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過去の雑記置き場


八橋油田(4/1)
中国勢は未だ強い(4/2)
地方都市は治安が良い(4/3)
小さいのが流行?(4/4)
ラーメン屋の苦悩(4/5)
追い越させる(4/6)
ミニバン(4/7)
WiFiモジュール(4/8)
通信会社と小売業(4/9)
共通ポイント(4/10)
行政のやる事業は失敗する(4/11)
中古を探すと言う事(4/12)
VSWRはどこで測るか?(4/13)
歪んだ経営だったのか?(4/14)
USB Cの恩恵はあったのか?(4/15)
相変わらずのGoogleナビ(4/16)
詐欺はNHK方式に進化する(4/17)
投資詐欺(4/18)
地下水の水位(4/19)
自動販売機はキャッシュレスであるべき?(4/20)
肝硬変配信者K氏の健康(4/21)
SONYのマーケティング手法(4/22)
カビにも寿命がある?(4/23)
中国経済の行方(4/24)
消えるコンサルタント業者(4/25)
高齢者と運転免許(4/26)
Beyond 5G(4/27)
電球(4/28)
超解像ズーム(4/29)
バルミューダは頑張れるのか?(4/30)


VC
バルミューダは頑張れるのか?(4/30)
◆ 2023年12月期で20億円の赤字、前期は300万円の黒字だった。円安による原材料費の高騰も赤字の理由だとするのだが、元々利益率の高い商売をしているのに何故なのかと疑問にもなる。

◆ 売り上げ自体も減少していて扇風機などは4割以上減り、キッチン家電も3割以上売り上げを落とした。人員削減は進めていると言い、今年の6月までには黒字回復を目指したいとする。

◆ 昨年の夏頃には風力発電事業用の風力発電機を作るみたいな事を言っていた。これは扇風機で培ったノウハウを最大限に活かしたものであるとしているが、扇風機と風力発電機は同じ技術なのかな。他にも秋から冬にかけての新製品、更に既存製品の値上げによる収益の改善を見込んでいたようだが、結果としては大赤字になった。

◆ 稼げる事業がないからスマートフォンを作ると頑張ってはみたものの、そのスマートフォン事業も大失敗に終わった。売れているものはやがて売れなくなる運命を背負っている。だから家電製品も自動車も、定期的なモデルチェンジで消費を刺激する。

◆ 同じ機能、例えば洗濯機や冷蔵庫にしても複数の製品を売る事でモデルチェンジをしやすくしたり、モデルサイクルを調整したりする。バルミューダの場合は基本的には1モデルだけで売っているので、それが売れなくなったら終わりだ。

◆ 例えばトースターにしても数モデルを出していれば、売れなくなったものをモデルチェンジしていく事も可能になる。ただし売れ行きが分散してしまうので、管理コストや製造コストが上がる。そこで各メーカがやるのが機能違いで価格を変えた複数モデル構成だ。

◆ 測定器や最近は自動車でも同じような感じだが、機能自体は全て同じ、ハードウエアは同じで価格差を付けている。お金を余計に払うとスペシャル機能のソフトウエアが活かされ、付加価値を上げるというものだ。こうした展開を行うとベースモデルのコストは多少上がってしまうが、数機種の展開が一気に出来るようになる。

◆ 決算資料でバルミューダ製品の原価率が7割弱だと書かれていて、さすがにそれは無いんじゃないかなと思った。原価率が7割では卸売りすら出来ないではないか。原価率が7割なのではなく原価率が3割の間違いではないのか。決算資料だから信じるしかないというか、原価率の計算が普通と違っているとか?
◆ バルミューダは付加価値を売る商売ではなかったっけ。普通に買えば3千円で手に入るオーブントースターに、付加価値を与えてバルミューダのエンブレムを貼る事で3万円にする。付加価値部分の多くはソフトウエアで実現していて、ハードウエアの原価は3千円のトースターと余り変わらない。だから大きな利益が出るという商売だと思っていた。

◆ バルミューダが身売りするとしたらどこだろう。スマートフォン絡みでソフトバンクが買い取る?それこそ+Styleの一部分としてなら生きていけるかも知れない。その場合は製造などは中国になり、製品はIoT家電でなければいけなくなりそうだけど。今は未だブランド力はあると思うのだが、赤字が続けばそれも弱まってしまう。


超解像ズーム(4/29)
◆ スマートフォンのディジタルズームの進化は凄いものがある。凄いものがあるのだが、やり過ぎの面も出てきている。GALAXYで月を撮ると、例えぼけた写真でもちゃんとした月に変更してくれるという、アレである。

◆ 少し前に話題になったのはiPhoneのディジタルズームで、日本語の文字がAIで作った時のような象形文字のようなものに変更されてしまうと言うもの。GALAXYやXperiaでは単に解像度が低下して見えるだけなのだが、iPhoneの場合は何やら文字のようなものが生成されている。

◆ 超解像ディジタルズームの処理は無から有を作る処理である。情報がない部分がどうなっているのかを予測して、情報の無い部分を埋めていく。これは写真から特定の物体を消し、その背景部分を作るのと同じような感じだ。これも細部の処理はスマートフォンによって異なるが、よく見れば不自然さが分かる位の精度のものが多い。

◆ おそらく時間をかけた処理を行えば精度は上がるのだろうが、リアルタイムに近い時間で処理をしなければならないので、自ずと妥協点はある。モノクロ写真に着色をするにしても同様だし、フレームレートを上げる処理も精度を上げれば演算量が増えていく。

◆ 超解像ディジタルズームで例えば"国"が"回"になるのなら(いや、なってはいけないのだが)まだ分かるが、"国"が"川"にはなってほしくない。しかしXに投稿されたレポートでは、iPhone15ではあり得ない文字などが生成されていた。画像加工ではないかと疑うコメントに対して、iPhoneの画面を別のスマートフォンで撮影しながら実験していた。

◆ NECのレポートだったと思うのだが、超解像処理を行うと輪郭強調では得られない補完効果が得られるが、文字に関しては適切な効果が得られにくいような事が書かれていた。

◆ 例えば写真から特定の画像を消す処理に於いて、背景が全て意味のある文字列だったとしたらどうなるだろう。しかし写っているものが文字かどうかを判断するのは容易ではなく、超解像処理にも限界がある。超解像処理を進めていけば画像そのものは綺麗に見えるが、そこに文字などがあると破綻が見え始める。

◆ 背景や前景ボケの処理もここ何年かでかなり良くなった。これもプロセッサの処理能力の向上とアルゴリズムの適正化によるものだろう。従ってディジタルズーム処理も今後改善されていくのは間違いない。だからといって情報の無い部分を埋めるには限界がある。

◆ レンズの歪みや収差補正も今では一般的になった。だからレンズ性能はどうでも良いとは言わないし、解像度に関してはディジタルズーム同様で情報がそこに存在する必要がある。情報があればそれを加工する事は出来るが、無から有を作ると破綻する可能性がある。

◆ レンズも単焦点であれば補正は余り難しくはないが、連続可変焦点距離となると各焦点距離やその状態でのフォーカスの位置で補正値が異なる。さらにはレンズシステム自体が安定している必要があって、そうでないと個別に補正値を書き込んでいかなければならなくなってしまう。高価なレンズならばそのレンズ専用の補正値を作る事が出来るが、スマートフォンのカメラで一々それをやっていたら製造コストと時間が大変だ。そうした手間というかコストを考えると、スマートフォンへの光学ズーム搭載は敷居が高いと言う事だ。


電球(4/28)
◆ 電球型蛍光灯は1990年頃から市場に出始めたが、まだまだ高額だった。私が電球型蛍光灯を使い始めたのは1990年代の終わり頃で、2千円前後の価格だったと思う。それでも寿命が白熱電球の5〜6倍だとか、消費電力が1/4位だとか、それに伴う発熱の少なさが商品価値だった。

◆ しかし輝度が上がるまでに時間がかかり、特に冬場の冷えている時には実用照度になるまでは暗い状態を我慢しなければいけなかった。なので短時間しか使わない階段灯とかトイレの照明に使う事は難しかった。この点は後に改善がされるのだが、白熱電球同様とは行かなかった。

◆ 電球型蛍光灯の価格が下がれば白熱電球の需要は減少し、2008年頃には国内メーカ各社は白熱電球の製造を縮小或いは中止している。しかし位相制御型の照度コントロール装置付きの灯具など、白熱電球でなければならないものも多く残っていた。

◆ LED電球は2010年頃から一般に出回ってくるのだが、これも寿命と価格の面がネックになっていた。LEDの発光効率自体が低かった事もあり、発熱が多くなった。白熱電球や放電管では全く気にならないというか、むしろ高温状態が好ましいとされるランプもあるが、LED灯は逆だ。半導体の寿命の面でも、駆動回路にしても高温は敵となる。

◆ LED電球各メーカは放熱性を考え、ヒートシンク構造を採るなどの工夫をした。一方で駆動回路の長寿命化も行われる事になる。LED自体の寿命は確かに長いのだが、それより先に駆動回路が壊れてしまう。具体的には半導体類の故障や、電解コンデンサの容量抜けだ。これは電解コンデンサを極力使わない設計を行う事、LED自体の効率向上による発熱低減が信頼性の向上につながっている。

◆ 2020年頃になるとLED電球はすっかり一般的になり、100円ショップでも(100円ではないが)売られるようになった。発光効率も上がっていて、従来の同消費電力のLED電球よりも明るく、演色性も良くなっている。これは電球型蛍光灯同様で、技術の進化によって性能向上と価格低下が起きたわけだ。

◆ LED電球の価格が下がると付加価値を上げる方向にもなる。ホームオートメーションが一般的な中国や米国向けに、WiFiトランシーバ入りのスマート電球が製造され、安価に販売される。これまではスマートスイッチやスマートコンセントを使っていた灯具も、スマート電球に買えるだけでワイヤレス制御が可能になる。

◆ 今でも特定器具用などに電球型蛍光灯は売られているが、多くはLED電球に変わった。LED電球は位相制御型の照度コントローラ対応のものもあり、この点では電球型蛍光灯よりも使いやすい。シーリングライトなどと灯具自体もLED化が進んでいて、当初のLEDシーリングライトのような発熱もなく、消費電力に対する明るさも改善されている。

◆ ダウンライトなどでももはやLED電球専用であって、発熱のある白熱電球は使用禁止と明記されているものもある。レールライトや小型のスポットライトでは電球効果に対応していないものもあり、壊れたら灯具ごと交換するスタイルになっている。これ、同じ灯具が入手できれば良いが、そうでないと取り付けや形状が変わってしまう事になる。

◆ 中華LEDライトも寿命は長くなってきたが、それでも相変わらず壊れる。バラしてみると駆動回路の電解コンデンサの容量抜けや、駆動回路のデバイス不良が見られる。短いものでは1年位、結構長く使えたなと思うものでも3年の命かな、今のところは。少なくとも国内メーカ品はそんな短命ではないので、中華小型LEDの信頼性は今ひとつと言う事だ。


Beyond 5G(4/27)
◆ 5Gから6Gへの変化の時が迫ってくる。事業者は2030年頃には6Gでのサービスインを見込んでいるようだ。では6Gで何が変わるのかだが、NTTなどは5Gの延長上にあるとする。5Gを更に発展させて高速通信や多元接続、低遅延を可能にするという。高速通信をドコモに語られてもなぁと思わないでもないんだけど。

◆ ソフトバンクは技術的な事は余り語らず、6Gで新たなパンデミックに備えるとかと書いてあった。これってコロナウイルス蔓延当時の記事だったのかな。さらには機械を通信路につなぐとか、人と人とのコミュニケーションをより密にするなど、運用面での進化が6Gだみたいな書き方だ。

◆ 実際問題として通信速度を語ったところでドコモのようになってしまっては仕方がないし、5Gで散々言われた低遅延だって実際には優先通信路もあるし伝送距離もあるので無限に小さく出来る訳ではない。多元接続にしたってスタンドアロン方式で帯域が広ければ可能になるが、現状のNSA主体ではどうにもならない。

◆ そもそも6Gが始まるという2030年頃までに5Gが普及するのだろうか。スマートフォンの表示自体は5Gになっていても、通信速度も遅延もLTEとさほど変わらない現状が変わるのだろうか。散々5Gは凄いんだぞ、高速だぞ、低遅延だぞと言い続けてきた事業者は、実際その凄いサービスを展開できていると言えるのか?
◆ 通信速度では韓国や米国に及ばないし、通話も通信も従量制が基本だしで、世界の流れと日本は少々違ってきている。総務省は絶対的料金での比較をしているが、賃金ベースや物価を考えると日本の通信通話料金は安くはない。料金が安くないのに通信速度が遅く、通話も重量料金なのだから移動体通信先進国とは言えなそうだ。

