WiFiルータ

EMのPocket WiFi SはAndroid搭載のスマートフォンチックなものだ。
売り方としてはWiFiルータなのだが、スマートフォンとしての機能も備えている。

何故スマートフォンとして売らないのかというと、画面解像度を含む機能的な面で他のモデルと競争出来ないからだそうだ。
ではなぜ競争出来ないモデルをモバイルルータとして売るのかというと、Androidの機能であるテザリングを活かして商品販売した方が安価だという事だろう。
少なくともWiFiルータよりも製造量が多いと思われるスマートフォンを仕入れてWiFiルータとして売る。
これによって低価格化と、ほんの少しの付加価値を上乗せ出来るとなれば損はない。

こう考えるとAndroidの、少なくともOSとしてのシェアはモバイルデバイスの中ではどんどん拡大していくと考えて良いだろう。
マイクロソフトは何年も前から軽量なOSやモバイル用とを考えたものを売ろうとしていたが、Googleはわずかな期間でマイクロソフトのなしえなかった事を実現してしまうわけだ。
当然シェアが増えてくれば反マイクロソフトのような、反Googleの動きも出てくるだろう。
これをどうかわしていくのかも今後の展開に影響を与えそうだ。

EMがWiFiルータとして売り出すこのモデルだが、日本通信はスマートフォンとして販売する。
SIMフリーの廉価版スマートフォンとの位置づけだ。
IDEOS,2.68万円也、新規契約→即解約ならば約1.3万円で手に入るスマートフォンも多い中SIMフリー代が乗っていると考えてどうだろう。