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解約率の異常


  • Posted by: F&F
  • 2009年10月30日 11:12

SBMは従来、つまり解約率が低下傾向の時には解約率が下がった、これが満足度の証だと語った。
しかし昨日の決算発表会では解約率に関しては全く触れられなかったし、資料にも見あたらない。

従来から言っているように、ソフトバンク決算での見所は孫さんがさっと飛ばしてしまうところや書かれていない部分をいかに見るかだ。
アナリスト向け資料では解約率を表示はしているが1Qが最新データでありインチキくさい。
ちなみに前年度3Qの解約率1.13%から今年度1Qでは1.05%に減っているとしているが、実は2Qでは1.24%と激増したのだ。
解約率が0.1%上昇すると解約数は約2.1万人増えることになる。
顧客獲得費用が平均4万円だとすると、たった0.1%の上昇で8億円以上が吹っ飛ぶわけだ。

ここまで解約率が高くなると決算報告会ですっ飛ばしたくなるのも無理はない。
従来は、解約率が低下した、低下率はドコモやauよりも大きな数値であるとさんざん自慢していたのだから。

決算発表の場では質問に答える形で少しこれにも触れていた。
お得意の「と金」プログラムを持ち出したが、それが失敗していることは明確である。
それを、低ARPU加入者は減ってくれた方が(ARPU平均値が上がるから)良いなどと言い訳してみせるのだが無理がある。
だったら最初から8円ケータイでの客集めや法人スペシャルプランなどやらなければ良かったではないか。

安いと思って持ってみた、或いは安売りしていたから買ってみたが使ってみると思いの外不満が大きい。
だから時期が来たら解約した。
これが全てだと思う。
投げ売りすれば純増数は稼げるのかも知れないが、満足度が低いから解約率が上がる。
純増させるために金を使ったのに、2年したらみんなやめてしまう。

私も同じなのだが、スパボ一括投げ売りが一般的になってきた頃に契約した人たちのスパボ期限切れがこの冬からなのだ。
当然私も解約するが、そうした加入者が決して少なくはないという事だろう。
当時は準定額が有り難く思えたが、その後ドコモもauも家族定額が始まりauは24時間定額が始まった。
もはや準定額のありがたみは当時ほどではないということなのである。

SBMはこの解約数を埋めるだけの純増数を稼がないといけない。
これは結構大変なことで、来年の学割に絡めたプランを画策中だという。
最初の学割は3年間基本料金ゼロ円、翌年はちょっと金がなくなってきたのでゼロ円ではなく半額とした。
来年はゼロ円か、半額か、いやいや100円が良いのではないかとか、安価誘導+プレゼント付きが良いかなども検討されているらしい。

   

Comments:1

fSO 2009年10月30日 17:21

ソフトバンクは会社(孫氏)の言う事だからと何も疑問を持たない人に向いてるのかも。

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