◆ 6GではHAPSや衛星によるリンクも考慮されそうである。これに関しても現状では海外のサービスに頼る状態であり、日本独自のものは実現しそうにない。エリアカバー率は現状からは増えていかないと思う。ここは6年前からソフトバンクは圏外で、今後も改善はされないだろう。ドコモとauは基地局があるので、この基地局が撤去されない限りは不便なく通信が出来る。

◆ 衛星はHAPSによるリンクが現実的になると、航空機や船舶での通信が便利になる。現状でも通信は可能だが、より高速で遅延の少ないリンクが出来る。衛星やHAPSは各国の電波関連法律の関係もあるので、政治的な難しさがある。しかし規格化された通信方式となれば、任意の事業者によるものよりも影響力が強くなり、各国の動きにも期待が出来るようになる。

◆ 周波数帯の問題は厄介で、各国の通信事情があるので統一する事が出来ない。FMラジオ放送やTVの周波数帯はほぼ同じなのにと言われそうだが、そうした様々な通信で使われていない余った周波数帯が移動体通信に割り当てられたので、自ずと各国でバラバラになってしまった。今後新たに割り当てられるミリ波帯などは共通化の余地が残されてはいるが、各国の事情が同じとは限らない。

◆ 衛星リンクを考えると周波数が高い方が衛星のアンテナのビームコントロールが楽になる。またアンテナゲインも稼ぎやすくなるので、衛星リンク専用バンド的なものが各国共通で決められると良いと思う。広域ビームにならざるを得ない周波数帯だと、例えば韓国ではサービオしたいが北朝鮮に電波を飛ばしたくないというような、干渉制御などが難しくなってしまう。


高齢者と運転免許(4/26)
◆ 自動車事故自体は減少傾向だが、高齢者による事故は減っていない。つまり事故数に於ける高齢者事故率が増加していることになる。高齢者は免許更新時に一応テストを受けることになっているが、もう少し強化した方が良いのではないだろうか。

◆ 年金の支給年齢上昇など、高齢者も働けとするのであれば、高齢者講習の内容の見直しだとかその結果によって次の講習までのインターバルを考えるとかが必要だ。このあたりは田舎なので高齢者ドライバーも多く、大丈夫かな?と思うような運転をしている人もいる。交通量が少なく歩行者も皆無なので直ちに危険と言う事でも無いが、このあたりで大丈夫だからと言ってそのまま街に出かけたら危ない。

◆ 公共交通機関の有無もあるので一律規制は難しいが、地域に応じてあなたは家から20kmの範囲を超えないでねみたいな制限付きの免許なども必要かも知れない。都市部であれば自家用車の必要性は薄れてくるので、そうした地域では運転を禁止するような免許でも良い。安全装備付き車両限定免許も今後は検討されるべきだとは思うが、現時点では運転車の能力に依存する部分が大きいので、一概にそれが安全であるとも言えない。

◆ 老人の運転に関しては速度が出ていないから安全と言う事ではないのも難しいところで、低速だって歩道に突っ込めば大事故になってしまう。この別荘地の中に住んでいる方で、最初は車を運転していて、やがて(車は危険だと言う事で)バイクに乗るようになり、今はタクシーを使っている方がいる。タクシーで買い物に行くにはお金もかかるのだが、バスなど通っていないここでは仕方がない。

◆ 食材の宅配業者はここにも来ているので、そうしたサービスを使えば買い物に出る必要性は減る。食材以外であれば通販でも手に入るが、医者に行くとか市役所に行かなければならない場合は不便だ。それでもここは医者が近くにあるから良いが、遠くまで行かなければならない地域では毎回タクシーという訳にも行かないだろう。

◆ シニアカーなどの利用も一つの方法ではあるが、これも長距離の移動には適さない。国産シニアカーは価格が高いのだが、中華電動カートみたいなヤツは激安である。速度も出るというか速度が出るのでシニアカー扱いにはならなくなるが、電動キックボード扱い位で乗れるものがあれば便利ではないだろうか。

◆ 現行のシニアカーは重心が高くてタイヤが小さく不安定だ。綺麗な道を走っている分には良いが、穴の空いたような田舎道だと見ていて不安になるくらい傾いてしまったりする。道路に対する安全性の他に、他の車両や歩行者に対する安全性もある。なので走行可能な道路を決めるような対策は必要だ。歩道のない県道の車道の端を走っているシニアカーは、危険にさらされている。道路を踏み外せば畑に落ちてしまうし、車道側に膨らめば自動車と接触するかも知れない。

◆ 老人数は減少に転ずるので老人対応コストは減少してくる。それでも政府は福祉予算が足りないから増税するよと言い続けるだろうが、実際には福祉は後退するばかりなりなのだ。本来の福祉もそうなのだが、老人以外の人を守るために運転非適正の老人ドライバーを減らすという事だって福祉なのではないかな。少子化対策は子供を増やすばかりではなく、子供を減らさない努力だって必要だ。


消えるコンサルタント業者(4/25)
◆ 昨年はコンサルタント会社の倒産が相次いだそうだ。企業経営や運営方針をアドバイスするコンサルタント会社自体が経営不振に陥るという、これでは信用も何もあったものではない。

◆ 倒産件数増大の一つの理由としてコンサル乱立がある。特別な資格も何も必要がなく、自らコンサルですよと名乗れば営業を開始出来る。少し前のSEO屋のようなもので、片っ端から企業に電話をして自らを売り込む。

◆ SEO屋は怪しげ企業の代名詞となったが、コンサルはもう少しイメージが良かったと言われていて、にわかコンサル企業に引っかかる法人も多かった。所がコロナウイルス蔓延とそこからの解放という、通常ではない世の中の動きが起きたために、コンサルタント会社も十分なアドバイスが出来なかったとも言われる。

◆ このあたりは自然淘汰とも言えるもので、コンサルタント会社全ての業績が悪くなった訳ではない。十分な知識を持ったコンサル会社は業績を伸ばしている。これはにわかコンサルタント会社が倒産して、競争が減少したからだ。

◆ 政府や自治体からの補助金申請や借り入れ相談的な、金融特化型のコンサル会社もある。コンサルト言うよりも借り入れ書類の作成屋的な感じで、記入漏れや記入ミスがないかどうかをチェックして審査に臨むみたいな代行業的な事を行う。これも資格が要らないギリギリの所をやるとか、資格が必要な部分は経営者にそこを記入させるとか、闇税理士と同じような感じではないだろうか。

◆ SEO屋は今も活動しているのだろうか。検索順位は上げる時代ではなく買う時代だと言われ、某SEO屋のページには「効果が出るまでには数ヶ月から数年かかります」と書かれている。これって効果が出るの?出ていないの?みたいな感じで、移り変わりの激しい昨今そんな悠長なことを書いて良いのかとも思う。

◆ 実際問題としてSEOの効果などたかが知れているというか、詐欺サイトが上位を独占する検索の世界なので、キーワードがどうのこうのとかページ構成がとか、一時期流行った無駄に縦長のページとか、逆にページを細切れにした方が良いですよとか、結局どれも見にくくなるだけでSEO効果はなかったのではないだろうか。

◆ 検索順位を計測したページもあるのだが、全てが同じとは言えないのでどれほど参考になるか。新規にドメインを取得して検索上位に入るまでに2年程度とされていたが、詐欺サイトはドメイン取得1ヶ月後にはトップに躍り出られる。SEO屋に2年間金を払い続けるなら、Googleに金を払った方が手っ取り早いのではないのか。こうした事からSEO屋が減少したのだろう。

◆ 昔はspam屋が沢山あった。携帯電話宛てにもメールが送れますとか、メールアドレスのクリーニングが出来ますとか、1時間あたり何通送れますよ、高速ですよと宣伝していた。度々話題にするエンバーポイントも同様な事が書かれている。いかにspamフィルタを通り抜けてメールを見させるかなどに特化したサービスだとしている。

◆ F&Fではエンバーポイントはドメイン自体を拒否している。これによって楽天spamの多くを阻止出来る。ただしクレジットカード情報などが記載されたメールは楽天自身のメールサーバから送られてくるものもあり、エンバーポイントの阻止だけでは完全とは行かない。他にエンバーポイントを使っているのはゆうちょ銀行だが、メールの宛先によってエンバーポイント以外からメールが来たような気もする。


中国経済の行方(4/24)
◆ 不動産バブル崩壊の中国経済は、今後どうなるのだろうか。日本に於けるバブル期同様、中国では不動産投資が盛んになった。年収以上のローンを組み、1人が平均で3軒近くの不動産物件を所有したという。しかし人口以上の不動産物件数となった事から価値が下落し、一気に不良債権と化してしまった。

◆ マンションの平均価格は2千万円とされたが、不動産価格下落後の価値は480万円にしかならなかったという。日本のバブル時同様に不動産に湧いた人たちが不動産で泣く事になった。最もこうした傾向は都市部に於ける経済であって、農村部には関係ないねと言う感じだそうだ。

◆ 農村部に於いては都市部の好景気により収入は上がったものの、不動産投資をするほどの金は入ってこなかった。農村部に家のある人も都市部に出稼ぎに出ていて、これらの人は農民工と呼ばれているそうだ。農村部に住む農民と農民工を合わせた人口は約8億人と言われ、バブルに湧いた6億人よりも多い。

◆ 農村部の人たちは家があるので住むところには困らず、過剰な投資とも無縁だったので借金に苦しむ事もない。しかしGDPの大部分を稼ぎ出した都市部の人たちは、不動産価格の下落による影響を受ける。これまでの好景気が一気にしぼんでしまうのか?中国政府は不景気に目を向けさせないための荒技に出るのか?
◆ 中国景気の低迷は日本にも少なからず影響が出る。一つは観光人口の減少で、いわゆる爆買いツアーがなりを潜めるのではないかと言われる。もう一つは産業に関してで、あらゆるものが低価格で日本に浸透し、日本の国内製造業を駆逐したと言われる中国パワーが減少するのではないかとの期待?である。

◆ 中国国内での産業の成長率が鈍ると、輸出入バランスが変化して日本の景気にプラスになるという見方もある。そうなのかな?都合の良い予測過ぎるのではないかなと思うのは、そもそも中国の国内産業が停滞すると言う事は中国の消費が停滞する事であり、日本製品が中国に入っていく余裕はないのではないのか。

◆ むしろ安定成長期に入るとすれば、かつての日本がそうであったように品質の向上や信頼性の向上に力が入る可能性もある。価格だけでは無く品質で勝負の出来る成長路線だ。現時点に於いても中国製品は、少なくとも10年前とは比較にならないほど良くなっている。電子部品にしても「信頼の中国製だから安心」みたいな宣伝文句もあり、本当かよ?と思うのは年寄りだけだぞみたいな事すら言われるという…
◆ 中国の経済は中国だけのものではなく、今や世界に与える影響は大きい。米国などは過剰に安い中国製品が入ってこなくなる事を喜ぶ向きはあるが、代わりに日本製品が入ってきたのでは米国経済にプラスにはならないとも言われる。まあ中国製品に太刀打ちできる価格で、日本製品が米国に入っていけるのかは大いに疑問だけれど。

◆ いずれにしても好景気は無限には続かないと言う事だ。中国は一人っ子政策により、高齢化が急速に進む。労働人口が減少するのは日本同様だが、その減少速度は日本の比ではないだろう。景気低迷と少子高齢化が同時に来るという点は日本同様なのだが、その速度は日本を上回る。果たしてこの先の中国はどうなっていくのか?周辺国に脅威を与えている現状は変化するのか。あるいは国内景気の悪化を戦争という手法で誤魔化すような、乱暴な手段を執るのか?


