放置バイク(2)

警官からの電話は、放置バイクを確認したいから(その場所まで)出向いてくれないかというもの。
遠くではないので今から行きますよと電話を切った。

放置バイクの近くで待っていると程なくして警察官がやってきた。
ナンバーが付いていないのはおかしい、盗難バイクかナンバーを盗られた可能性があるという。
ナンバーがないので所有者照会が出来ない。
フレーム番号を探すが、どこにあるのか分からず警察署かどこかに電話している。

少しして所轄系で右のフレーム下部に刻印があるはずだと連絡がある。
警官と一緒にフレーム番号を探したのだがなかなか見つからず、でもどこかにあるはずですよねとのぞき込む。
おっ！これではないですか？泥汚れは付いているけれど番号っぽい。
そこを指でこすろうとすると警官が「待って！」と声を上げる。
指紋が付いてしまうと面倒だからと、警官は手袋をしてフレームの泥を落とした。

フレーム番号から所有者照会をすると、かなり遠方の県のものだと分かった。
そんな遠くから走ってくるかなぁ…
もしかしたら中古で買って、ナンバー登録を変えるために外したとか？
警官は、普通はナンバーを変えるなら陸自に乗っていくはずだという。
確かにそれはそうだが、自賠責が切れていたらどうだろう。
無視して乗っていく手もあるが捕まると面倒である。
車か他の乗り物があればそれで陸自に行き、ナンバーを貰って自賠責にも加入して持って帰ってくれば問題はない。

だが何にしても、置くなら自分の家の庭とか敷地内にするのではないだろうか。

少なくとも盗難届は出ていないと警官は言う。
盗難届が出ていないと警察ではそこから移動することが出来ず、道路管理者に委ねるしかないそうだ。
今も置かれているのかな、マジェスティ。