在に於いてもソフトバンクの加入者増を支える存在となっている。

◆ 楽天は移動体通信事業への参入を決めた。当時は株価も好調で、資金調達が可能だったのだろう。しかし読みは甘すぎた。急速に資金を使い果たし、仲良し政治家に泣きついたのかJPからの出資を受けられる事になる。だが中国資本からもカネを引っ張った事で、セキュリティ問題を問われはじめる。

◆ 叩き上げの孫さんに対してサラブレッド気質の三木谷氏、資金調達力は孫さんに軍配が上がる。何が何でも自分の腕で何とかする、何とかしなければならないという孫さんは強い。

◆ もっともそのソフトバンクも、投資の失敗によって巨額の赤字を計上している。ソフトバンクはもはや実業で生きているわけではなく、投資先のご機嫌で生かされている状態だからだ。ただ資金力に乏しいわけではないので、極端な株価の下落はない。

◆ 一方の楽天は実業の失敗懸念から、株価は上昇の気配すら見せなくなっている。ホワイト株価と言われたソフトバンクの低迷期と同じような状態に陥っているのだが、ソフトバンク同様V字回復を果たせるのかどうか。


100円ではなくなる(6/12)
◆ 回転寿司と言えば100円がスタンダードだが、スシローはこれを値上げする。エネルギコストや原材料費の価格上昇を吸収しきれなくなったわけだ。

◆ 価格改定の難しさは、過去には缶入り飲料があった。100円玉1枚で買える手軽さが需要を拡大した自動販売機、消費税の導入によって価格はどうなるのかと言われた。一部は消費税分の実質値下げを行い、一部は値上げを行った。

◆ 回転寿司や100円ショップも、今後価格を変えていくところが増えるのではないかと思う。以前から書いているように、国際社会の中で実質賃金が減少している日本故に、海外から入ってくるものの価格上昇に弱い。
日本の景気が海外並に上昇していれば、100円寿司が150円になったとしてもたいして気にならなかったかも知れない。

◆ ケンタッキーフライドチキンも値上げだそうだ。ただ100円ショップや回転寿司とは違い、統一価格で売られているものではないので、その価格から受ける印象は異なる。回転寿司でも150円の皿とか200円の皿があるわけだが、100円以外の皿の売れ行きは良くないという。

◆ スペシャルなネタとは言っても、スタンダードな皿の1.5倍とか2倍となると割高に思えるわけだ。そこで価格を変えず、つまり100円のまま1かんだけにしたものもある。これは実質2倍の価格なのだが、200円の皿よりも売れ行きが落ちにくいというのが少し不思議である。ようするに内容量を減らして価格を据え置くという、実質値上げの手法だ。

◆ 以前から書いているように、値上げによってその企業が儲かるのであればそれは良いと思う。値上げをしても売れる、値上げをしても客が減らない、値上げをすれば利益が増えて給料が上げられるとすれば、それは良い事だ。しかし現状ではやむを得ない値上げになってしまっている。例え企業が儲かったとしても、内部留保になってしまっては景気は刺激されない。

◆ 今までやってきた事と逆をやれば景気は良くなるのだろうか。まあ消費税の話は別として、法人税の減税をやめて設備投資や給与水準の向上を目指し、個人所得の最高税率を上げて格差を是正する。設備投資しやすいように、経費算入上限金額を上げる。

◆ そもそも平成不況以前の状態にすると、給料は今と変わらないまま可処分所得が増える。それによって消費が拡大するのだから、消費税収は増える。そんな勇気のある政治家はいないだろうけど。

◆ 外食産業だけではなく、スーパーで買う品物も随分と値上げされている。小麦ものなどは結構値上げ率が大きく、例によって内容量を少なくしたものもある。一時期米から作ったパンのようなものがあったが、米の消費拡大などに良いチャンスではないのか。

◆ 経済の停滞している日本のものは安い(エネルギコストはどうにもならないけど)と言う事で、食糧自給率だとか米の消費拡大など、上手くすれば出来そうな気もする。

◆ 木材だって日本製の木が増えたわけで、この辺りでもどんどん木が切り出されている。木が切り出されるとやがて植林が行われるが、その時には花粉の少ない杉が植えられ、新しい林業になっていく。


スマートフォンとマルチカメラ(6/11)
◆ 今は多くのスマートフォンは複数のカメラを搭載している。一時期は超広角競争みたいな感じがしたが、今はディジタルズームなどを駆使した望遠や、手持ちでは無理だろうと思われるような超望遠を売りにするものもある。

