何故負けるのか

相場観は明日書くとして、FXで儲からないのは何故かという質問を頂いた。
そもそも相場なんて上がるか下がるかの2通りしかない。
だから儲からなかったとしても勝率5割は行きそうな気がするという事なのだが実際にはそうではないという。

天気予報だって毎日晴れと予報を出しておけば勝率は5割になる。
なまじ晴れだ雨だと言い出すから裏目に出る。
本当にそうだろうか。
裏目に裏目が出続ける確率は相当低いはずだ。
3回連続して外したとしても、それが10回連続して外せるかというとそうは行かないと思う。

もちろんテクニカル売買などでアルゴリズムが狂っていれば外しまくる。
私が実験した自動売買プログラムでもそれは同様に、当たるときは当たるが外すときはずっと外れ続けていたっけ。
なのでそのテクニカル売買設定には逆売買スイッチがあった。
これもまあ、バグを直すためのプログラムを走らせるみたいな話なのだが。

相場は心理戦だと言われる。
利益は早く確定したい、利が乗っているうちに確定したいと思うので利益額が小さくなる。
損失は逆に、いつかは値が戻るに違いないと思うのでなかなか損切れない。
結局利益は少なく損失は多くとなるので勝率が5割だったとしても利益は出せないわけだ。

あるblogに、調子が悪いから逆売買で責めるみたいな記事があった。
自分の思った方向とは逆の売買をするというのだが、でも結果はいつもと余り変わらなかったという。
つまり、その時点での売買がショートだろうがロングだろうが利益が出るときは出ると言うことなのだ。

早めの損切りと遅めの利益確定、解っていてもなかなか出来ない。
だったら損切りしない手もある。
損切りしなければ含み損は増えても実損にはならない。
株と違って通貨がゼロ円になる事はまず考えられないので、いつかは値が戻ると待てばいい。
ただしレバレッジを大きくは出来ない（リスクが増える）ので、損はゼロでも利も大きくはないローリスクローリターン取引だ。

最適な損切りラインはどこか。
計算で求められた数値なのか、自分の中で決めている数値なのか。
いずれにしても売買時に損切りラインを決めてしまった方が良いと思う。
まあ、あと10銭待っていれば利益につながったのにと思う場面も多々あるとは思うが、平均すれば5割だということと、相場は繰り返しやってくると思って次の勝負にかければいい。