カビにも寿命がある?(4/23)
◆ 犬や猫でも同じなのだが、特定の種を維持しようとすると生物的な弱さが出てきてしまう。通常は雑種となる筈のものを人工的に純血種として維持させていく。魚でも同様でグッピーは卵胎生メダカであり簡単に増やせるのだが、水槽の中がグッピーだらけになる事はない。一時的に増えたとしても、新しい"血"が入らない事によって奇形になったり生殖能力が失われるなどして、やがて絶滅してしまう。

◆ カビの話はフランスからやってきた。記事によれば「この株は現在カマンベールの製造に使用されており、有性生殖ではないため、新しい遺伝物質は追加されません。 科学者らによると、時間の経過とともに、繁殖に必要な胞子を生成する能力が失われてしまったそうだ。」となっている。

◆ カマンベールチーズを作るために使用されるカビは工業的に同種繁殖によって作られたものなのだが、その影響が徐々に出てきて繁殖しなくなってしまったという。異種のカビを混ぜる事は可能なものの、そうすると現在のカマンベールチーズの風味や色とは異なるチーズが出来るそうだ。

◆ 勿論今すぐなくなってしまうと言う話ではなく、今後10年とか20年のスパンでみた場合には、今のようなカマンベールチーズの味が作れなくなるという話だ。元々のカマンベールチーズは現在の製品のように真っ白ではなく、オレンジや緑色などの部分があったそうだ。しかしその後の改良によって現在のようなカマンベールチーズが生まれ、そのカビは100年以上にわたって使い続けられてきている。

◆ しかしその長寿のカビにも寿命の時がやってくると、フランスの研究センターCNRSの雑誌「ル・ジャーナル」は書いた。同誌によれば問題はペニシリウム・カマンベルティ種の真菌株にあるそうだ。果たしてカマンベールチーズの味は今後も守られていくのか?それとも全く新しいカマンベールチーズとして生まれ変わらざるを得なくなるのか。

◆ もしかしたらフランスにはカビがなくなっても、他の国や地域には元気なカビがあったりするのだろうか。絶滅に向かうカビを助ける事は難しいのかも知れないが、異なるカビから現在のカマンベールチーズ同様のものを作る研究は進むのではないかな。カビがなくなったからこれで終わりです、みたいな話にはならないと思う。

◆ そういえば桜の木の寿命、ソメイヨシノがなくなるみたいな話もあった。ソメイヨシノは80年位で枯れてしまう(しかし日本には樹齢100年以上のソメイヨシノもある)説があり、日本中の多くの桜の木が時を同じくして寿命を迎えるという話だ。不安を煽るのが大好きなマスコミは、日本中の桜の木が一斉に枯れちゃうぞみたいな記事を書いた。

◆ しかしその後の調査などで、世話をしなければやがて枯れるけれど適切な管理をすれば100年経っても枯れないみたいな話が出てきた。樹齢30年〜40年頃がピークになり、その後は花を付けにくくなると書いてあるものもある。樹齢が50年を超えると幹が腐ったり穴が空いたりする事で樹勢が弱まり、結果として花を付けなくなるみたいな話だ。

◆ だったら世話をして木が傷まないようにすれば良いじゃないかとしたのが、桜の木の寿命は延ばせる論になる。まあ本当のところがどうなのか?80年経つと枯れてしまうのか?枯れる原因が木自体の寿命なのか?それとも害虫や傷などによるものなのかは、枯れる木をサンプリングして研究していかないと分からないと思う。


SONYのマーケティング手法(4/22)
◆ Xperiaにプリインストールされているゲームエンハンサは、アンインストールする事が出来ないのは勿論の事、通知をOFFにする事も出来ない。ゲームをする人にとっても、ゲームエンハンサのアイコンがゲーム画面上にオーバレイ表示されるのが邪魔だと言われる。

◆ 何故そんな嫌がらせ的手法を採るのか?それがSONYだからだと言ってしまえばそうなのだが、これでも以前に比較すればマシになったのである。SONYの景気が良い頃には迷惑アプリ開発部隊が存在していて、様々なアプリをプリインストールしていた。それらのアプリは消す事も出来ず、例え使っていなかったとしてもアップデートの知らせが届く。アップデートは専用のサイトから行わせるという、やっている事がドコモと同じだったのだ。

◆ しかし景気低迷からソフトウエア開発部隊が消滅し、多くのXperia利用者が喜ぶ事になる。もっとも既にプリインストールされているアプリは使えなくなり、ただただエラーを吐くばかりという事態に陥ったんだけど。

◆ そんな迷惑行為大好き、自分こそ一番だと思い続けるSONYのサイトのメルマガ受信をONにしたら、続々と宣伝メールが来てすぐに嫌になった。迷惑アプリを入れるSONYの精神は宣伝メールにも引き継がれていた。SONYってクリエイティブでスマートな企業だと思ったが、どうやら誤りだったようだ。ウルトラ泥臭い押し売りのような精神が根深く息づいている。

◆ メルマガと言えばマツダの宣伝メールも受信していた事があったが、月に1通とか2通が来る位で頻度も内容も容量も適切だったと言える。ただマツダの車に乗っているわけではないので、やがて受信を停止したけど。MBJ(BENZ)のメルマガも昔受信していたが、これもたまに情報が来る位で邪魔だと感じる事はなかった。

◆ たまにしか来ないメールは、今度は何が書かれているかなと目を通す可能性が増える。しかし毎日そんなメールが来ると、目を通すのも面倒になってくる。どうせ同じような事が書かれているだけだろうな、と、思うようになってくるのだ。勿論そう思わない人もいて、毎日来るメールの隅々にまで目を通す人もいるだろう。だからこそ毎日メールを送ってくる。そして、そうした人ほど購買欲が強いのかも知れない。

◆ ゲームエンハンサーにしても、使え使え使え使えと通知を出せば、いつかは使ってくれるに違いないとSONYは思っているのかも。でもゲームエンハンサーを使わせてSONYに何の得があるのだろうか?得がないのであればしつこく使えと言って来る必要はないし、通知をOFFに出来ても良いはずだ。もし何の得にもならないのに、ゲームエンハンサを使え使え使え使えと通知してくるのだとすれば、SONYよオマエは何をやっているのだと言ってあげたい。

◆ 無駄な事に力を使うのではなく、カネになる事、得になる事を推し進めるのが企業というものだ。でもSONYにはそのあたりがよく分かっていなくて、なのでXperiaは余り売れない。と、これでいいのかな。SONY的にはダメでしょ、それでは。なので押しつけがましいところとか、独りよがりなところとかを改善しないと。

◆ シャープのスマートフォンは独自のメニューがあったり、独自のボタンが付いていたりした。しかしフォックスコンになってからか、スタンダードなUIになった。これによってシャープを嫌っていた層もシャープ製スマートフォンが売れるようになったと言われる。独りよがりから脱して成功した良い例だと思うけど。


肝硬変配信者K氏の健康(4/21)
◆ アルコール性肝硬変患者であるK氏は、4月頃から酒を断っているそうだ。どうやら体調が思わしくなく、酒を飲むどころではないのだとか。3月下旬頃から何度か病院に通ったり入院し、数日ごとに数リットルの腹水を抜いていたようだ。

◆ 腹膜炎だか何かの炎症があるようで、CARTは行われずに抜いた腹水は捨てられる。不足するアルブミンは血液製剤によって補われるていたが、最近はアルブミンを入れても意味がなく、回復することはないし副作用による不快感が増すだけだとして点滴は行われないようだ。余りに体調が悪いと自ら救急車を呼んで病院に行くが、病院では緩和ケア的治療になるらしい。

◆ 肝臓の機能の相当が失われていると思われるので、免疫力も低下して感染症にかかりやすくなっている。血管から漏出する水分はお腹だけではなく胸にも溜まって呼吸を圧迫する。腹水が溜まっていないにもかかわらず異常に腹が出ているのは、内臓などが浮腫んで膨れているからだと説明されたそうだ。

◆ 体重自体は余り変わっていないというものの、数リットル分の体液を蓄えているその重さなのだとか。手足はかなり細くなり、頬の肉がなくなった。体はむくみがあるので痩せている風に見えないが、手足の細さはここ2〜3ヶ月で大きく変化した。

◆ XではK氏の命の蝋燭もあとわずかかなどと書かれ、死を惜しむ書き込みがあるが、未だ死んでませんから。しかし多くの人は死期が近いと感じたのだろう。余命宣告されてから既に半年、来年の正月は迎えられないであろうと言われた命の残りを延ばすことが出来るのか。

◆ K氏は食欲というか、何かを食べたい欲求はあり食事もしている。しかし食事のあとには不快感を訴えることが増えた。肝硬変末期には食事を摂ると不快感があるので、食事自体をしなくなってしまう患者さんが多いそうだ。食事が痛みや苦しみの元となるのならば、それをやめてしまおうと思うのか。K氏も死ぬのはかまわないが苦しいのは嫌だと常々言っている。

◆ K氏の腹水は毎日1リットル以上増え、1週間位すると歩くのも大変なほど腹が膨れてしまう。病院に行けばすぐに抜いて貰えて体は楽になるが、翌日には再び腹が膨れ始める。連休などがあると病院が休みとなり、腹水を抜いて貰えなくなる。

◆ K氏とは親交のあった唯我氏が亡くなったのは昨年12月だった。遺体はスーツケースに入れて川に流されたが、犯人は未だ見つかっていない。唯我氏は生前、K氏の病状を少し気にかけていた。配信者で次に死ぬのはK氏だろうと言っていたのだが、自分が殺されてしまった。

◆ 当初は犯人はすぐに見つかるだろうと言われていたが、捜査は難航した。唯我氏が薬物売買に関わっていたことで、薬物系組織の関与もささやかれた。4月に入って唯我氏事件を追っていた某氏のXのアカウントが消えた。唯我氏事件関連に巻き込まれたのではないかと噂が立ったが、真相は分かっていない。

◆ 以前に書いた、勝手に婚姻届を書いて他人と籍を入れてしまった女性は捕まったそうだ。有印私文書偽造だが、被害者は男性ではなく市役所なのだとか。偽造書類を渡されて困っているのは市役所であるとの判断らしい。男性が警察に被害届を出そうとしたところ、あなたは被害者に該当しないと言われたそうだ。


自動販売機はキャッシュレスであるべき?(4/20)
◆ 建築現場や道路などの工事現場には、特に夏場は熱中症予防もかねて飲料の自動販売機が仮設される。水に関しては飲み放題だったり割引き価格になっているところもあるそうだが、その他の飲料は個人が個人のお金で買う。

◆ で、現場の人は小銭を持っていないと飲料が買えない。しかし作業着のポケットに小銭を入れておくのは邪魔だし、財布は持ち歩かない人が多いのだとか。そこで活躍するのがキャッシュレス決済対応の自動販売機だ。

◆ 町中ではキャッシュレス対応も非対応も余り区別される事がない感じだが、工事現場に於いてはキャッシュレス対応でないと現場の人から文句が出るのだそうだ。キャッシュレス決済は屋外での作業現場でその意味が明確になったという、中々面白い傾向だなと思った。

◆ キャッシュレス対応自動販売機は色々な種類と対応支払い方法があるが、屋外設置と言う事でQRコード方式は日が差し込んで読み取りが不可能になるなど、設置場所を考える必要があるそうだ。近赤外線で読み込むなどの工夫はあるようだが、夕日が差し込む場面などでは読み取りがうまく行かない時もある。

◆ 現金非対応の自動販売気にする事で、いわゆる自動販売機荒らしの被害も防ぐ事が出来る。自動販売機荒らし対策は自動販売機メーカが自動販売機の取り付けや自動販売機自体を強固にするなどの対策を行い、被害件数は減少したそうだ。自販機を荒らす側としても、破壊に時間がかかれば捕まる可能性が高くなる。

◆ キャッシュレス決済対応とすると、決済手数料を取られる。この分だけ儲けが減る事になるので、それを理由に導入を渋る事もあるそうだ。特に100円だとか90円で清涼飲料水を販売している所では、1円たりとも儲けを削るわけには行かないという事になる。

◆ 多くの自動販売機はレンタル方式になっているが、買い取りの場合はキャッシュレス決済機能の後付けも出来るそうだ。Felicaなどの読み取り装置と通信部分を後付けする事により、自動販売機のキャッシュレス化が出来る。費用は数十万円との事で、自動販売機を買い換えるよりもずっと安い。通信部分はスマートフォンをそのまま使う方式などがあるそうだ。

◆ 今でも同じなのかも知れないが、道路沿いの店やアパート、マンションなどには自動販売機を置きましょうと営業がやってくる。自動販売機の設置場所と電気代が店側の支出で、販売量に応じた(幾ばくかの)お金が入ってくる。そして今はこうした自動販売機をキャッシュレス化しましょうと、営業マンがやってくるそうだ。

◆ レンタル方式の自動販売機は、その売り上げに応じたお金が入ってくるだけだ。売れなければ電気代が出ていくだけなので、リスクは最小ではある。しかし自動販売機を買い取って自分で管理すれば、仕入れ価格と販売価格の差が粗利になる。ただし売れなければ自動販売機代が、いつまで経っても回収できない。缶ジュースを自動販売機で買えば130円〜150円の価格だが、仕入れ方によっては60円位で買う事が出来る。