◆ ディジタルズーム処理も進化していて、何でもAIと付ければ良いという風潮と相まってAIディジタルズーム云々と呼ばれたりする。単純な拡大と輪郭強調や移動平均だけではなく、無から有を作るではないが周囲の画像から予測を加えるなどの処理を行う。

◆ 高画素のカメラと出来の良いディジタルズームは、数倍の拡大には耐えるほどの実力がある。広角のレンズ焦点距離が35mmフィルム換算で25mmだとすると、75mm相当くらいまでは何とかなりそうだ。

◆ GALAXYなどは1億画素の撮像素子を使う。通常の使用では複数画素をまとめて1200万画素の画を作るわけだが、この高画素撮像素子がディジタルズーム時に威力を発揮する。勿論ピクセル等倍で写そうとすればレンズ性能が全く追いつかないわけだが、無から有を作るよりはずっとマシなのだ。

◆ マルチカメラだからという商品性、高画素カメラという付加価値、しかしその双方を求めれば価格が上がる。中華スマートフォンのローカルモデルなど、ダミーのカメラレンズ風デザインでマルチカメラを装うものもある。

◆ 自動車で言うところのエンブレムチューンみたいなものなのだが、それで満足度が高まるのであれば良い。スマートフォン本体ではなく、スマートフォンケースにカメラのレンズ風のデザインを施してもいい。iPhone用だと最新モデル風に(本体デザインが殆ど変わらない事もあり)するカメラカバーがあったりする。

◆ マルチカメラをどの位使うかだが、画角を切り替えられる事、それ自体で複数のカメラを使う、と言うと分かりにくいのだが、複数のカメラを切り替えて見比べる事でどの画角が良いのか判断する。

◆ カメラが一つだけであれば切り替える動作自体を行わないので、画角が変わったらどう写るのかという比較自体を行わない。しかし画角を切り替えられると、どれが良いのかを選びそして写真を撮る。或いはカメラを切り替えながら複数枚の写真を撮り、あとから良いものを選ぶ。

◆ こうした使い方に慣れると、単眼カメラのスマートフォンでは物足りなく感じる。
複数の画角に切り替えられるスマートフォンを使っていると、広角と標準の2通りだけだと不満を感じる、みたいな感じだ。機能を上げる方向の製品は受け入れられるが、これまで3眼カメラだったスマートフォンのニューモデルが単眼になったとしたら、ユーザからは不満の声が漏れるだろう。

◆ そう考えるとカメラの個数は増える方向でしかなく、それをやめるときにはそのモデルをやめる時になりかねない。この辺りはカローラの大排気量化の流れのようなものだ。サニーとカローラがシェアを争っていた頃の有名なキャッチフレーズ「隣の車が小さく見えます」のように。


dカードが使えない(6/10)
◆ 毎度の事ではあるのだが、dカードが使えなかった。決済側には保留のステータスがかえってくるそうだ。これは今までに何度も経験していて、怪しげなサイトでは支払いが保留にされる。

◆ しかしdカード以外でこうした事になった事はなく、ドコモの判定ロジックが壊れているとしか思えない。ドコモのやる事なので仕方がないとも言えるのだろうが、ドコモオンラインショップですら使えないのだから酷いものだ。

◆ そのサイトでは3Dセキュアが導入されていて、3Dセキュアのトークンを使ってコードを入力している。それでも使えないとはいったい何なのか。ドコモは3Dセキュアを信じていないと言う事なのだろうか。

◆ ドコモに電話をすると解除してくれるのだが、その電話が通じない。無料通話番号なのが幸いではあるが、通じない事にはどうにもならない。電話が通じさえすれば数分内にカードは使えるようになる。

◆ しかも電話が保留にされるのではなく、混んでいるからあとからかけ直せと言われて切られてしまう。切られる段階までには長々とメッセージを聞き、当該項目の番号を入力し、更にメッセージを聞き、次の番号を入力し、カード番号を入力し、暗証番号を入力する。

◆ ここで混んでいるから待てと言われれば仕方がないと思うのだが、混んでいるからあとでかけ直せと電話を切られる。仕方がないのでもう一度最初からやり直す。これを何度もやったのだが結局はつながらない。

◆ そこでドコモインフォメーションセンターにかけてみる。10分ほど待たされると電話がつながったので、dカードセンターに回して貰おうとしたが電話がつながらないという。ドコモインフォメーションセンターで別の番号を聞き、今度はそこにかけてみる。これは電話が切られる事なく9分待つとオペレータにつながった。

◆ しかしそこからも担当部署に接続が出来ないと言われる。何とかしてくれと言ったところで、部署が違うからどうにもならないと言われる。まあこれは仕方がないか。もしかして一斉にdカードが使えなくなるようなトラブルでも起きているのだろうか。

