SBMは高すぎる

従来から議論されている接続料問題、ドコモの約16円に対してSBMは23円も取る。
いくら何でもこれは取りすぎだろうと言うことで、ドコモは電気通信事業紛争処理委員会にあっせんを申請した。

SBM的には既存利用者からカネを取り、接続料名目でドコモやKDDIからカネを取り、それを原資にiPhoneをゼロ円で売る。
以前から言われていることだが接続料は利用者から見えないカネなので取り放題というか、高額にしたとしても客が離れることはない。
ドコモなどはがんじがらめなので接続料を勝手に上げる事は出来ないが、SBMはドミナントではないので好き勝手にし放題だ。

これが何を意味するかと言えば携帯電話通話料金の高止まりとなる。
携帯電話より競争の激しい一部有線電話(含IP電話)では、ドコモやauへの通話よりもSBM宛通話料金を上げているところもある。
孫さんは言い訳として弱小事業者だからコストがかかるのは仕方がないと言うが、実はEMもWILLCOMもSBMよりずっと安い。
と言うと、SBMだって値下げしているではないかと反論する人もあろう。
しかし値下げ率がドコモなどより低いので、その差は大きくなる。

まあ例によってSBMに言わせれば、その比率ではなく絶対金額で「ほら、差は小さくなっているだろ」と言うかも。
50円と100円では比率は2倍だが金額差は50円だ。
1円と5円では比率は5倍もあるが金額差は4円でしかない。

ネットワークやサービスなどもそうなのだが、その販売や経営手法はドコモやauが昔行っていたそのものだ。
中国が良く言う、炭酸ガス排出量を抑制しろと言ったって先進各国は今まで好きなだけ炭酸ガスを出していたではないか。
中国は最近になって産業が発達したのだから、先進各国と同じ期間は自由に炭酸ガスを排出させろ。
と、同じだ。

光通信がそうであったように、株主的には株価が上がればいい。
その点ソフトバンクは非常に優秀だと言える。
刑務所の塀の上を歩いていようが、刑務所内に落ちなければいい。
なんて言っていた田中角栄は刑務所内に落ちてしまったけど。