◆ 自動販売機の場合は管理コストがかなり上乗せされているので仕方がないわけだが、安く仕入れて安く売る事も、自前の自動販売機であれば可能になる。販売量が増えれば仕入れ価格も下がるので、自動販売機の設置場所によって価格を変えたりしながら儲けの効率を追求した行くのだとか。


地下水の水位(4/19)
◆ 横須賀線と総武快速線が直通運転をしたときに、東京駅には深い深いところにホームが作られた。地下27mの位置するそのホームまでは長いエスカレータで降りていくことになる。最初に横須賀線のホームを使った時、ずいぶん深いところにホームを作ったものだなと思った。しかしもっと深いところがあり、大江戸線の六本木駅は地下42mに位置している。

◆ 東京地下駅建設当時は、地下27mまで掘っても地下水は湧き出なかったそうだ。しかしその後地下水のくみ上げ規制が行われると、地下水の水位は徐々に上昇し始める。そもそも地下水のくみ上げ規制が行われたのは、地下水の水位が下がることによる地盤沈下などが起き始めたからだ。

◆ 工業用水などは地下水をくみ上げて使った方が安く、温度も安定しているために使いやすかった。飲用する訳ではないので上水道品質が必要な訳ではなく、地下水が安価で相応しいとされた。しかし上に書いたように地下水の水位が低下して地盤沈下などの問題が起き始める。高度成長期には環境問題などは二の次三の次であり、作って売る事が第一と考えられ、言わばやり放題だった訳だ。

◆ そこで地下水のくみ上げが規制され始めた。地下水のくみ上げ規制によって地下水位は下がらなくなり、地盤沈下などの問題は落ち着きを取り戻した。しかし今度は地下水位の上昇による問題が出始めた。高度成長期の1965年代半ばから2000年にかけて、吾妻橋の地下水水位は50mも上昇したのだそうだ。

◆ これで問題になるのが地下鉄の水没である。実際には水没しないように水をくみ出しているのだが、毎日数千トンにも及ぶ地下水をくみ上げるには大きなエネルギが必要だ。そもそも地下鉄のトンネルは海底トンネルではないわけで、そこに大量の水が染み出るとコンクリートの破壊や金属部分の腐食が起き始める。

◆ 地下鉄のトンネルでさえ水没の危機にあるわけで、東京地下駅もまさに地下水に浮いているような状態だそうだ。浮力が自重に勝るので地下駅全体が浮いてしまう恐れがあり、現在はアンカーによってより深い地層に固定しているそうだ。それでも更に地下水の水位が上がれば、東京地下駅の強度が浮力に負けて亀裂が入る事態も想定されるという。

◆ こうした事は様々な場所で起きていて、ポンプアップした水でため池が復元されたり涸れかけた河川の水量を増やす効果もあるそうだ。汚れた川の水が綺麗な地下水で希釈され、水質の改善にも役立っているという。

◆ 地下水のくみ上げ規制を再考すべきなのかどうかとの議論もあるそうだが、そもそも地下水の水位の管理は容易な事ではない。地下水位の変動は降雨量や季節要因もあり、長期の平均を取っていかないと傾向が分かりにくい。

◆ 1990年〜2000年代にかけては、年単位で水位の上下動が起きている。これは地下水のくみ上げ規制後の話であり、地下水位の数メートルの変動は自然に(或いは何かの工事で?)起こりえる事になる。

◆ 地下鉄トンネルの水没防止には、トンネルの二重化工事がある。既存のトンネルの内側に防水シートを貼ったトンネルを作る工法がある。しかし作業効率が悪く、様々な苦労があったそうだ。それでも約10年をかけて工事を行った総武トンネルでは、漏水もなくなり乾いたトンネルに復帰させる事が出来たという。


投資詐欺(4/18)
◆ 投資詐欺の被害額が増大中だそうだ。前澤氏も投資詐欺のネタに使われ、metaに文句を言ったがどうにもならないようだ。相手がmetaなので、そもそも良い企業ではない。カネになる広告なら何でも出すよと言う事だ。

◆ これはGoogleなどでも似たようなもので、Googleやmetaはちゃんと監視しているとか、怪しげな広告をロックしたとか言っているが、実際には何もしていないのではないのか。良い広告と悪い広告では、悪い広告を掲載した方が配信会社は儲かる。Google広告はオークション方式なので、金を稼ぎまくる悪徳企業が高値で落札する。

◆ metaにしたってXにしたって、広告モデルなのだから仕方が無い。前澤氏としてもmetaに文句を言うのではなく、広告主に文句を言わなければいけない事は分かっているはずだ。しかしそもそも悪徳広告主なので、その実体がどこにあるのかすら分からない。

◆ 前澤氏は日本が規制すべきだと言っているが、海外に拠点を置く巨大企業に対して、一体何を言えば良いというのか。LINEの不正を注意するのとは訳が違う。そのLINEには再び注意を行うとの事だが、だいたいLINEとソフトバンクが組んでいるのだからまともな訳がない。それこそLINE規制法でも作って、利用を禁じた方が良い。

◆ 投資詐欺に名前や写真を使われているのは前澤氏だけではない。経済評論家だとか経済学者だとか有名なトレーダだとか、皆勝手に名前や写真を使われている。しかしこれも、悪徳会社の実体が分からないのでやめさせる事が出来ない。おそらくmetaは情報開示に応じないのだろう。

◆ ローカルニュースでも投資詐欺被害が増えているから気をつけろと言っているが、総理自ら投資しましょうと言っている時流に乗った詐欺が、もはや何が本物か分からない位氾濫している。金配り系アカウントが、今は投資詐欺でLINEに誘うアルバイトに鞍替えしているのだとか。そう言われれば金配り系アカウントは減ったような気がする。

◆ 中国人の投資詐欺グループは千台ものスマートフォンを使って詐欺行為を行う。沢山の人が賛同しているように見せかけてターゲットを信用させる。芸能人や著名人のアカウントを織り交ぜ、それらの人になりすまして金を振り込ませようとする。このアカウントはこの投資専用に作ったものですみたいな騙し文句で、ターゲットに近づいていく。

◆ 欺す方も必至な訳だから、まあ欺されてしまうのだろう。大がかりな組織がシステマチックに動いて、詐欺プログラムを実行していく。それは特殊詐欺の大がかり版みたいな感じで、騙し係は騙し方の教育を受けているはずだ。これが取り締まれるかと言えばそれは難しい。殆どはLINEに誘うが、LINEはあの通りなので何でもアリ状態だ。

◆ 悪い奴らが悪いプラットホームを利用し、自分たちの身の安全を確保しながら悪事を働く。そういえば昨日だったか太陽光発電詐欺みたいな所から電話があった。携帯電話番号だったが、既に悪質電話の登録がなされていたようで、電話帳ナビアプリが自動的に着信を拒否してくれた。ちまちまやっている太陽光発電詐欺と投資詐欺では規模もシステムも違う。

◆ XやLINEに接続している利用者の国表示でも義務づけたら良いのかも。今は大抵は中国などから接続してきているし、もし国内に接続元があれば取り締まりが可能になる。metaやXにそれを言う事は難しいが、LINEならソフトバンク対策法を作れば何とかなるかも知れない。


詐欺はNHK方式に進化する(4/17)
◆ 放送法は罰則規定がないので、放送法によって処罰をすることは出来ない。そこでNHKは考えた。放送法によって契約をさせてしまえば、契約不履行により金を取れると。そこでNHKは老人子供だけのいる時間帯を狙って契約を迫る。勿論契約などと言う言葉は出さず、TVがちゃんとみられたらここにハンコをくださいねとやる。

◆ これでNHKとの契約が成立する(実際には子供にハンコを押させても無効だが、誰がハンコを押したかなど証明できない)ので、あとは請求書を送り続ける。請求書に基づいた金額が支払われなければ、NHKは契約不履行の訴えを起こすことが出来る。

◆ これと同じような詐欺が最近増えている。ISPや携帯電話事業者にIP情報の開示請求を行う。これは正当な手続きなので、裁判所からの命令があればISPなり携帯電話事業者は利用者情報を開示する。すると詐欺犯は、この使用者に対して動画を見ただろうとか有料ソフトをダウンロードしただろうと因縁を付ける。

◆ 当然利用者は動画も観ていないしソフトもダウンロードしていない訳だが、それを証明するのは難しい。詐欺犯は今示談に応じるなら50万円で話を付けましょうなどと提案してくる。弁護士費用や裁判の手間を考えれば仕方がないかと、被害者は50万円を支払う。

◆ しかしこれで、コイツに請求すれば金はいくらでも取れるなとなり、今度は別の企業を名乗る詐欺犯がIP情報の開示請求をする。こうした開示請求が急増したISPでは、ISP自身が開示に応じないか或いは詳細な開示理由を照会するなどの対策を取っているそうだ。

◆ これが架空請求であると分かったところで、詐欺犯は逃げてしまうので賠償金を取ることが出来ず、弁護士費用の持ち出しにしかならない。XやYoutuberもちょっと気にくわない人がいれば開示請求して金を取る事が、流行っているというのはおかしな言い方だが、話題になって閲覧数が稼げて金も取れるとなれば、みんながやり始める。

◆ 誹謗中傷だとか名誉毀損だとか、業務妨害でも何でも良い。裁判に勝てようが負けようがとりあえずは話題になり、閲覧数が増えれば金が稼げると言う事だ。さらにはこうして訴えることで、いわゆるアンチを退治することが出来る。アンチが排除されれば辛辣なコメントが寄せられることもなくなり、Youtuberは気持ちよく金を稼ぐことが出来る。

◆ このあたりは判例が増えてくるとか、法改正で保護されるようになるとか、何かが起きなければ悪質配信者や詐欺犯のやりたい放題である。一時期の痴漢えん罪みたいなもので、訴えれば金が取れるとなれば誰もが金を稼ぎ始める。

◆ 話は全く変わるのだが、配信でマネーロンダリングが行われているそうだ。舞台はニコ生やふわっち(jig.jp)で、自分の配信に対して自分で別のアカウントから有料アイテムを投げる。その有料アイテムは他人のクレジットカード番号で買うというもの。これで他人のクレジットカードで買ったアイテム代を自分の懐に移すことが出来る。

◆ これが出来るのはセキュリティの甘いサイトで、クレジットカード名義のチェックなどが厳格に行われないところだ。さらには次々にIDを作り直すなどして有料アイテムを投げれば、悪事が発覚した時にはそのIDを捨ててしまえる。こうしたことはしばらく前から行われていて、閲覧数がやたら少ないのに何百万円分ものアイテムが投げられている、不審なアカウントがあるとのことで話題になった。


相変わらずのGoogleナビ(4/16)
◆ Googleナビのへっぽこぶりは相変わらずである。普通は不具合が改善されて洗練されていくものなのだが、Googleは不具合を不具合だと認めていないのだろうか。Googleナビに従ったら高速道路の出口に入ろうとしてしまったとか、とても通れそうにない林道に迷い込んだとか、他人の家の庭を通過させられそうになったとか、川を飛び越える指示もあったという。

◆ 私も何度かGoogleナビにはやられている。あぜ道を行けと指示されるも、そもそも道幅が狭くて通れるような道ではなかったり、目的地近くまで行ったのに何故か出発地点の方向に行くようにルート案内されたりした。道や方向が分かっていれば異常に気づくことができるが、たいていの場合は道が分からない状態でナビを使うので深みにはまる。

◆ 場所検索から地図でそこを確かめ、そのままルート案内に移行するのは楽で良いのだが、Googleナビは常に危険と隣り合わせである事を忘れてはいけない。ではYahooナビが良いかというと必ずしもそうではないし、混雑迂回などが適切かどうかはちょっと疑問だったりもする。

◆ 混雑時に裏道を案内させることができるのだが、交差点全てが一時停止だったりして相当時間をロスしたこともあった。確かに行く道が優先道路であれば時間の節約になったと思うが、住宅街で数十メートル走るごとに止まれの標識では裏道効果がない。

◆ それでもGoogleナビに比較すれば相当マシなので、ナビを使う時にはYahooナビを起動する。起動すると位置情報だとか電話通話履歴だとか、インストールされているアプリの情報など、そっくりごっそり持って行かれてしまう。こうした情報を売った金でナビアプリを無料提供しているという事だが、ソフトバンク的にはラーメンアプリの蜜の味をもう一度という所だ。

◆ Googleは力仕事は得意だが、頭を使うことは苦手だ。なのでナビの不具合も改善されない。道路幅や道路管理者(市道とか県道や国道など)を加味するだけでかなりマシになるとは思うが、それをやらないというか出来ない。主要道路には国道や県道表示があるが、それ以外の道路の情報は持っていないのかも知れない。

