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準天頂衛星


  • Posted by: F&F
  • 2010年8月27日 12:02

準天頂衛星とは何か。
日本上空を八の字の軌道で動くと言うが、いったいどこを飛んでいるのか。

日本から上を見上げると8の字に見えるが、実際にそこで8の字を描いて飛んでいる訳ではもちろん無い。
静止衛星が止まっているように見えるが、実際には赤道上を地球の自転速度に合わせて動いているのと同じだ。
ただ赤道上の衛星は日本からでは仰角が少々足りず、都市部などではビルの陰になってしまう。
そこで日本上空まで上がってくる?衛星軌道上に通信衛星を飛ばそうという事なのだ。

そうはいっても高緯度地域の上空に静止させる事は出来ないので、結果として8の字軌道を描くように見えてしまう。
http://spacecom.nict.go.jp/control/efsat/kousei-j.html
衛星の数が多ければ日本上空に衛星が見えている時間が長くなるがコストがかかる。
衛星の数を少なくすると、あるタイミングではかなり仰角が小さくなってしまい準天頂衛星の意味が失われる。

   

Comments:1

Lear Author Profile Page 2010年8月27日 12:42

> 準天頂衛星とは何か。
災い転じて福となした結果です(笑)

そもそもはH-IIロケット5号機の打ち上げ失敗で第2段エンジンの燃焼時間が予定よりも短かく衛星が予定の静止トランスファー軌道に乗れなかった事から生まれたそうで。
積んでいた通信放送技術衛星「かけはし」(COMETS)は衛星の姿勢制御ロケットを使い、その後の7回の軌道変更により準回帰軌道に投入され、その軌道で出来る最大限の通信実験や機能確認試験を行ったそうです。
その準回帰軌道が今で言うところの準天頂軌道。
衛星の姿勢制御ロケットを消費しても予定の静止衛星軌道には乗せられないが100%とは行かないがなんとか実験できる軌道を探し出したんですね。
もとの予定の何パーセット実験できたかは知りませんがその時のデータが準天頂衛星開発の基礎だそうです。

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