スカイウエイブ(187)

ハンドルスイッチを開けてみた。
接点が特に傷んでいる様子はない。

4つ接点があるのはセルスタート時にヘッドライトを消すためである。
通常はライト側の接点が閉じていて、ボタンを押すとそれが離れてスタータリレーの接点が閉じる。
接点は傷んではいないが接触不良に違いはないのでサンドペーパで軽く磨いた。
表面の酸化皮膜が取れて銅の地肌が輝いた。

摺動ものなのと湿気などを防止するために接点にはグリスを塗るとある。
でも電気接点に絶縁体の油を塗るなんて…
確かに接点用グリスというものは存在していて、防湿や潤滑性能を維持しながらも接触子によって容易に油膜が切れるようになっているのだとか。
油膜は弱いが酸化皮膜は強いと言う事なのだろう。

と言っても接点用のグリスなどは持っていない。
ごくごく普通のシャーシグリスか、赤色のちょっと高級なグリスか、あるいはカッパーグリスだ。
赤色のグリスは結構固いので余り力の加わらない摺動部に塗ると、それこそ油膜が切れなかったりして。
カッパーグリスはまさか導電性はないと思うが、これを塗っておいた。

シグナスのホーンスイッチの時にはシャーシグリスを塗ったかな。
グリスが切れると湿気などで接点の金属がプラスチック面に這ってショートする。
そんなに電流の流れる状態になるのかなと思ったが、実際ホーンリレーを動かしてホーンが鳴りっぱなしになった。