◆ いや例え情報を持っていたとしても、最新の情報を提供する義務は無いよと言いそうだ。2022年にGoogleナビに従って走っていた車は、壊れた橋から転落しドライバーは死亡した。橋が壊れて危険な状態であると何人もの人がGoogleに情報を提供したが、Googleはそれを無視し続けた。そして事故が起きた訳だが、それでもなお壊れた橋のルートを案内し続けるというのが、いかにもGoogleではないか。裁判に関してGoogleは、私たちは正確な経路情報を提供することを目標にしているとコメントした。

◆ 今はどうか分からないが、Panasonicはナビ地図の不具合があったら教えて欲しいと書いていた。不具合情報が提供されたら、そこを修整した新版を無料で送りますよと。こうすることによって地図やルート案内の精度が上がっていく訳だ。Google地図はゼンリンとの契約切れで酷いものになったし、そもそもナビのアルゴリズムがちゃんとしていない。

◆ これに対してGoogleは「Googleナビはいかなる場合でも速さを追求しているため、時に細い道や私有地などを経由する場合がある」と言っている。早さと言うよりも最短距離でしかルーティングできないアルゴリズムなのかな。


USB Cの恩恵はあったのか?(4/15)
◆ iPhoneにUSB Cが採用され、周辺機器などが充実したと言われる。充実したと言うよりもAndroid用の様々なものが使えるようになったと言った方が良いのかも知れない。雑誌などでもUSB C特集みたいな、何を今更感は否めないもののiPhone利用者向けの周辺機器参考書として重宝がられるらしい。

◆ ここのメーカのUSBインタフェースのメモリは使えるとか、転送速度が速いとか遅いとか、Androidスマートフォンが6〜7年前に通った道を再度振り返るみたいな感じもする。キーボードはBluetoothで接続すれば良さそうだが、あえてUSB Cで接続してみましたみたいな記事だとか、QWERTYキーボードではなく、ピアノ鍵盤のキーボードをつないでみましたとか、HUBもつなげるんだぜ、凄いだろう!みたいな記事もあった。

◆ USBケーブルの特集記事なども懐かしい感じがするが、iPhoneを使う人にとっては新鮮なのか。正確にはiPhoneを使うけれどPCは使わない人、という事になるのかな。USB2.0とUSB3.2の違いだとか、100円ショップで売られているUSBケーブルが使えるのか使えないのかとか、ハイレゾ(死語?)対応デバイスが接続できるようになったよとか、外部メモリにデータが高速で転送できるんだゼとかの記事やタイトルを懐かしく感じた。

◆ そういえばUSBCが急速に普及した当時にも同じような記事があった。USB Cが普及し始めたのが2015年〜2016年頃だったと思うので、8年も前になるのか。当時はUSB CとmicroUSBの変換コネクタが売れたりする、いわゆる過渡期でもあった。microUSBでは明確に規定されていなかったケーブル部分に関しても、USB Cでは規格化されて、極端に怪しいケーブルは少なくなった。

◆ 2020年頃になるとUSBPDが全盛となり、充電ケーブル自体もUSB C⇔USB Cになっていく。スマートフォンばかりではなく、多くの製品がUSBCに統一されていった。ただコネクタとしての物理的強度が必要な用途では、さすがのUSB Cでも破損が多かった。子供が触るオモチャ関係でも、コネクタを奥まったところに付け、ケーブルの一部が筐体に入るような構造のものは未だ良いが、そうでないとコネクタ部を折ってしまう事が起きた。

◆ それに比較すると同軸形状の丸形の一般的電源コネクタって丈夫なんだなと思う。長く使われ続けて来たコネクタには、それが使い続けられてきた理由があると言う事だ。それでもUSB C化は今後進んでいくと思うし、使う側としても共通コネクタで共通信号レベルなのはありがたい。

◆ 利用者にとっては有り難いUSBCだが、Appleにとっては嫌なものだろう。専用のアクセサリが売れなくなるというか、サードパーティ製に市場を食われてしまう。なおiPhone15でもUSB3の恩恵を受けられるのはProとPro Maxのみである。USB2だと転送速度は遅いのだが、それでも汎用USBメモリが簡単に接続できるようになったことはメリットだ。

◆ iPhone15ProのUSBの速度は6〜7Gbpsだとの記事があったが、どのように測ったのかはよく分からない。規格値が10Gbpsなので、そんなもの(速度)かなとも思える。この速度域になるとケーブルの違いや長さの違いにも影響される可能性があるし、相手のUSBの速度やパフォーマンスによっても変わってくる。いずれにしてもUSB3の速度に慣れてしまうと、USB2対応のUSBメモリなどは遅くて使っていられない、位の違いがある。


歪んだ経営だったのか?(4/14)
◆ トヨタグループの不祥事続出から少しすると、豊田前社長に対する批判が出るようになった。毎年のように人事システムを変更し、2020年頃にはイエスマンで固めたと言われ始める。従来はものを言える役員が経営方針を正すなどしていたそうだが、そうした反乱者は次々に排除されていった。

◆ 豊田前社長が力をつければ自ずとイエスマンが周囲を固めるようになり、やがてトヨタ社内だけではなく対外的にも力を見せつけるかのようになってくる。豊田前社長は不祥事の発覚に対して「極めて重いことだと受け止めております」「トヨタにものが言いづらい点もあると思う」などと述べた。

◆ これに対して社外取締役は、ものを言えないようにしたのは豊田氏自身だったとする。豊田氏が社長の間は不祥事が発覚しなかったのも、それだけの影響力を持っていたからだという。そして影響力がなくなると不祥事が発覚する訳だが、それと同時に豊田前社長の個人的な行動も露わにされていく。週刊誌はレースクイーンやコンパニオンとの関係を書いた。豊田章男氏は、まさにジャニー喜多川氏と同じだったというのだ。

◆ 女性関係を暴かれるのはケチな男だからだと言われる。志村けんが悪口を言われなかったのは、十分すぎるほどの手切れ金を渡したからなのだとか。その点からすると三木谷氏はケチで孫さんはケチではないのか。

◆ 豊田氏は徹底したコストダウンを更に一歩進め、トヨタに大きな利益をもたらした。もしかしたら女性との関係もコストダウンを進めてしまったのかも。コストダウンは下請けいじめとも言われて問題になったが、豊田氏が退いたあとは従来通りというか、生かさず殺さず路線に戻すような値上げ交渉を飲んだとか。

◆ 徹底したコストダウンで自分だけ儲かればあとはどうでも良いとやるのが正義なのか?それとも松下連邦経営的に共存共栄を目指すのが正しいのか?それは最後に勝ち残った企業が正しかったとしか言えなくて、例えば新興急成長企業は例外なく悪事を働いてきた。

◆ 極悪と言われた光通信にしたって、株主利益を最大化するという点では善であったことになり、株を買った人には大きな利益が転がり込んできた。ただし悪事が表沙汰になるまでの命だったけれど。

◆ 株式会社が株主の利益を最大にすることが目的だとすれば、経営手法は問われなくても良い。しかし社会的信用度だとか社会貢献度などが評価されるとすると、余りあくどいことはできなくなる。孫さんは株価が安すぎる、正当な評価を受けていないと何度も口にしている。しかしそれは間違っていて、正当な評価を受けているからこそ企業業績の割に株価が安いのだ。

◆ ここが安定的成長をしてきた企業と、一発屋的に急成長した企業の信頼度の違いである。いくらトヨタに勝ったと叫んでみたところで、時が過ぎてみれば一過性のものだったねと言われる訳で、その時だけ唾を飛ばしながら叫んでみても誰も信用なんかしないよと言うことだ。

◆ そういう意味からすると豊田前社長の経営手法は、トヨタという大企業だからできたことかも知れない。多くの人や企業からある程度の信頼を得ている事は、例え間違ったことをしても、もしかしたらそれが正しいのかも知れない、トヨタがやることだからきっと正しいんだと思い込ませてしまう力がある。


VSWRはどこで測るか?(4/13)
◆ VSWRはVoltageStanding Wave Ratio日本語では電圧定在波比となる。これが1に近ければ定在波が立っていない状態で、つまり反射が少ない。アンテナのVSWRが1であれば、そのアンテナはその周波数に於いて反射がないことになる。

◆ ミスマッチがあれば反射波が増えてしまうので、せっかくの送信電力がアンテナに吸収されなくなる。なのでアンテナのVSWRを1に近づけるように調整するわけだ。

◆ ではアンテナのVSWRはどこで測れば良いのか?アンテナの根元で測るのか?それともアンテナから給電線を通したそこで測るのか?これはアンテナだけではなく他のデバイスでも同じなのだが、測定したいデバイスの根元で測るのが基本だ。

◆ アンテナを測定したいのであればアンテナの近くで測り、送信機から見たアンテナ系の全てを測りたいのであれば送信機の近くで測る。送信機の近くで測るとアンテナとケーブルやコネクタなど、全てを含む状態が測定される。

◆ アンテナが50Ωピッタリで、給電線も50Ωピッタリであれば給電線を通して測っても問題はない。しかしもしアンテナが50Ωピッタリではないとしたら、給電線の長さによってVSWRが変化するので何を測っているのか分からなくなる。

◆ アンテナのVSWR云々ではなく、送信機端でのVSWRが1になれば良いというのであれば、同軸の長さを変えて調整してしまうとか、マッチング回路を入れてしまえばいい。これが俗に言うアンテナチューナみたいなもので、給電線端のインピーダンスが50Ωでなくても、インピーダンス変換回路を通して50Ωにしてしまうわけだ。真空管時代の送信機は出力マッチング回路の調整幅が大きく、送信機の出力インピーダンス可変範囲は大きかったので、アンテナ系のインピーダンス調整範囲が広かったのだ。

◆ 給電線の電気的な長さが分かると、給電線の長さ分を補正してアンテナのインピーダンスを測ることが出来る。理屈の上ではそうなのだが、やってみると給電線のインピーダンスのばらつきがあるので、なかなかうまく行かない。50Ωの同軸のどこを切っても50Ωかと言えばそうでもなくてばらつきがある。曲げた部分があればそこでインピーダンスが狂う。

◆ インピーダンスが分かると同軸ケーブルの電気的長さを測ることも出来る。これも反射を見る訳で、電線(或いは光ファイバー)の断線部位を見つける為にも使われる。インピーダンス測定まで行かなくても、パルスを出して反射パルスを見る仕組みのものもある。考え方としてはレーザー距離計みたいなものだ。

◆ 業務用のアンテナだと同軸ケーブルとセットで売られているものもある。同軸ケーブルの長さはλ/2の整数倍になっていて、アンテナのインピーダンスがそのまま同軸端に表れるようになっている。

◆ アマチュア無線でも最近はVSWRを気にする人が少ないらしく、それは市販のアンテナを使うからだとか。性能の保障されたアンテナを買ってきて、そのまま使えばそこそこの性能が出る。なのでVSWRを測る必要が無いのだそうだ。


中古を探すと言う事(4/12)
◆ 今まで様々な中古品を買っている。既に売られていない商品そのものだとか、既に売られていない製品を直すために部品を取りたいとか、ジムニーの新車外しのタイヤやスカイウエイブのホイールなども買っている。

◆ 新車外しのタイヤはJB64用で、ジムニー純正装着と言う事で偏摩耗も少ないしシミーも起きにくい。タイヤの寿命はヨコハマタイヤよりは多少長いが、それでも2万km位である。年間1万km位は走るので、車検ごとにタイヤを替えなければならずランニングコストも嵩む。

◆ 最近は照明器具(灯具)を、割高だよなと思いながらも買った。現在市販されているもので気に入ったものが見つからず、中古で何かないかなと探して見つけた。最近の灯具はガラス製のものが減ったのは、輸送コストの問題だろうか。中華もの全盛みたいな感じもあってコストも安いとなると、以前のようなガラスの灯具など流行らないのだ。

◆ かなり前になるが携帯電話も買ったことがあった。中の部品が欲しかっただけだったのだが、部品だけは市販されていないので本体ごと中古を買った。今なら中華パーツとして出回っているかも知れない。

◆ その他使用頻度がそう高くなさそうだなと思われるものなども、中古で済ませることはある。測定器も買ったなぁ、測定器に関しては新品は余りに高額なので中古を手に入れるしかない。と言っても今はずいぶん新品の測定器も安くなって、オシロなどはその典型ではないだろうか。

