W縛り

SBMはiPhone 8GB版を実質ゼロ円で放出する。
ただしスパボによる実質縛りとスマートによる2年縛りがダブルで襲いかかることになる。

スーパーボーナスは実質26ヶ月の縛りになり、スマート縛りは24ヶ月だ。
スマート縛りから逃げるためには24ヶ月目に解約する必要があるが、その時点ではスパボが残っているのではないだろうか。
もしそうだとしたら、48ヶ月目に解約しないとロスが出る可能性がある。

iPhone 8GB版はスパボ一括3万円で売られていた事もあり、相当な不良在庫になっていると思われる。

加入者にとってオイシイのはパケット定額料金の値下げだと思う。
孫さんはiPhoneのトラフィックに関して、(通常のパケットし放題より)多めに金を貰っているから許容できるのだと言っていた。
しかし今回の期間限定ながらの値下げはこの自らの発言をも覆すものだ。
それだけ在庫処理を焦っているのか？それとも春商戦に暗雲が立ちこめているのか。

3Q決算で販売手数料が増加しているが、これはスパボ一括投げ売りなどと共にiPhoneのインセンティブが重くのしかかっているものと思われる。
iPhoneの仕入れ価格は約7万円、5万円のインセンティブを付けて実質2万円前後で売るというのが今までのスタイルだからだ。
今回更に販売価格を下げるという事はインセンティブを積み増す事になる。
決算時に孫さんは販売手数料は今後減少に向かうと宣言していたが、こうした乱売が続けばそれは不可能になってしまう。

もう一つは期間限定とは言っても、せっかく上昇傾向なデータARPUを下げる施策が正しいのか否かだ。
スーパーボーナス契約時に以前は最大2ヶ月のパケットし放題無料が付いてきたが、孫さん曰くそれがあったからデータARPUが伸びなかったという事で現在は廃止されている。
そうは言っても何かのオマケを持たせなければ誰も買ってくれないのなら仕方がないわけで、買えばとりあえず様々なソフトをDLしたりしてパケットを使う。
そこで実質ゼロ円化を明日から行いながら、パケット定額上限額の値下げは4月からと言うのはちょっと賢いかも。