◆ その担当者は、担当部署から電話をするように伝えますと言って電話を切った。しかし電話はかかってこない。急いでいますと伝えたのだが、1時間経ってもかかってこない。これでは楽天と同じではないか。

◆ 再度こちらから電話をしてみたが、つながるわけはない。そこで即時つながりそうな、紛失・盗難専用番号にかけてみる。しかしここも電話がつながらない。すぐに切られる事はないのだが14分を経過して電話が切れた。

◆ 結局1時間半ほどしてdカードセンタから電話がかかってきた。これだけ電話がつながらないという事は、全国各地でトラブルが起きまくっているのではないのかと聞いたが、担当者はそんな事はないと言っていた。ま、トラブル発生中とは言えないよな。


電子部品の日本製品率(6/9)
◆ 日本国内生産の家電製品に部品と言えば、その殆どが国産だった。一部のカスタムデバイスは台湾のファブで作られていたりしたが、抵抗やコンデンサ、EMIフィルタや水晶振動子も国内メーカ製が使われていた。

◆ 一時期韓国製のコンデンサなどが入ってきたのだが、供給の安定性や価格変動の問題もあってシェアはあまり増えなかったという。当時韓国製のコンデンサを扱っていた電子部品商社も、その後扱いをやめてしまったりした。

◆ プリント基板も国内製造が圧倒的だった。多層基板に於ける製造上の特許などもあり、海外メーカには真似の出来ないものだった。しかし中国メーカは価格の安さと納期で攻勢をかけてくる。

◆ 国内メーカへの多層基板の試作発注では10日ほどの納期になるものが、中国メーカでは空輸も含めて4日で仕上げてくると言う。製品試作や開発などでは、短納期はおおいに助かったのである。しかし徐々に試作のみではなく、製品も中国製基板になっていく。

◆ 試作時のデータがそのまま使えるとか、試作を中国基板屋のルールで作ったので、そのまま製品化した方が工程が少ないとか、信頼性試験で国内製造品と遜色がないなどが理由だった。

◆ 電子部品に関しては半導体類が国産から離れたと思う。国内半導体メーカは納期や価格が中々出てこなかった。どんな製品にどの位の個数を使うのかなど、製品に関する情報を出した上で納期や価格の回答が来る。面倒なのが試作時で、少ない個数だと(無償サンプルを申請して貰わないと)入手しにくい。

◆ 一方で海外メーカ製品であれば、そんな面倒な申請はなしに好きなだけ買う事が出来た。ダイオードや小信号用トランジスタなど、特性要求度の低い半導体類が海外製に置き換わっていく。海外製半導体は1個からでも買う事が出来る一方で1万個でも10万個でも、発注すれば入ってくる。

◆ 抵抗やコンデンサは今でも国内製品が頑張っているとは思う。従来は中国製造の製品でも抵抗はKOAでコンデンサはMURATAみたいな感じだった。しかし中国部品の信頼性向上によって、中国生産品に中国製部品が使われる事が増えた。

◆ iPhoneなどでも日本製部品の使用率は低下している。Appleは使用するパーツを入札で決めるようで、確かに数量的にメリットはあるものの過剰な安値で売る必要も無いと言った判断もあると聞く。この辺りは価格競争力と品質のバランスになるが、中国メーカに負けはじめていると見るのが現実的だろう。

◆ 唯一無二のものであればAppleは高価な部品も買ってくれる。この分野では撮像素子だとかRF用のフィルタなどが代表的なものになる。必要な特性を得ながら小型化していくという点で、日本製品にアドバンテージがあるのだ。

◆ ただいつまでも安泰かと言えばそうでもない。高精細液晶は日本でしか作れないと言われていた時代があった。歩留まりの関係やカラーフィルタの印刷技術は海外では真似が出来ないと。しかしあっという間に追いつかれ、そして追い越されてしまった。


意外に見かけるシニアカー(6/8)
◆ この辺りではシニアカーをよく見かける。同じようなシニアカーというか、シニアカーの見分けは付きにくいので、最初は一人のご老人が広い行動範囲を持っているのかと思った。

◆ しかしそうではなくて、シニアカーで移動している人が多いのだ。スーパーの駐車場にも止められているし、畑のそばにも置かれていたりする。老人の移動手段としてシニアカーは結構役立っている。山の中腹にある水田にも、シニアカーでやってくるご老人がいる。

◆ シニアカーは重心が高くて不安定な感じがする。タイヤが小さいので、道路の舗装部分からタイヤが落ちてしまうと段差で不安定になる。モーターやバッテリーの重量があるので、脱輪してしまうと簡単には引っ張り出せない。

