結構面白かった。

SBMの冬モデル発表会、なかなか面白い感じだった。
孫さん曰くXGA解像度はPCの世界でもまだまだ一般的ではないとお吠えになった。

まあHVGAのiPhoneがPCより良いと言っている位のお方なので仕方ないか。
いや、もしかして今時XGAじゃ駄目だ、SXGAが最低ラインでしょと言いたかったのかな？

HXGAはFWVGAどころの話ではないぞと息巻くのだが、たとえば富士通のモデルは480×960であり孫さん自慢の480×1024との違いはたった64Dotなのでした。
しかもHXGAは夏モデル？昨年冬モデル？そのあたりが初登場だったような気がする。

シャープのCCD 12Mピクセルカメラも宣伝するが、これもドコモのお下がりだしなぁ。
なんかドコモ用に前宣伝してくれてるの？みたいな感じでNECもPMCもやっぱりドコモのお下がり。
それより何より孫さんご自慢のiPhoneを否定しまくりなこのコメント、まあ苦しいところなのだろう。
スマートフォンの説明も、ハードウエアキーがあるから早打ち出来るとか言っちゃった。
iPhoneとの棲み分けに対する質問の際にもハードウエアキーの便利さをアピール、やはりタッチは使いにくいのか。

WiFiでYoutubeが見られるとの話もしていたが、そもそもWiFiのサービスはどうなったんだ？
夏モデルさえ未だ発売されていないのに。
ちなみにドコモの場合はWiFiでも3GネットワークでもフルブラウザでYoutubeを見ることが出来たりする。
3Gネットワーク負荷軽減策でWiFi推進の姿勢だが、実は幻の夏モデルからだったんだけど…
WiFi先駆者はSBMではなく、ドコモは数年前からやってるんですけど…

N-06AなどではWiFiに切り替えたりするのが面倒だ。
iモード網に入らない(ホームUを使わない)ならばイネーブルにしっぱなしで待ち受けていても良いのだが電池は早く減る。
iモード網を意識するとWiFiの圏外処理が×なので使いにくくなる。
SBMのWiFi搭載機でこの辺りが使いやすくなっていれば良いと思うし、シームレスなハンドオーバが出来ればベストだと思う。

WiFiはマクドナルドなどで使えるらしいがSBMの場合はサービスが始まってみないと分からないみたいな、下手すると立ち消えちゃう恐れがある。
実際料金すら決まっていない段階だという一方で夏に発表されたWiFi料金体系が改悪されたのではないかとの質問も。
実はSBMのページでは料金が公表されていて、月額490円のオプション料＋定額料金4,410円の固定（傾斜型ではない）が必要なのだ。
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2009/20091110_03/index.html

ドコモのホームUも有料だが、これはIP電話が付いてくる。
まあWiFi利用の方が通信速度は速いが、必須ではない。
ホームU契約無しのWiFiでもフルブラウザは使い放題になる。
SBMの場合は単にWiFi経由でのアクセスのみなのだからもっと安くて良いような気がするがどうなのだろう。

WiFiは全てのケータイに乗る？いやいや、それはあくまでビジョンですから。
それを日本ではじめて予見したのがSBMですから、だそうだ。
とにかくWiFi推進、3Gネットワークの貧弱さをカバーするのはこれしかないとばかりに力説する。
LTE?そんなもの、WiFiに比較したら全然駄目だという。
だとすると、Livedoorのいにしえの公衆無線LANが先見？

どうやら今回の目玉はWi-Fiだったようなのだが、特別目新しいことでもないと思う。
多くの場所でWiFiが使えるというのだが、そもそも移動体通信機なのだからWiFiなどに関係なく使えて当たり前なもの。

他機種の機能も説明するが、他事業者の他モデルでは馴染みの機能だったりして今ひとつな感じだ。
その今ひとつのものを一生懸命説明しなくても良いのに。
時間も押していることだし。

フェムトセルは現在実験中だと言葉を濁した。
他社より安く高性能にすると言ったが、具体的プランはないようだ。

孫さんが「間違いなく売れる」と言った、それのどこが「間違いない」のかとの質問に対して、売れ筋商品に対するノウハウがあるので間違いないのだとした。
おそらくは安売り機種として830Pのような売り方になると言うことなのだろう。

新製品には全く関係のないiPhone宣伝にも余念がない。
しかし従来よりはトーンダウンした。
「一番売れている」と言い切れなくなったようで、「ほぼ」とか「殆どの場合」とかをくっつけはじめた。


毎回思うのだが、孫さんのプレゼンは立派だと思う。
移動体通信各社の中で最も製品に対する知識を持っているのが孫さんに違いない。
ドコモの社長が、KDDIの社長が新製品の特徴や内容まで詳細に理解しているだろうか？
おそらくは、社長の仕事は製品のディテールに触れることではないとばかりに構えているのではないだろうか。
確かにSBMはインチキくさい金の稼ぎ方をするのだが、そのインチキ度合いまでをも含めて全て孫さんが事細かく指示して収益につなげているように思う。
この辺りがサラリーマン社長とオーナ社長の違いであると思うし、これで旨く回り始めれば孫さんの手も離れるのだろうが今はとてもではないが放っておけない状況であり、それが積極的なプレゼンにつながるのだと思う。