◆ 特殊工具や専用工具なども中古があれば中古を買うのだが、流通量が少ないのでメーカに注文しないと手に入らないものもあった。専用工具などはそれにしか使わない訳で、新品は凄く高いが売ろうと思っても値が付かないみたいなものである。

◆ 測定器と同じだが業務用の○○とか医療器具なども新品は高くて買えない。医療器具は販売に許可が必要になったとかで、中古流通量が減ったのは残念である。今でも使われているかどうか分からないが、水槽に添加剤を入れるために点滴用のポンプなどは、流量直読で設定できるので便利だ。

◆ 水槽関係というとマグネットポンプなどをハードオフで見つけてきたことがあった。動作未確認のジャンク扱いで100円だったのだが、ちゃんと動作した。新品ではないと思うが使用した形跡もないような感じで、お得な買い物だった。

◆ ハードオフもたまにお得なものがあるが、一般的なものは結構価格が高いかなと言う印象だ。ジャンクにもかかわらずこんな値段が付いているのか!みたいなものもあるし、その価格が高すぎるからだと思うが売れないままもう何年も店に飾られているものもある。

◆ ハードオフは店舗によって扱っている品物も、その傾向というか得手不得手もあるので、複数の店舗を回ってみると面白かったりする。私はたまに、通りかかったついでに店に入ってみる程度なので、掘り出し物に当たったのは上に書いたマグネットポンプ(新品だと3万円位)だけである。

◆ リサイクルショップもたまに行くが、やはり価格的にお得なものがそうそうある訳ではない。以前SHOEIのヘルメットが5千円で売られていた。箱入りの新品なのか?在庫品なのか?綺麗なものでお買い得だなと目を付けていたのだが、翌日にはなくなっていた。お得だなと思ったらすぐに買わないと駄目だなと思った次第である。


行政のやる事業は失敗する(4/11)
◆ 行政はたびたび商売っ気を出すが、成功した例は殆どない。そもそも何の努力をしなくても税金という収入が入ってくる世界にいる訳で、あえてサービスを提供して金を稼ぐなどしなくても良い訳だ。それでも何かをやりたくなって、銀行を作ってみたりするが成功はしない。

◆ 千葉県勝浦市はドローンを使った配送事業に1億円以上を使ったが、配送の注文がゼロで事業を中止した。買い物弱者の救済という点を掲げて予算を計上し、ドローンによる配送やEVトラックによる配送を計画した。運営は山梨県小菅村のNEXT DELIVERYが行ったそうだ。

◆ トラックによる配送需要はあったものの、ドローンによる配送注文はゼロ、このため市ではトラック輸送のみに切り替えたいとした。しかし小菅村の運営事業者はトラック配送だけでは(カネにならないから?)運営しないとして方針が折り合わず、事業自体を中止することになった。

◆ 確かにトラックによる配送だけであれば、普通の運送業者に頼んだ方が安い。小菅村の企業もドローン云々という付加価値によって年間数千万円を手にしていた訳で、トラックによる配送事業だけであれば売り上げは数十万円規模だ。

◆ 逆に言えば需要のないまま年間数千万円も払い続けた市の責任も問われる。需要があるかないかなど3ヶ月すれば分かることで、その時点で中止しても良かったのではないのか。少なくとも事業主体が民間であれば、売り上げを上げるための努力をするか、それでダメなら事業撤退する。

◆ 結局の所税金という収入があるので、無駄に金を出しても文句を言われない、誰も責任を取る必要がない訳だ。だからだらだらと赤字を長し続けるようなことが起き、それは勝浦市だけの問題ではない。この事業による経済効果が云々などとの試算が出てくるが、実際にはそんな効果は得られない。そうすると業績の予想はあくまでも予想であり、外れることもあると言い訳をする。

◆ 本当に必要なところには余り金を回さず、派手に金を使えることをやりたがるのは、それを作ったのは俺だぞと首長が名前を残したいからなのだろうか。箱物事業などその典型ではないかと思う。当時の厚生労働省職業能力開発局長の坂本由紀子は600億円余りをかけて私のしごと館を作ることが、若年者のキャリア形成についての意識向上に必要だとした。しかしこれは赤字を垂れ流しただけで7年後に閉館している。

◆ 結局のところ何が目的だったのか?何の意味があったのかもハッキリしないし、何が失敗だったのかも検証されないまま雇用保険積立金が溶かされていったのである。官僚としては無駄金を使うことが仕事をした意義につながるみたいな所があり、これまでにも年金などが溶かされ続けてきた。

◆ こうした無駄な事業というか、金を無駄に支出するだけの事業を何故止められないのか。それは国民以外に損をする人がいないからだ。国民が損をしようが得をしようが税収が変わる訳ではないし、自分たちの給料が変わる訳でもない。なので事業に対する真剣度というか、熱意がないまま実行してしまう。いや、正確には自分の計画したプランが実行された時点で、仕事は完了と言う事だ。その後の運営がどうなるのかなど知ったことではないから、集客努力も何もしないまま赤字を垂れ流して閉鎖、そう、閉鎖することも大切で、これが最終的証拠の隠滅作業となる。


共通ポイント(4/10)
◆ マクドナルドは1月中でdポイントや楽天ポイントの個別加算を廃止した。ただしd払いで商品を買えばdポイントは付与される。確かに個別のポイント加算は面倒で、それはレジ側も客側も同様だ。ポイントカードがFelicaなら一発だが、そうではないのでポイント画面を開いてそこに表示されたバーコードを、店舗側でスキャンして貰う必要がある。

◆ 店員はポイントカードはお持ちですかと聞かなければいけないし、そこから客がスマートフォンを取り出して、アプリを起動してとやれば時間がかかってしまう。レジでの効率化のために様々な工夫がなされるのに、コード決済やポイント加算など、都度アプリを起動しなければいけない作業は効率悪化につながる。

◆ ENEOSでガソリンを入れる時にもdポイントは加算することができる。ポイント付与率は低く、ガソリン2リットルにつき1ポイントでしかない。ガソリンが170円であれば付与率は約0.3%という訳だ。この場合もガソリンスタンドの会計機にdポイントを読ませる必要があり、少し手間がかかる。

◆ 例え1ポイントでも必ず拾うというポイ活野郎なら必死になるだろうが、余りにポイント付与率が低すぎてdポイントアプリを起動してそれを会計機に読ませる作業自体が馬鹿らしくなってくるみたいな感じだ。

◆ 今までdポイント付与率など余り気にしたことがなかったが、調べてみるとはま寿司は0.5%だった。この0.5%が標準のポイント付与率だそうなので、ポイントを溜めるのは結構大変だ。付与率0.5%はdポイントだけではなく楽天ポイントでも同様とのこと。

◆ それでもポイ活だ何だと言ってみんな必死になるのかな。ナントカ経済圏が云々ってそういう事なんだと思う。ポイント付与率が多くてポイントが沢山溜まるのならば溜め甲斐があるが、そうでないとなんだかねぇ。dポイントに関してdカード払いで1%が付くし、ポイントカードの提示も不要なのでそれが楽だ。

◆ 楽天やPayPayでポイント○倍みたいな事をやるが、そういう時でないとポイントなんて余り溜まらない。PayPayポイントはヤフーショップで買いものをすると4%位付くので、この位の付与率だと実感することができる。

◆ ヨドバシポイントは1割位の還元率なのだが、その分売かが高いので微妙と言えば微妙なのだ。ヨドバシの通販で買い物をすることも多いが、金額的にはAmazonかな。次がヤフーショップになる。いずれも検索がしやすいとか、ページが見やすい、価格が安いからだ。楽天は検索がヘッポコ(常に売り上げの高いショップが検索上位になる)なのと、ページが見にくいので最近は余り買っていない。

◆ 共通ポイントによる経済圏の構築がいつまで続くのかは分からない。ポイント付与率の割に手間がかかるよねとみんなが思い始めれば、もはやポイントなどどうでも良くなるかも知れない。むしろdポイントならdカードで、楽天ポイントなら楽天カード支払いで自動加算だったら楽で良い。通常の決済だと1%だけれど、この店でそのカードを使うとポイント付与率が1.5%ですよ、みたいな。

◆ クレジットカードもタッチ決済がだいぶ普及してきて、決済が早くなった。Felica程ではないが接触型での決済よりは早い。こうなるとバーコード決済は余計に面倒に感じられる訳で、バーコード決済とポイントカード加算となれば面倒さは2倍だ。


通信会社と小売業(4/9)
◆ ドコモはdマーケットを展開しているが、品揃えの問題と価格の問題で私は魅力を感じていない。ドコモには価格競争という概念がないのかなと思うような値付けのものが多い。

◆ auはauPAYマーケットがあり、こちらは他の通販サイトよりも安価な値付けのものがある。食品や清涼飲料水などでもAmazonや楽天より安価なものがあり、何度か買ったことがある。

◆ ソフトバンクや楽天は元々が小売りというかモール提供側や卸売業だったので、通信事業の方が後である。楽天市場は以前は良く買い物をしていたが、今は余り使わなくなった。年間購入額は1万円位にしかならないと思う。ヤフーショップは月間数千円の買い物をしている。同じショップが楽天とヤフーショップに出店している場合、出店料の安いヤフーショップの方が売価が安かったりポイント付与率が多かったりする。

◆ auはローソンを手に入れた。通販だけではなく実売店も手に入れていったい何をしていくのか。KDDIの高橋社長は垂直統合型ビジネスに於いて実店舗は必要だと語っている。個人的には実店舗と通信事業者がどうビジネスを展開していくのか、今ひとつビジョンが見えてこない。

◆ 経営効率が悪いと言われるauショップとローソンをまとめるなんて事にはならないだろうし、auPAYマーケットで買ったものをローソンで受け取るサービス位は可能だと思うが、これでは垂直統合とは言えない。単にポイントが付きます位の話なら経営統合は不要だし、KDDIが行う電力だとか通販と実店舗の存在は別だ。

◆ 電力は通信同様継続的契約による囲い込みに貢献する。通販はそれとは違うが、ポイントを使わせる、何かを売らないとポイントの使い道がないみたいな部分かな。クレジットカードのリワードと同じで、ポイントは付与されるものの使い道がないのでは魅力がない。

◆ ファミマは今や伊藤忠だが、ファミマに伊藤忠従業員が出向するなどで混乱が起きたという。買収にしても合併や合弁事業にしても、異なる企業の人間が集まってくるので問題は起きる。銀行の合併や統合にしても、「これだから○○出身者は困る」みたいなことが言い続けられる。

◆ ローソン経営にKDDIがどの程度口を出すかにもよるのだろうが、デメリットを最小にしながら売り上げを上げていくことができるのかどうか。KDDIがローソン統合でメリットを出し始めると、ドコモもどこかのコンビニを狙ったりするのだろうか。

◆ 経済圏の拡大の一環が実店舗だとすると、コンビニをはじめとしてファミレスやファストフードにも手を出すかな。コンビニ事業で利益が上がれば、二匹目のドジョウを探し始めるかも知れない。逆に統合のメリットが余り発揮されず単に出資しただけだったとなれば、成功しなかった事業の一つにローソンが書き加えられるだけだ。

◆ dマーケットもauPAYマーケットも(客が多くないだけからなのか)大きなトラブルは聞かない。楽天モバイルは楽天ショップを使い始めた時にはトラブルだらけだった。楽天はモール提供側であり、店舗運営側ではなく販売の経験がなかったからだ。そう考えるとドコモにしてもKDDIにしても他業種参入をそこそこ旨くやったのかなとも思う。楽天とは会社の規模が違うと言ってしまえばそうなんだけど。


WiFiモジュール(4/8)
◆ WiFiやGPSなどのロジック部と無線部がモジュール化された事でコストダウンが加速した。今はワンチップデバイスが主流であり、これにアンテナを付ければWiFi機能を実現させることができる。

◆ 価格は60円前後と安い事で、様々な機器がWiFi接続可能になる。WiFi機能を内蔵したワンチップCPUもある。これも同様にアンテナなどを付ければ、そのままWiFi接続可能な機器になる。

◆ 中国のホームオートメーションではZigBeeネットワークを組む場合も多く、特に電池動作の機器では低消費電力化のためにZigBeeを使うという。もっとも中国以外ではWiFiにダイレクトに接続するものが主流で、ZigBee対応機器は減っているとも言われる。

◆ ZigBeeをWiFiに接続するには専用のハブが必要になる。ホームオートメーション機器でBluetoothを使っているものも、ハブによってWiFiに接続しなければならない。Bluetoothの場合は総合の機器のリンク可能距離がWiFiよりも短い点に注意が必要だ。だったら多少消費電力が増えたとしても、直接WiFiに接続した方がてまがないじゃないか、と言うことでWiFi対応機器が増えていく。

