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時間切れ?


  • Posted by: F&F
  • 2009年3月 5日 12:17

今年度内には対応するとしていたSBMの緊急地震速報は、未だ対応端末が出てこない。
春モデル発表後にも追加で1機種だけとか(笑)やるかと思ったが、もはや時間切れか。

いやいや、3月末までには未だ少しあるから発表だけでもする?

マルチキャストの仕組み(MBMS)自体はW-CDMAの規格の中にもあるのだが、これをそのまま使うわけにも行かず実際のサービスとなると様々なノウハウや技術が必要だ。
ドコモやauの場合は自力開発するから色々出来るというか事業者の独自仕様が蔓延ることにもなるのだが、技術がないことが技術だ等と自虐ネタで笑いを取ろうとするSBMには難しいのかも知れない。
しかしそれでも、HSDPAに対応するような新しい局であれば頑張れるような気がするのだが問題はvodafone地代の過去の遺産か。
これはHSDPA化も頑なに拒むような古いもので、入れ替え時期は来ているが償却年数を無理矢理延ばして資産価値を見かけ上かさ上げしてしまっただけに、それにカネも無いしで入れ替えられない。

地上系をIPベースにしたいとか、夢のような話は孫さんも語っていたが現実は厳しい。
LTEになればIPベースも簡単にできるとは思うが、今現在のSBMはこれもvodafone時代の古い基地局が邪魔をする。
こうした実質的なコスト高のvodafone買収が経営を圧迫しているのは事実であり、新規参入のEMにネットワークを借りる事態になってしまった。

では全く新規で参入した方がお得だったのか?
最新の設備を入れられるという点でネットワークコストは新規参入の方が下げられただろう。
或いはvodafoneを適正な、つまり1兆円以下で買収できれば同じようにベースコストは抑えられた。
ただし悲しいかなソフトバンクは自力参入が出来なかったのである。
当時EMなどが着々と計画を進めるのに対し、ソフトバンクは何も出来なかった。
あげく、他社妨害で時間稼ぎをするという800MHzクーデターを起こすなどしてみたがどうにもならない。
焦ったあげくにvodafoneの高額買収、そして収益率低下、設備投資の凍結…

しかしあのvodafone時代から見れば爆発的と言っていいほど不正契約、じゃなくて、不正契約を含んだ純増数を確保したのは凄い。
問題は契約者数が増えているのに減収になってしまうと言う悲しさだ。
収益率の低下は新規サービスの開発ペースにも影響を与える。

例えばドコモのエリアメール相当関連には多くの特許が存在していて、SBMが今更これを行うとすると特許回避だけでも一苦労かも知れない。
もうひとつはエリアの問題で、屋内圏外の多いSBMで緊急地震速報がどれだけ有効なのかも問題になるだろう。
圏外とは言わないまでもマルチキャストは送りっぱなし(UDPみたいなもの)なので、着信率が悪いと意味が無くなる。

当初の予定では今頃は開発完了だったはずが…
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34757.html

今では「提供時期は未定」になってしまったそうだ。
http://may353.seesaa.net/article/113458012.html

   

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