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Agilentパワー計(3)


  • Posted by: F&F
  • 2015年4月30日 12:09

AgilentやHPのパワー計は何台も見ているのだが、キャリブレート出力は意外に良く合っている。
と言ってもメーカで使う場合は定期校正されていると思うのでその為かも。

437B・EPM-44xのキャリブレート出力は最悪値で±1.2%/年が保障されている。
E4418だと同様に全温度範囲で±0.9%/2年、RTで0.5%/2年の値だ。
キャリブエータは50MHzの自励発信器だと思うのだが、このレベル精度は立派なものだ。

437Bでキャリブレート出力が狂っているものを見た事があるが、それ以外は良好だった。
1%の誤差があると0dBmを測った時の指示値は-0.0436dBm〜+0.0432dBmになる。

パワー計の電源を入れて30分〜1時間ほど経過した後にキャリブレート出力を測ると、だいたい±0.02dB以内には入っている。
校正されているであろうと思われるものは更に1桁低い誤差を示す。

問題はヤフオクなどで売られている素性不明のジャン測だ。
故障していない機器だとしても校正屋やメーカに出せば何万円かの校正料金を取られる。
個人では利用できない可能性が高いが、東京都立産業技術研究センターでは時間単位で測定器を使わせてくれる。
測定器は通常校正されているはずなので、その測定器と同程度までの精度で良ければ比較が出来る。

期限切れでも校正シールの貼られているものの落札価格が上がるのはこのためだ。
多少割高でも測定値が信頼できるか否かは重要だからだ。
ウチにある測定器で唯一確度が確かめられていないのがミリオームメータである。
規格は±0.5%+3Digitなのだが、何せ基準がないのでそれが確認できない。
誤差0.1%級の抵抗なら100円くらいで買えるし、世の中には誤差0.01%の抵抗もあるので機会があれば校正しようと思う。

   

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