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B電源


  • Posted by: F&F
  • 2014年12月25日 12:11

真空管のプレート用電圧をB電圧と呼び、その電源をB電源と呼んだ。
A電源がヒータでB電源がプレート系、C電源がグリッドだったかな?

A電圧は6Vとか6.3Vだったかなぁ、中途半端な。
6.3Vって12.6Vの半分で、12.6Vは鈍りバッテリの電圧かな。
これに比較するとロジックの5VとかOpAMPの±15Vはキリが良い。
最も今では3.6Vあり3.3Vあり3.1Vや1.8Vあるいは1.2Vとマチマチだ。

真空管時代のB電源は+Bと書かれていて、トランジスタ時代だとVcc、FET全盛になるとVddと名前を変えた。

C電圧はたぶん負電圧だと思う。
スクリーングリッドは正電圧をかけるのだけれど、コントロールグリッドのC電源は負電圧である。

4極管はコントロールグリッドの他にスクリーングリッドが付いている。
5極管は更にサプレッサグリッドが付いている。
スクリーングリッドはプレートより少し低い電圧、サプレッサグリッドってゼロ電位付近にするのかなぁ。
この辺り、デュアルゲートのMOS-FETみたいだ。

電池駆動で真空管を動かそうとするとDC-DCコンバータが必要になる。
今であればトランジスタでDC-DCコンバータを組めばいいのだが、真空管時代はそうは行かない。
そもそもプレート用に高電圧が必要だからDC-DCコンバータが欲しくなるわけで、そのDC-DCコンバータを真空管で組むことは出来ない。
世の中には12V程度のプレート電圧で動作する真空管もあったそうだが、大電流は扱えなかったのだろう。

ではどうやって高電圧を作るか。
それは電磁石と接点でブザーのように動作するバイブレータだ。
これで電流を断続させてトランスで昇圧する。
そういえば金属ケースに入った真空管みたいな形のものを見たことがある。
動作させたことはなかったような気がするのだが良く覚えていない。

すご〜く原始的なDC-DCコンバータなのだが、トランジスタがない以上仕方がない。
考えようによってはトランジスタより自己消費電流が少なくて効率的だったりして。

   

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