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燃調(3)


  • Posted by: F&F
  • 2012年2月11日 11:03

Dジェトロは吸入管負圧からエンジン負荷を推定する方式だ。
国内ではホンダが早く採用していたはずである。

この方式のメリットはセンサが小さく安い事。
吸入管負圧を測るだけなので方式としては簡単なのだが、その分環境変化による影響が大きくなる。
スロットル開度とエンジン回転数のみでエンジン負荷を推定する方式よりは良いのだが、気圧や気温補正などは厳密に行う必要がある。
ホンダ車でも輸出仕様車には気圧補正用の大気圧センサが組み込まれていたりする。

構造が簡単で安価ではあるがレスポンスは余り良くない。
その為スロットル開度なども並行して読みながら、加速増量などはスロットル開度の微分量を用いるのが一般的だ。
スカイウエイブもシグナスもDジェトロが使われているし、他のバイクの多くもこの方式ではないだろうか。
バイク用としてはエアフロメータが不要でスペース占有率が少ない事がメリットとなる。

制御自体も簡単で、アナログ回路だけでもエンジンを回す事が出来る程度の演算量だ。
勿論ベストな制御にはほど遠くはなるのだが、キャブくらいの精度での噴射は可能なのではないだろうか。
燃料の噴射タイミングをエンジン回転数と同期させれば、インジェクタの開弁時間はマニホールド負圧に反比例する。
全てがリニアで良いので制御は簡単だ。
それこそOPAmp数個とNE555でも構成出来る。

   

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