◆ シニアカーは最高時速6kmで、カタログ上の航続距離は30kmとなっている。登坂性能は10度の坂が登れるとある。バッテリーはディープサイクルの鉛が使われている。12SN50という型番のものがスタンダードらしい。これを1つ或いは2つ搭載したものが多い。

◆ コストの関係はあると思うが、今後はLi-ionバッテリーに変わっていくのだろう。ちなみにNi-MHは寿命とコストの点で鉛バッテリーにかなわないと書かれているものがあった。

◆ 自治体によってはシニアカーや電動車椅子に補助金を出しているところがある。伊豆市は自転車購入には補助金が出るが、シニアカーには出ない。老人の自動車事故問題もあるので、田舎では補助金を出しても良いと思う。

◆ 逆に都市部ではシニアカーが邪魔になる。シニアカーは基本的には歩道を走行する必要があるが、歩道には自転車が止められていたり店先には歩道を占有するようにものが並べられていたりする。そんな場所でしかも人が多いとなるとシニアカーが走行する事自体が危険だ。

◆ 老人政策なども都市部と田舎では状況が異なるし、公共交通機関のあり方なども全く違ってくる。所が国が補助金を出すとなると、それまで都会的な町をスローガンにしていた自治体が、突然ウチは田舎ですよと名乗りを上げたりする。

◆ しかし市区町村レベルで出せる補助金の額には限りがある。自治体によっては老人が免許を返納すると、バスやタクシーの無料券が配られたりするのだが、そもそもバスが少ないからなぁ、この辺りは。
また免許を返納すると原付の免許が貰えるところもある。

◆ 電動キックボードは20km/h以下で走行する事が出来るのだが、老人が乗るには安定性に欠けるというより、見ている方が怖かったりして。電動キックボードなら3万円、シニアカーは30万円だからなあ。特定小型原付区分で安価で手軽なものが出来れば、高齢者運転問題の解決につながるかも知れない。

◆ ただそれで田舎の軽自動車所有率が減ったりすると、特定小型原付税を高額に設定するなんて事が起きそうでもある。田舎の場合はガソリンスタンドも減少傾向なので、電動の乗り物の方が手軽だ。ガソリンを入れに行くのに幹線道路を走るとなると、その方が危険を伴う。


microSDは不要なのか(6/7)
◆ AndroidスマートフォンでもmicroSDメモリの実装が出来ないモデルがある。スマートフォン内蔵ストレージ容量の拡大で、ストレージの容量という点でのmicroSDメモリカードの役割は減少したのかも知れない。Flashメモリの価格自体も随分下がってきた。

◆ iPhoneと言えば1円販売だが、安価販売の条件にmicroSDメモリを同時購入する必要があると書かれているショップがあった。microSDメモリは64GBで2万円くらいの値が付いていたので、酷い抱き合わせである。しかもiPhoneにmicroSDは使えない。キャリアショップでもiPhoneに抱き合わせてmicroSDメモリカードを売るところがある。

◆ AndroidでmicroSDが便利なのは使用するスマートフォンを変えたときなどだ。写真だとかアプリのデータなどの保存先を普段からmicroSDに設定していれば、スマートフォンを変えてもデータがそのまま使える。

◆ Apple的には外部メモリなど使わないでクラウドを使え、カネを払えと言う事だろうしGoogleにしても15Gバイト以上の容量が欲しければカネを払えとなる。そもそもスマートフォンのストレージ容量が64GB以上なのだから、15GB程度の容量では余り役に立たない。

◆ iPhone用のmicroSDインタフェースや、iPhoneに直接挿せるストレージなどは売られている。iPhone利用者のPC所有率は余り高くないらしいので、PC経由でのデータ移行は敷居が高いのかも知れない。

◆ microSDのインタフェースを付けるには多少のコストがかかり、多少のスペースを必要とする。これを廃する事でスペースとコストが節約できる。まあこの点ではイヤフォンジャックも同様で、イヤフォンジャックを無くせば多少のコストダウンと多少のスペース節約が出来る。

◆ まあこの理屈で行けば音量調整のハードウエアボタンも廃したくなるだろうし、電源ボタンも然りだ。まあこの辺りもあってiPhoneは物理ホームボタンを廃する事になったのだろう。

◆ Xperia1 IIIの日本版にはGoogleアシスタントボタンがある。このボタンを付ける事でGoogleからいくらかのカネが貰えるのかも知れない。プリインストールアプリビジネス同様に。しかし使わないボタン(使う人もいるかも知れないけど)は邪魔なわけで、評判は宜しくない。カネを貰う関係があるからだとは思うが、他の機能を割り当てる事も出来ないようになっている。

