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窓際族へのお誘い


  • Posted by: F&F
  • 2009年2月26日 16:52

さすがに2.5GHz帯は屋内では厳しいようだ。
モニタに当選した人だけが使用している現在なので、通信速度はネットワーク混雑ではなく通信状態で決まっていると思われる。

通信速度は記事を参照していただくとして、そもそもWiMAXはそれほど実効速度が出るようなものではないと思う。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/review/44266.html

一つは音声を通さない前提で、つまりXGPなどのように音声品質を満足させるような設計にはなっていないと言うことだ。
例えば物理チャネルを切り換える場合(WiAMXは10MHz×3で、隣接局は異なる周波数を使うようなエリア設計)にスロットをロストしても気にしない。
周波数切り替えはPLLでVCOの発振周波数を切り換えるのだが、この切り替えには200μS前後を必要とする。
つまり200μSは無線部が動作できなくなるわけだ。

XGPの方は仕様の中で、この切り換え時間を示す情報を伝送するようになっている。
すなわち高速切り替えできる無線部はそれを基地局に伝え、そうでない移動機はそれなりに、みたいな感じだ。
まあ当初はデータサービスのみなので「そうでない移動機」になるとは思うが。

電界強度の変化に対してはAGC(自動利得制御)を行うが、これもWiMAXはXGPより荒い。
WiMAXの場合はスロットロストはそれがあるものとして設計されているというか、そもそもパケット通信なので多少のスロットロストがあっても速度が落ちるだけでデータの信頼性に影響があるわけではない。
従ってAGCに関してもスロット内でも高速追従を行わなくても、次のスロットで受信が出来れば許して貰える。

ではスロットをロストするとどうなるのかと言えば、再送が起きるので伝送速度が低下する。
きわめて良好な状態で通信している分には良いのだが、2.5GHz帯ともなればスズメが近くを飛んだだけでフェージングが起きる。
ノートPCを持ち歩いたりすれば数十dBのレベル変動が当たり前に起きるのである。
この辺りの制御の善し悪しによって実効速度はかなり違ってくると思う。

まだまだ最初の製品なので制御や処理関係が完璧ではない可能性もあるが、制御技術や無線部(例えば高速チャネル切り替えへの対応など)のチューニングが進めば実効速度が上がる可能性はある。
もっともWiMAXは国際規格なので日本独自の高品質トランシーバを作るとコスト的に合わないかも知れない。

   

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