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新帯域


  • Posted by: F&F
  • 2011年10月22日 12:02

ドコモは今後増え続けるトラフィック対策として700MHz/900MHz帯を利用したいとした。
その帯域はLTEで利用し、周波数利用効率を高めていく。

現状ではSBMのみがLTEではなくW-CDMAで使うとしているが、iPhoneがLTEに対応していない以上仕方がないだろう。
ただし一旦設備を揃えてしまうとなかなか更新が出来なくなる。
それでなくともSBMは機器の耐用年数を帳簿上で増やして償却を遅くし、資産価値減少を防いでいる。
この事は古い設備がいつまでも残っていることを示し、信頼性の低下につながっている。

ドコモはXi端末対応での音声定額やスーパーマクロ局による非常災害時の通信手段確保などを行う。
これも周波数帯域獲得の一つの先行投資だと思えなくもない。
広域局で十分なサービスを行うためには広い帯域が必須だし、音声定額も然りである。

SBMに言わせるとドコモは帯域あたりの加入者数が少ないとなる。
が、PDCも含めた全体域で全加入者数を対象に計算しているのでインチキだ。
数字を作り上げるのが得意なSBMらしいとも言える。

少し前までは帯域あたりの加入者が(ドコモより)少ないから高速通信が可能だなんて言っていたのに、今度は低速の言い訳に使うのかな。
まあ個人的には900MHz帯をSBMに割り当てても良いと思う。
ただ設備投資の嫌いな孫さんのこと、高額で大規模になってしまう900MHz帯の基地局をどんどん作るのかというと疑問もある。
無線設備にしてもアンテナにしても2GHz帯用よりかなり大型になる訳で、現在の鉄塔にそのままアンテナをくっつけたのでは耐風圧が下がる。

かといって地上高の低い所にアンテナを立てるとセル制御がしにくくなるので帯域の有効利用が出来ない。
900MHz帯などでマクロ局を作る場合はアンテナの地上高が高くなければならないからだ。
ドコモやKDDIは800MHz帯の利用に関して多くのノウハウを持っているが、それでもCDMAで使うのは大変だという。
運用部の人はCDMAは生き物のようだと言っていた。
セル内利用者その他によってセル半径は変化し、常に監視と制御がなければ最適な状況が作れないと。

この点LTEはFDMAなのでCDMAよりは制御が楽かも知れない。
加えてドコモは6セクタ化を推進するとも言っている。
auは多くの局が6セクタ×2空間ダイバシティ構成で、帯域あたりの収容者数を増やしている。
ドコモも6セクタ局はあるが3セクタや4セクタ局も少なくはない。
SBMは更に多セクタ局が少なく、周波数利用効率が最も低い。

   

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