◆ こうなるとポリシーも何もないのかみたいな話になるわけだし、なんとなく安っぽく見えてしまう。その機能が何のために付いているのかとか、何のために付けないのかの明確な意味が説明できなければ批判の対象になる。

◆ Androidスマートフォンも内部ストレージ容量ごとに異なるモデルにして価格を変える方法も採れるのだが、競争激しい世界に於いてはiPhoneのような価格体系には出来ない。こうなるとモデル数を増やす事によるデメリット分のコスト負担が大きくなる。Flashメモリの価格は年々下がっているわけで、不満の出ない大容量のストレージモデルのみにする方向だろうか。


ファイルは消えたのか?(6/6)
◆ OneDriveの中身を消したらPCからもファイルが消えた。ディレクトリの中にサブディレクトリはあるのだが、ファイルがない。

◆ 別のHDDにバックアップも作ってあるのだが、それも消えている。そこは以前にOneDrive配下にあったのだが、すでにOneDriveからは分離したつもりだし念のためディレクトリ名も変えておいた。しかしそこもなくなっている。

◆ 一体何が起きたのか、一体何が起きているのか。しかしHDDの中身を消すのには多少なりとも時間がかかるはずだ。だが何のダイアログも出ずに消えた。

◆ ドキュメントとピクチャはWindowsドライブ以外に置いているのだが、そのドライブの他のファイルも消えている。ドライブまるごと消されたみたいな感じだ。ただし他のディレクトリにもサブディレクトリは残っている。サブディレクトリ下のファイルは無い。

◆ ドキュメントフォルダやピクチャフォルダの中には、Windowsが初期に作るフォルダが出来ている。これってイニシャライズされたようなものなのか。OneDriveを消すと腹いせに初期化されてしまうのか?
◆ 普通に消去されたのであれば、ファイルを復活させるソフトで元に戻せる可能性がある。だが起きている事があまりに不思議なのだ。実態が消去されるのは分からないでもないが、バックアップまで消されるのはおかしい。

◆ Windows11は怪しげな動作が多い。アイコンをダブルクリックしてもソフトが起動しなくなったり、ソフトが再起動させられた事もあった。これらはWindowsの再起動で元に戻った。もしかして再起動したら消えたデータが元に戻らないか?もう消えてしまったのだから何でもいいやという事で再起動してみた。

◆ 再起動後にマイドキュメントフォルダを開くと、そこにはファイルが戻っていたのである。急いでこれを圧縮してNASに格納した。圧縮後のデータサイズで20GBもあるのは、一部F&Fサーバのデータが混ざっていたりするためだ。

◆ このデータが無くなって死ぬほど困るわけではないのだが、復旧に手間と時間がかかるのが嫌だ。必要なデータは他に保管してあるのだが、それらを集めてきて元通りの作業エリアを構築するのが、考えただけで面倒だ。

◆ だったらミラーリングにでもと言ったってWindowsに消されてしまうのでは対策にならない。Googleのポリシーを知らなければマイクロソフト(OneDrive)にデータを消されるなどとは考えなかったが、マイクロソフトもGoogleを的考えを取り入れられたのかと思ったら恐ろしくなった。

◆ ピクチャフォルダも同じように消えていたように見えた。こちらもサブディレクトリはあるが画像ファイルはなくなっていた。だが再起動後には元に戻った。必要な画像ファイルは別の場所にあるので、ピクチャフォルダの中身消失はあまり深刻ではないとは言うものの、サイズなどを加工した後の写真をピクチャフォルダに入れているので、再加工の手間がかかる。Windows11とOneDriveには気をつけろという話である。


OneDriveの恐怖(6/5)
◆ 1GBとか2GB程度のデータしか扱わない人であれば、OneDriveはさほど邪魔にはならないはずだ。しかしOneDriveの容量以上のデータを扱うとすると、これは邪魔者になる。

◆ そこでOneDriveを無効にするわけだが、Windows11では無効化が中々出来ない。OneDriveソフトを消すことは出来るが、本体は別にある。OneDrive本体を消しているのに、それを起動させる操作が出来る。

◆ OneDriveのディレクトリを消すにはレジストリを書き換えるのが手っ取り早く、そうしてOneDriveのディレクトリを消しても、いつの間にかまた出来ている。

◆ OneDriveのディレクトリが出来ていると、その配下のディレクトリは移動が出来なくなる。いや、厳密にはOneDriveのディレクトリがなくなったとしても、例えばドキュメントフォルダを別のディスクにしようとすると、同じ場所にリダイレクトできないフォルダがあるため…とダイアログが出て操作が拒否される。もちろん明確にOneDriveのディレクトリがあればそれは納得できるのだが、それが無くても移動できないと表示された。