◆ ウチでは温度計やらセンサやら、スマートコンセントやスマート電球など、クラスCではIPアドレス空間が足りなくなりそうな程のWiFi機器を使っている。最初の頃は価格も高かったが、今やスマートコンセントもスマート電球も(セール時には)千円以下で手に入る。

◆ 日本でのホームオートメーション利用率は2割に遠く及ばないそうだが、中国や米国では8割以上の家庭がホームオートメーションを利用している。日本も景気が良ければ色々なリモート機器が出てきたのだろうが、平成不況の中にあっては何もできず何も売れなかったことになる。

◆ インターネット接続可能な家電にしても、独自のアプリでしか制御できませんよとか、制御用のサーバの運用を止めますよみたいな事が起きる訳で、中々安心して使うことができない。中華ものはいくつかのアプリを対象に作られているものが多く、例えばKasaやTapoはそのスタンダードと言える。

◆ 音声制御デバイスもGoogleHomeやAlexa対応が普通なので、アプリこそ独自だったとしても制御は音声制御デバイスから行うことができる。こうしたスタンダードに合わせていくことは、日本の企業が最も嫌がる部分だ。囲い込みではないのかも知れないが、あくまでも自社で独自のものを作ろうとする。それが安定して動作する素晴らしいものなら良いが、多くはスタンダードソフトにかなわない。

◆ スタンダードなソフトに合わせれば、自ずと設定方法や使い方も統一化される。しかし日本のメーカは下手なオリジナリティこそメーカの色だみたいな考え方なので、メーカが変わると設定方法も使用方法も変わってしまい、利用者は混乱する。

◆ メーカは言うかも知れない、だから全ての機器をウチで揃えてねと。これで囲い込めれば良いのだが、独自すぎて音声制御デバイスには対応しませんよとか、一般的なホームオートメーション機器とは接続できませんよとか、専用のハブで5台までしか接続できないですなんて話が出てくると、仕様を書いたヤツの顔が見たいとなってしまう。


ミニバン(4/7)
◆ 日本外人記者の記事で、日本と中国のワンボックスカーは独自の進化を遂げている、ガラパゴスカーだとの記事があった。日本ではワンボックスカーをミニバンと呼ぶが、アレはどう見ても違う。米国などで使われているミニバンは、GMCやFORDなどの車の写真を見ての通りである。ミニ+バンなので、ようするに小型の配送車みたいな感じだろうか。

◆ 最近のトヨタデザインはウエストラインを上げてガラス面積を小さくする傾向だが、ミニバンは荷物の出し入れや視界の確保のためにウエストラインが低めで、窓の付いているモデルの場合は縦長とも言える広い窓があったりする。

◆ 日本のワンボックスは着色ガラスを使ったり窓を小さくしたりして、閉塞感を強調するデザインが主流なので、設計コンセプト自体が違うと言って良いだろう。トヨタはSUVとしているが、ディメンション的にミニバンに近いのはランドクルーザあたりではないかと思う。日本のワンボックスはいささか背が高すぎて、ミニバンとは違う乗り物なのだ。

◆ 日本で誰がミニバンと呼び始めたのかは知らないが、データ量のことをギガというようなものだろう。或いは冷やし中華みたいな、中国には存在しない食べ物が日本で作られ、それが逆に中国に渡って日本風冷やし麺みたいにして売られる。スパゲティナポリタンも同様で、日本で独自の進化を遂げたというか何というかな食べ物だ。

◆ 米国でフルサイズのバンはより大型の貨物車で、多くの人や荷物を運ぶことができる。全長が6m前後なので、フォードのEシリーズなどはヤマト運輸のトラックの、全高を低くした感じとでも言えば良いだろうか。ミニバンはこれより小さな、小回りの利く配送車と言う事になる。

◆ 米国のミニバンはボンテットがあってFRレイアウトで、みたいなイメージがある。もしかしたら今の時代なのでFFレイアウトの車があるかも知れないけど。ボンネットはあるが、荷室がつながっていると言う事でモノスペースなどとも呼ばれる。

◆ 日本のワンボックスカーの場合はキャブオーバではないが、エンジンルームの前後長を短くする(FFだから可能になった)事で室内寸法を稼ぎ出す設計だ。こうした部分は日本車らしいところで、決められた外寸の中でいかに室内を広くしていくかが綿密に計算されて設計される。無駄を廃したといえばそうなのだが、一方で無駄こそエレガントみたいな所もある。アルファードの4人乗り車などはそれなのだが、客室に荷物も積まなければいけないという点でトランクルームが欲しくなるのかも。

◆ 以前にも書いたがワンボックス乗用車が使われるのは日本と中国である。日本ではワンボックスブームは終わってしまったが、流行以外の基本的な需要がある。もっとも全体のマーケットが小さくなり、販売数量が減少して消えたモデルもある。軽自動車や小型車は決められたサイズの中で積載量を最大にすると言う事から、ワンボックスタイプが比較的多い。

◆ 軽自動車のワンボックスだと商用バンと見分けが付かないというか同じというか、まあ軽自動車の規定寸法の中でオリジナリティを出すのは難しい訳だ。それでも一時期のワンボックスブームの頃よりは、乗用車型軽自動車が増えたようにも思える。軽自動車は(少なくとも田舎の方では)余り買い換えない傾向なので、最新の流行が5年位遅れてやってくるみたいな感じだ。


追い越させる(4/6)
◆ 以前に国道1号のバイパスを走るトラックは車間を詰めてくるよと言う話を書いたが、あの場合はそもそも前に車がいるのだから速くは走れない。そうではなく、前に車がいない状態で後ろから車が追いついてきたら、それは自分の車よりも後ろの車が速く走ってきたと言う事なので、道を譲る。

◆ このあたりの道路の制限速度は50kmか60kmなので、制限速度+10km/h以内位で走っている。車が少ないので前にも後ろにも車がいない事は多々あり、そこに後続者が現れればさっさと道を譲る。

◆ 伊豆スカイラインはコーナーや坂があるので、場合によっては制限速度以下に落ちることもある。なので、この場合も左に寄ることにしている。追い越し禁止の場合は少しペースを上げて、後続車が余りイライラしないようにし、追い越し禁止区間が解除されたら左に寄る。

◆ バイクの場合はすぐに追い越したいと思うライダーが多いので、追い越し禁止区間でも左ギリギリに寄って追い越させる。追い越し禁止区間で無理な追い越しで事故でも起こされたら嫌なので。

◆ CLSで走っている時は伊豆スカイラインでも制限速度以下に落ちることはなかったが、軽自動車では後ろに気を遣う。先日は前にキャンピングカーがいて、後ろからは商用バンが迫ってきた。伊豆スカイラインには1カ所だけ短い登坂車線があるので、その手前でキャンピングカーとの車間距離を取り、追い越し車線が始まる100m位手前から全開加速をした。

◆ キャンピングカーが追い越し車線に移動したので、そのまま抜いた。後ろのバンは少し距離が離れていたが、抜いてくるかなと思ったのでキャンピングカーの前で追い越し車線に入った。

◆ バンは加速してくるのだが追い越し車線が終わってしまう…あまり減速するとキャンピングカーに悪いよなぁと、速度を調整して抜かれるのを待った。登坂車線が終わる50m位手前でバンが追い越しを開始、何とかギリギリで追い越させることが出来た。

◆ しばらくはそのバンの後ろに付いて走っていたが、勾配がきつくなるあたりから徐々に差がつき始め、やがてバンは視界から消えた。加速だけではなくコーナリングも苦手なジムニーなのでこれは仕方がない。軽自動車の場合は全幅に制限がある訳で、一方でジムニーは重心が高い。同じ重心でもトレッドが広ければなんと言う事はないのだが、トレッドと重心の比率からしてコーナを駆け抜けるには無理がある。

◆ 伊豆スカイラインは乗用車ならば普通に制限速度以上で走れるが、軽自動車は上りが厳しいかも。ワンボックスカーは直線は普通に速く走るが、コーナで過剰に減速する車が多い。ジムニーでも曲がれるんだから、そこまで減速しなくても良いのにと、いつも思う。

◆ 箱根はトラックが多いので団子になる。登坂車線は何カ所かにあるのだが、トラックが何台か続いている時は高速道路の90km/hバトルと同じようなことが起きて、結局抜けないみたいな事がある。さっさと登坂車線に入るトラックドライバーと、そのトラックと殆ど登坂性能に差がないのに追い越そうとするドライバー、同じトラック乗りでもどうして正反対の人がいるのか不思議である。


ラーメン屋の苦悩(4/5)
◆ 出先の食事などでラーメンを食べることもある。個人店も何軒かあったのだが、廃業してしまった店もある。原材料価格やエネルギコストの上昇はラーメン店にも打撃を与える。2023年はラーメン店の倒産が過去最高だったそうで、外食産業の復活という人流に反して、売っても儲からない状況が経営の苦しさとなった。

◆ ホリエモン氏のラーメン1万円論ではないが、適正価格のイメージが千円を超えられないと言われる。最近はそれでも値上げされているラーメンだが、700円なら売れるが千円にすると客足が止まるという。

◆ 個人店の経営が苦しくなるもう一つは、チェーン店の存在だ。大量仕入れと効率的経営という点において、個人店はチェーン店に太刀打ちが出来ない。以前は味で勝負という面が多々あったのだが、人気のラーメン店が出来ればその味はすぐに真似されてしまうとも言われ、確かにチェーン店でも○○フェアみたいな形で通常とは違ったスープ・味のラーメンを限定販売したりしている。

◆ こってり系のラーメンを食べたければ○○チェーン店で、昔ながらの鶏ガラスープの味が欲しい時にはこちらのチェーン店、みたいな食べ分けも出来る。チェーン店のラーメンもおおむね千円以下になっているが、ラーメンを食べるだけの人は少ないと言われ、客単価の平均は1,500円弱だとか。

◆ 静岡県を中心に展開する五味八珍のランチメニューは、ラーメンと餃子と半ライスが付いて千円以下である。これは結構お得な感じがして、同じチェーン店でも"京都北白川 ラーメン魁力屋"だとラーメン単品で千円前後だ。京風ラーメンという事もありあっさりというか薄味系で、関東人には物足りないかも知れない。

◆ 横浜にいた時には王将のラーメンもたまに食べた。まあ味は価格なりではあるが、当時は5百円ちょっと(現在は649円)と安価である。味も価格も様々なチェーン店で選び放題となると、個人店を維持していくのは大変だ。パンがブームになればスーパーの中にパンコーナーが出来て、個人店の半額で売られる。

◆ ケーキが売れればコンビニスイーツに力が入れられ、人気のケーキが買える。ケーキ店でも多店舗展開しているところが多く、ネームバリューだとか安定した品質や価格にメリットがある。

◆ ラーメン店のコストダウンに効くのが、今はエネルギコストの節約だ。ラーメン店ばかりではなく飲食店が(都市部に於いても)プロパンガス化を行うのはそのためで、大口需要ではプロパンガスの方がかなり安くなる。ガス燃料電池の導入でガス料金のキャップ制を設けている(設けていた?)所もあるそうで、湯と電気もプロパンガスから作り、設備費用もプロパンガス会社が負担する(今は禁止されたのかな)方法で、ガス会社は囲い込みが出来て店舗側はエネルギコストが節約出来た。

◆ しかし個人店となると設備の入れ替えコストやその期間が問題となり、そこまでするなら店をたたんだ方が良いと考える人が多い。例えば券売機一つにしても、アレは結構高額なのだ。多くの客からの注文を効率的に処理するには発券機だったり、注文システムの設備が必要になるが、イニシャルコストを考えると中々難しい。

◆ 庶民の味とも言えるラーメン店の減少は寂しいものがあるが、大資本に飲み込まれていくというのはラーメン店だけではなく全ての個人店に言えることだ。電気店や設備屋さんなども大手だとかディストリビュータから仕事を貰って、生かさず殺さず的な料金で仕事をせざるを得ない現状がある。


小さいのが流行?(4/4)
◆ 最近のトヨタ車はストップランプを小さくしている。トヨタによれば、明るくしたから見やすいよとなる。しかし実際に見てみるとまぶしいが見やすくはない。LED化にあたって、LEDの個数を減らすことがコストダウンにつながると言う事だろうか。

◆ 豊田社長時代は徹底したコスト削減に取り組み、利益を拡大した。これは株主の利益を最大にするという、株式会社にとっては褒められることである。しかしバンパーレベルに付けたウインカーにしても、小さすぎるストップランプにしても、決して良い評価はされないのであった。

