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本末転倒


  • Posted by: F&F
  • 2009年2月20日 10:47

ソフトバンクが持ち株を移動して現金を得た。
FCFを宣伝材料にしている孫さんとしては、これを増やすために必死なのだろう。

本来であれば順調な事業成長の背景にFCFの増大があるはずだ。
しかし孫さんの場合は、大きな数字に異常な拘りを見せる故FCFの為に何かをするという本来とは逆の方向になっている。
順調な事業成長を促すものの一つとして設備投資が上げられるが、FCFの為にこの額まで削ってしまった。
結果として自社ネットワークではPC定額が出来ず、高ARPUな客をEMに渡してしまう事になる。

ADSL事業の時にもあらゆる手段を使って金集めに奔走したが、おそらくその投資金は未だに回収できていないはず。
単年黒字には何とかなったものの加入者が減少したことによって設備投資額が減った事によるネガティブなものだ。
移動体通信事業の方も決してうまく行っているとは言えないと思う。
加入者が増えながらも減収・減益になっているわけで、もしも加入者増が止まってしまったらどうなるのか?

とにかく自分を大きく見せなければならない張りぼてのソフトバンク、過去の栄光にすがってみたり未来を語ってみたりはするのだが、その未来の中に技術要因は含まれない。
今年の春が過ぎるとSBMが4年目を迎える。
2000年にJ-PHONE誕生、2003年にvodafone誕生、2006年にSBMになり今年は2009年だ。
来年になれば移動体通信事業や最長保持記録が生まれるが、たぶんそれも宣伝文句にするだろう。

しかしながら10年でトップになると言った孫宣言には暗雲が立ちこめている。
もしかしたら孫さんだったらやるかも知れないと思ったものだが…

買収時のコミットメント

1.3Gネットワークの増強
報道資料によるドコモの基地局数を抜くと宣言したが、残念ながら未だ達成されず。
数字に拘る孫さんは急遽中継局数をそれに加え、SBM独自基準での達成宣言をするが根拠は未だに不明。
実際のエリアも多少は改善されたが加入者の不満は多く、HSDPAエリアも広がらないまま。
買収時には10年かけて地道にやるとも言っていたが、忘れてしまったようだ。

2.3G端末の充実
モデル数や色数で世間を驚かせたものの、徐々にその魅力は削がれていった。
自慢げにモデル数や色数を語った頃が懐かしいというか、それは一度だけだったかも。

3.コンテンツ強化
ハーレクインだとかMySpaceだとかと言っていたが今はそれも聞かれなくなった。

4.営業体制とブランディング強化
少なくとも営業体制に関しては光通信と組んだ怪しげな販売方法なども含めて現在も暗躍し続けている。
ブランドイメージトップは「安っぽい」であり、強化どころの話ではなくなっている。

   

Comments:4

fSO 2009年2月20日 11:50

これから借金の支払額どんどん上がってくのにまだゆるゆるな段階でこれじゃあ!(笑)
どのコミットも結局vodafoneと同じくうやむやだ。あの人がわざわざ中身のない長文で説明しなきゃならないのがそれを裏付けてる。(笑)

2009年2月20日 12:56

10年後に、10年前時点のドコモを抜けばいいんじゃないでしょうか>基地局数、公約達成。

田舎モバイラー 2009年2月20日 18:51

10年かけて地道にやっても10年後は・・・

fSO 2009年2月20日 19:31

今日は中身N端末が発売延期に親族譲渡に面白そうな動きがあったなあ。

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