◆ これには少々悩んで、レジストリを書き換えてみたりしたのだがうまくいかない。結局最終的にはOneDriveをインストールし直して、同期フォルダを(普段あまりアクセスしない)ドライブにダミーのディレクトリを作ってそこを指定して解決した。

◆ OneDriveは何が何でも動作したいようで、消されても消されても生き返ろうとするのは昔のIEみたいなものだ。なので無理に殺さずに、別の方を向けてしまった方が簡単だった。

◆ OneDriveの容量は5GBだったかな。これを超えるとエラーというかワーニングが出る。ノーマルのWindowsでOneDriveを使うのならば画像データなど容量の大きなものはあまり溜めないか、OneDrive同期外のディレクトリに格納するしか無い。今回の経験で行けば無理に無効化するよりも、OneDriveがドキュメントやピクチャとの同期を取らないように設定し直す方が簡単だと思った。

◆ 最終的には同期ディレクトリを変えたので、OneDriveのフォルダはそのダミーディレクトリの上に出来ている。しかしOneDriveの内容をブラウザで見ると、ドキュメントフォルダの内容が格納されていて、やがて容量オーバのワーニングが出、有料版を買えと言ってくるではないか。同期フォルダを他に持って行っているのに、それでもドキュメントフォルダを狙ってくるのか。

◆ OneDriveのソフトは停止し、その後アンインストールしたのだが、ブラウザで確認すると又ドキュメントフォルダの内容が格納されている。どうやったらOneDriveを止められるのか、現在色々やってみている。

◆ OneDriveは設定→アプリからアンインストールする事が出来る。しかしコントロールパネルの「プログラムと機能」で見ると存在している。これもアンインストールしないと、ゾンビ化するようだ。

◆ OneDriveソフトを全て消し、その後ブラウザからOneDriveにアクセスしてデータを消した。するととんでもない事が起きた。PCのドキュメントと画像フォルダの全ての内容が消えた。これには青ざめるしかなかった。


旧PCをWindows11にする(6/4)
◆ 新しい方のPCが大体設定できたので、古い方のPCもWindows11にしてみる。最終的にはクリンインストールするが、まずはアップデートをしてみる。これはアップデートをクリックして待つだけで、何事も起きずにWindows11になった。

◆ Windows11にすると、Windows10の時よりもメモリ使用量が増えた。同じような使用状況で1.5〜2倍のメモリを食っている。これはメモリ食いのプロセスがあるわけではなく、プロセス数が多いのだ。

◆ その他特にこれといったところはないが、操作方法が少しずつ各所で違っている。特に面倒だと感じるのはマウスの右クリックのメニューで、一般の人が使うものだけが出るといった感じになった。2段目のウィンドウまで行かないと出てこない項は、当然ながらそこを選択するまでのステップが増える。

◆ Windows11の右クリック機能には不満も多いようで、好きな項目を追加する為のソフトも出来ている。マイクロソフトはタスクバーの位置固定と同じく「(利用者から)多少の不満の声はあるが、他に作業する部分が多いため早急に改善する予定はない」みたいなアナウンスだとか。確かに不具合だらけなので、やるべき事は多々あるはずだ。

◆ 旧PCはi7-8700Kなので、すごく遅いわけではない。しかし試しに黒い砂漠(ゲーム)を入れてみたら、i7-12700のPCとは全然動きが違った。ゲーマーが最新最速のPCを求める気持ちが垣間見えた。SSDもM.2接続にした。SSDはSamsung980もWDのBlueもヒートシンクをつけたためか、ファイルの大量コピー時でも温度は40℃以下になっている。

◆ クリンインストールで面倒なのは各ソフトの設定などである。設定のバックアップが取れるものは良いのだが、そうでないと手間がかかる。

◆ ブラウザで設定がわかりやすいのはChromeやFirefox、分かりにくいのはOperaだ。Operaは同期のためのログインをどこで行うのかわからず、メニューの中を探し回ってしまった。ログインは、Chromeは強制的にログインさせられる風な感じなので嫌でもログインできる。

◆ 同期を取った時にブラウザの機能設定まで同じになるもの、同じになるが宣伝用のリンクがいつの間にか紛れ込むもの、設定に関しては自分でやってねみたいなものと色々だ。

◆ Windows10からWindows11にしたPCではメールのタイトルが文字化けするようになった。原因は不明だ。データが壊れているわけではなく、メーラの動作がおかしい。これはいったんアンインストールし、再インストールする事で正常化した。