◆ コストダウンの影響なのか設計・製造品質なのかは分からないが、G16E-GTSエンジンのピストン粉々とか、86のトランスミッションの耐久性の無さも度々話題になる。確かに余剰性能をそぎ落とすことでコストダウンにはなるのだが、やりすぎると耐久性の問題になる。

◆ トランスミッションやデフギアは、通常のエンジンの最大トルクが伝達出来れば良いというものではない。ギャップなどで車輪が空転した状態で地面にタイヤが接地すれば、エンジントルク以上の負荷が加わる。昔の車でデフギアが壊れるのがそうした場面で、ギャップを拾ってタイヤが空転して、次に接地した瞬間にギアが破損する。

◆ トヨタが自動車を作り始めた頃は舗装路は多くはなく、デコボコの砂利道でサスペンションやデフギアの破損が起きたのだとか。その頃はシミュレーションも出来ず、強度計算だって精度は高くはなかっただろうし、ギアそのものの強度品質にもばらつきがあっただろう。

◆ マツダ製だったか、その頃のトラックは丈夫だったそうだ。壊れることを嫌って過剰な品質でトラックを作ったからだと言われるが、それが原価を上げたために儲けが少なかったとか。

◆ その後トヨタは設計や製造品質の管理を徹底することで余剰性能を削り、安くて軽くて壊れない車を作り始めた。エンジンにしても同様で、日産が大きく重いL型を使っている頃にトヨタはより軽量で効率的なエンジンを設計した。

◆ しかしそうした設計のバランスが取れている時はそれが最高なのだが、最近のトヨタはコスト重視が少し行きすぎているのではないのか。まあテールランプを小さくすることが全てコストのためだとは言えないだろうし、デザイナがヘッポコなだけかも知れない。

◆ 車両のデザイナは自動車の形を考えるだけでは駄目で、安全性だとか安定性だとか、或いは耐久性なども考える必要がある。しかし安全性よりコストが勝る設計が是とされるようになると、灯火類を小さくしてみたりグラスエリアを狭くしてみたりしたくなる。

◆ 最近のトヨタはデザインの一貫性というか、"あんぐり口を開けた風"のフロントスタイルがトヨタっぽさにもなっている。個性がないと言えばそうだが、見ただけでトヨタっぽさがあるという点ではアリなのだろう。もっともトヨタの場合は車種数が多いので、パッと見ただけでは車種が分からないなんて事にもなりそうだけど。

◆ なのでベースデザインとして優れているものが出来ないと、全てダメというか同じになってしまう。最初はクラウンで言われたテールランプの小型化も、そのテイストを採る車種が増えてきている。まあウインカーをバンパーレベルに持ってきたのはハリアーだけだと思うけど。


地方都市は治安が良い(4/3)
◆ 人口あたりの犯罪数や検挙率を見ると、都市圏ほど治安が悪い事が分かる。また犯人が捕まりにくいのも都市圏だ。警察庁の犯罪統計によれば、最も治安の悪いのが大阪で最も治安の良いのが秋田、検挙率が最も高いのが山形となっている。

◆ 東京近郊だと埼玉、千葉、茨城、栃木は犯罪数が多く検挙率が低いが、神奈川は犯罪数が少なく検挙率も幾分高い。犯罪数が多いが検挙率が高いのが岐阜や群馬となっている。検挙率の違いは警察組織の頑張り具合によるところかも知れない。

◆ 地方で犯罪が少ないのは人口密度によるものだと思う。例えば侵入盗犯にしても、人口密度の高いところであれば効率的に仕事が出来るが、人口密度の低いところで空き巣に入ろうにも家がまばらでは効率が悪いし、怪しい人がいればすぐに気づかれてしまう。

◆ 統計では単に犯罪となっているが、スリや空き巣もあれば強盗や放火、殺人事件もある。犯罪種別で統計を取ると又違ってくるとは思う。ASLOKの統計だと侵入盗犯が多いのは茨城、栃木、群馬と北関東方面の治安が悪い。東京や大阪で侵入盗犯が少ないのは団地やマンションなど高層集合住宅が多いためではないかと思われる。

◆ 侵入口は窓や玄関などを壊す事が多いとされ、その中でも窓を破る手口が半数以上になる。従って窓を破ることの出来ない高層集合住宅は侵入盗犯にとっては厄介な建物と言う事になる。

◆ 侵入の手口は施錠されていない窓やドアから入るケースが最も多く、次いで窓ガラスを壊すなどとなっている。カギを壊す・合鍵を使う(ピッキング)などの割合は減少しているそうだ。このあたりでも昔は別荘荒らしがあったそうで、窓を壊すなどして室内に侵入する手口が多かったそうだ。

◆ 窓ガラスは簡単に割られてしまうので、防犯用のフィルムを貼るとか警報器を付けるなどの対策が有効だ。最近は防犯カメラが安価になったので、見えやすい場所にカメラを設置しておくことで侵入盗犯対策になる。

◆ 昔アパート暮らしをしている時に、一度だけ泥棒に入られたことがあった。現金などは置いていなかったので盗られたものはなかったが、ガラスを割られたので金銭的な被害はあった。その後盗犯は捕まったのだが、貧乏な泥棒だったので被害額は回収出来なかった。

◆ 横浜の家でもここでもセンサーライトを付けている。夜帰ってきた時に明かりがないと不便だからと言う理由で設置したが、センサーライトも防犯効果が大きいのだそうだ。夜間に侵入を試みる泥棒がどのくらいの割合なのかにもよるが、一般的には家に人がいないと思われる昼間に侵入するのではないだろうか。

◆ 最近だと室内に入ってものを持って行くより、駐車場から車を持って行ってしまう。車両盗難は深夜から明け方にかけてが多いそうなので、センサーライトは多少効果があるかも知れない。もしかしたらドロボーにしてみれば、あかりが会って作業がやりやすいゼとなってしまうかも知れないけど。

◆ 車両盗難を防ぐにはカーポートにゲートを付けるとか、鍵付きのポールを立てるなどが効果的だと言われる。自動昇降ポールだと手間がかからなくて良いのだが、工事費別で20万円位する。まあ車を盗まれるよりは良いのだが、結構高い。鍵付きの手動式だと数万円で買うことが出来る。


中国勢は未だ強い(4/2)
◆ 米国から制裁を受けて瀕死となったHUAWEIだが、独自路線を貫くことで復活の兆しを見せているのが凄い。調査会社のCounterpointによれば、1月の少なくとも2週でHUAWEIは中国国内でのスマートフォンの売り上げトップを奪還したそうだ。

◆ これは単にHUAWEIの復活と言うだけではなく、米国やその他の国の技術やデバイスに頼ることなくスマートフォンを完成させることが出来るという、中国にとっての大きな自信になるとメディアは報じた。OSがどのようなもので、今後どのように発展するのかは不透明だが、AndroidOSの一角を崩す勢いにでもなれば世界の流れすら変わる可能性がある。

◆ Android対iOSの世界では、iPhoneがGALAXYの出荷台数を超えたことがニュースになった。IDCの調べによれば、年間を通してiPhoneがトップに躍り出るのは初めてだという。GALAXYはこれまで守り続けたトップの座をiPhoneに明け渡すことになった。

◆ この要因として下取りによるニューモデル販売実質価格の抑制や、無金利ローンによる販売が功を奏したとある。日本のメーカでも独自の分割販売を行うメーカがあるが、今後も続くと思われるスマートフォン価格の上昇は、ローン販売なくしては吸収出来ないとみられる。

◆ 下取りに関しても同様なのだが、AndroidはOSアップデート期間が限られるため、リセールバリューが上がらない。このあたりはGoogle次第で、メーカが頑張ろうにもGoogleがダメだと言えばアップデートから外されてしまう。それでもSAMSUNGはアップデートの長期化を行い始めている訳だし、PIXELも同様だ。こうした流れでiOSに追いつくことが出来れば、Androidスマートフォンの論理的寿命も長くなる。

◆ 寿命が長くなればリセールバリューが上がるのは当然の話で、長く使えるスマートフォンという事になる。また今後はバッテリー交換の容易さも規定されそうな感じなので、そうなればハードウエアの寿命も延びる。スマートフォンが長く使えるようになると、ニューモデルの販売数は落ちる。このあたりで下取り価格やその台数とのバランスが重要になる。

◆ 下取り台数が増大して市場価格が下がれば買い取り価格も下げる必要が出てきて、これはニューモデルの販売台数にも影響する。中古市場とその需給バランスは、自動車に於ける中古車業界と同じようなものだ。更に言えば中古価格の安いEVは新車が売りにくいように、いわゆる不人気スマートフォンはニューモデルも売れにくくなる。

◆ ガソリン車より高額なEVを買って何年か乗り、買い換えようと下取り価格を見て唖然とする。今後はEVの時代ですよとか何とか言われて買ったのは良いが、売る時にはまさに二束三文になってしまう。バッテリー寿命が長くなり価格が下がれば別だが、現状のバッテリーを使う限りEVの寿命は短い。

◆ 経産省が大好きな水素となればもっと悲惨で、タンクの寿命が来たら数百万円をかけてタンクを交換しない限り、水素を充填することが法律的に出来なくなる。タンクが壊れていなければ良いという話ではなく、法で定められた寿命以上の期間使い続ける事が出来ないからだ。そんなことは百も承知の上で水素自動車を作っているトヨタやホンダはいったい何を考えているのだろうか。もはや利用者の方を向くのではなく、補助金目当てとしか思えない。


八橋油田(4/1)
◆ 八橋油田は秋田県にある、日本最大の油田だった。昭和40年頃までは石油が産出されたが、それ以降はいわゆる石油が枯れた状態になった。それでも全く石油が出なくなったわけではなく、年間数万バレル程度の産出状態だ。

◆ 八橋油田では50年ほど前から、液化炭酸ガスによる石油の押し出しを行っている。通常はポンプでくみ上げるのだが、より深い地層に液化炭酸ガスを注入する事で、そのガス圧によって地層間の石油をくみ上げようというわけだ。

◆ これは石油の枯渇が言われ始めた1960年頃から研究が始まり、圧縮空気や液体窒素なども試された。しかしコストと圧力の点で液化炭酸ガスが扱いやすく、地下約3500m付近に注入している。注入圧力は10MPa程度なのだが、数年前から圧力が下がり始めた。液化炭酸ガスの気化圧力自体は4MPa程度なのだが、それを下回る事が増えたという。

◆ これは液化炭酸ガスがどこかに流れているか、或いは石油をくみ出す時の空間が圧力を吸収しているものと考えられていた。石油のくみ出しは1000m〜2000mの深さから行われていて、炭酸ガスの注入深度よりも浅い。

◆ 八橋油田を管理するlNPEXでは、炭酸ガスの注入深度で何が起きているのかを調査する為、注入口から数百メートル離れた場所でボーリングを行った。すると地下3500m〜4000mあたりに、巨大な石油溜まりがある事が分かった。これは1950年頃の調査時には存在していなかった。

◆ lNPEXによると炭酸ガスの注入により地中で石油が合成されたのではないかという。炭酸ガスから石油を作る技術はあるものの、製造に要するエネルギが過大な為に採算が合わない。石油を燃やせばエネルギが得られるわけだから、それを作るには相応のエネルギが必要になる。しかし八橋油田の地下では、地中の圧力や温度によってこの合成が行われたのではないかと見る。

◆ lNPEXは石油をくみ出して成分を調べたいとするのだが、経産省が待ったをかけた。今後日本は石油ではなく水素の世界を目指すのだから、水素をくみ出すならともかく石油を生産されては困るという事だ。石油は利権で出いているので、国内で算出が行われればそのバランスが崩れてしまう。

◆ lNPEXでは国内の石油需要の40%程度がまかなえるとしていて、エネルギコストの低減に役立つとする。これに対しては財務省も文句を言い始めた。石油コストが下がれば税収が減る事であり、国内での石油生産を許すわけには行かないという。

◆ 1960年頃には油田はやがて枯れると思われていた。しかし実際には無限に存在するかのように産出される。地中で石油がどんどん作られている論は古くからあるが、炭酸ガスの注入によりそれを加速させるという話もある。ただし各石油会社ともに極秘扱いで外に情報は漏れてこず、実際の所はベールに包まれたままだ。

◆ lNPEXによると、炭酸ガスを入れればどこでも石油が出来るというものではないらしい。秋田県の旭川油田でも同様に炭酸ガスによる加圧汲み上げを行っているが、ボーリング調査の結果石油溜まりは見つからなかった。では何が違うのか?八橋油田の炭酸ガス注入地層は泥炭質なのだそうだ。