◆ Windows11では特定のソフトが動作しなくなったり、特定の操作に反応しなくなる事が起きる。この場合はそのソフトをいったんアンインストールし、インストールし直すと回復する事が多い。

◆ OSが大きく変わると、それに対応するには時間がかかる。特に他のソフトとの兼ね合いだとか環境設定だとか、希にしか起きない事となると再現テストにも時間がかかる。そうした意味からも、今急いでWindows11を求める必要は無いと思う。


RoboFormのその後(6/3)
◆ RoboFormはいくつかのサイトで使っている。セキュリティを完全に信じているわけではないので、重用なサイトのログイン用には使っていない。B-Foldersはある程度信用している(!)ので、全てのパスワードはB-Foldersに保存している。

◆ 基本的機能として、ホームページに入力フォームがあればRoboFormのマークが付く。そこをクリックするとフォームに文字が入力される。住所などは一発で入力できるので楽とも言えるのだが、毎回違った数字なり文字を入力するボックスにもRoboFormマークが表れるのが少々邪魔だ。

◆ もしかするとその辺り、入力フォームの全てを自動入力の対象にするか否かの設定があるのかも知れないのだが、実は詳しくは調べていない。全ての入力情報を記憶するか、IDとパスワードだけを記憶するかの切り替えでもあれば良いのに。

◆ RoboFormはパスワード情報をRoboFormサーバに蓄えている。従って複数のブラウザや複数のデバイスでも共通で入力が有効化される。RoboFormは一度ログインすると自動ログアウトはされないようで、これだとブラウザにパスワードを記憶させているのと同じ脆弱性が出来てしまうのではないのか。

◆ B-FOLDERS5は設定した時間が経過すると自動ログアウトする。再度ログインするためにはマスターパスワードを入力しなければならない。しかしBoboFormは自動ログアウトはされないので、ブラウザを装うなどすればパスワードが読み出せそうな気がする。

◆ 確かに一々ログインするのは面倒なのだが、パスワードの必要なサイトに頻繁にログインする必要に迫られた事はなく、不便は感じていない。

◆ まあ、そんなわけでRoboFormはパスワード情報が漏れてもさほど影響のないサイトでのみ使用してみている。パスワード入力フォームによっては、IDやパスワードの自動入力が出来ない。またサイトによってはIDやパスワードの自動入力を検出する場合があり、ログインが拒否される事がある。

◆ 多くのサイト、特別な仕掛けのないサイトであればIDとパスワードの自動入力が出来る。ただしブラウザがそれらを記憶していて自動入力するのとは異なり、RoboFormのアイコンをクリックしなければいけない。このクリック作業があるので面倒と言えば面倒だが、セキュリティレベルの維持には役立っている。まあ悪い奴らはRoboFormアイコンを狙ってクリックする仕掛け位は作るだろうけど。

◆ B-FoldersにしてもRoboFormにしても、スマートフォンをマスターパスワード機に出来たら便利かなと思う。Bluetoothでも良いし、同じネットワーク内にPCとスマートフォンがある事でPC側のロックを解除するのも良い。こうすればスマートフォンを持ってでかければ、自動的にPC側のパスワードマネージャはロックされる。更には一定時間が経過すると自動的にログアウト、再ログインはスマートフォン側のアプリをタップする風にすれば良い。


ドコモショップが減っていく(6/2)
◆ ドコモはドコモショップ数を減らすのだそうだ。2,300ほどある店舗数を5%前後減らす予定だという。文春オンラインはそれより多く、400〜500店規模で減らす計画だと書いた。オンライン手続きや、オンラインショップによってドコモショップ依存度が減少した。従来は顧客獲得の拠点として、或いはスマートフォン販売、各種手続きをになっていたが、手続き等もかなりの部分がオンラインで可能になった。

◆ ドコモショップはフランチャイズであり、安定した経営が出来る事もあって参入が相次いだ。しかし様々な競争が激化する現状にあって、ドコモは販売店に支払う手数料の削減を決める事になる。

◆ 販売店側もインチキ商売が問題視される中で利益をへらしつつあり、経営が厳しい常態に陥っている。だったらやめちゃった方が良いんじゃないのと思うのだが、何としてもドコモに吸い付いていたい販売店からは(ショップ削減に)反対の意見も出ているという。

◆ 儲からない儲からないと言いながらも、結局の所商売になっているからドコモショップを続けたいとなる。儲からないというのは、以前ほど儲からないという事で、赤字というわけではないらしい。

◆ 店を開いて手続きなどをすれば、それに応じた手数料が事業者から貰えるわけだから、営業努力などは余り必要が無い。安売り合戦をするわけでもないので、その意味では量販店よりも安定した収入になる。

◆ この辺りは電電ファミリーと言われた各メーカが、事業者への携帯電話の納入で"食っていた"のと似ている。親方日の丸ではないが、過度な競争をする事なく商売になっていた。しかし競争が激しくなれば、競争慣れしていないメーカは携帯電話/スマートフォン市場から撤退せざるを得なくなる。

◆ しかしドコモとしてはドコモショップをゼロにするわけには行かない。これは各事業者同じ事であり、ショップの数が減ると契約数が減少するからだ。収益性が悪いからとショップを減らしていくと、新規加入者の獲得数が減少する。

◆ ソフトバンクは結構厳しくて、ソフトバンクにとって有利な契約を取らないと手数料額が減っていく。今でもあるのかどうかは分からないが、うちは解約は受け付けていませんというショップがあったのは、解約を受け付けるとポイントが減ってしまうからだ。

◆ 店舗の閉鎖はコロナ禍からの流れもある。今はどうなのか分からないが、一時期は全て予約制になっていた。何かの用事でドコモショップを訪れたとしても、先ず予約してくださいとなる。緊急の用件であれば手続きはして貰えるが、そうでないと即日処理がされない。

◆ オンラインでは出来ないからショップに行くわけだが、そこでも手続きはすぐに出来ない。従来でも待ち時間が多く、受け付けて貰えれば5分で終わる用事なのに、その5分のために30分も待たなければいけないみたいな事が多かった。しかもオンラインでは出来ない手続きがあり、ドコモショップに行かなくては処理して貰えなかったのだ。


データの移行は面倒だ(6/1)
◆ PCのデータを移すのは面倒である。Windows10ではOneDriveは使わない設定が選択できたが、Windows11は強制使用になっている。データ量の少ない使い方ならばいいが、私の場合は画像ファイルなどをピクチャディレクトリに入れているので、OneDriveの容量が不足する。

◆ マイクロソフト的にはOneDrive有料使用権を買えということだろう。OneDrive自体はアンインストール出来るし動作の停止も出来る。しかしOneDriveディレクトリは存在し続けるので、OneDrive以下にあるディレクトリは移動などが出来なくなる。OneDriveディレクトリは(Windows上では)仮想のものであり、移動対象ではない。

◆ これを解除するにはレジストリを操作する必要がある。レジストリを書き換えた後でOneDrive下のディレクトリをOneDrive同列にコピーし、その後OneDriveのディレクトリを削除する。私の場合はこうした上で、ピクチャやドキュメントディレクトリ自体を別のHDD上に置くことにしていた。しかしWindows11はより厄介な事になっている。これに関してはもう少し悪あがきしてみるつもりだ。

◆ 以前は画像やドキュメントはそれ用のディレクトリに入れていたのだが、標準的にドキュメントディレクトリが使われる現状では、ドキュメントディレクトリ自体を別のHDDやNASに置いた方が効率的だ。

◆ Windows11で動作しなくなったソフトがあった。一つはキヤノンのEOSユーティリティで、動作はするが文字が化ける。ウインドゥの文字のほとんどが"???????"になってしまう。これってフォントが違うとか?と、いろいろ調べてみると日付と時間の表示形式設定が「日本」になっていないとダメなのだ。なぜか設定は米国になっていて、ここを修正したら直ったが、Windowsのインストール後に、(Windowsが自動で行った)全ての設定がうまくいっているのかどうかのチェックプログラムが必要なのではないか。

◆ 他にも動作しないソフトがいくつかある。CODEN Viewer(イヤースコープビューワ)は、サイトからのダウンロードものは.NETのエラーが出て動作しない。付属のソフトは動作する。NetScapeはレジストリ関係のワーニングが出るが動作はする。NetScapeGoldは20年くらい前のソフトであり、インストーラは動作しない。

◆ NetscapeNavigatorは自己解凍の実行ファイルになっていて、すでにWindows7では自己解凍できなかった。解凍自体は7zipで出来るのだが、解凍したところでインストーラは実行できない。実行ファイルはWindowsXP?時代に抽出しておいたものなのだ。

◆ PCの移行はだいたい終わり、使いながら足りないものを入れていく感じになっている。この後で旧PCを初期化するわけだが、初期化した後になってあのファイルが〜みたいな事が起こるわけだ。

◆ 旧PCのSSDをそのまま"寝かせて"おく手もあるのだが、旧PCもマイドキュメントなどを起動ドライブとは分けたいので、それ用のストレージに使いたい。旧PCは多くのデータを入れるわけではないので、大容量HDDである必要は無いと思っている。