700MHz帯

整備はまだまだかなと思われた700MHz帯なのだが、すでに使える場所が現れている。
ドコモは3つに分割された帯域の中央のバンドを獲得している。

TVのUHF帯用ブースタへの干渉問題や既存無線局の問題もあるが、このあたりがクリアになった地域先行と言うことか。
ソフトバンクの900MHz帯も徐々に整備されてきているのだがエリアはなかなか増えてこない。
ソフトバンクは当初900MHz帯は地上高の高いアンテナで整備するとしていたのだが、実際には鉄柱局が多い。
大型鉄塔はコスト高になることもあり方針を変えたのだろう。

地上高が高いとチルト角を多めに取ることが出来るので隣接セルへの干渉などを制御しやすい。
地上高の低いアンテナで遠くまで飛ばそうとすれば隣接セルへの影響が大きくなる。
もっとも現状のソフトバンクはセル同士のオーバラップを大きく取っていないようなのでさほど問題はないかも知れないが、将来的にマイクロセル化しようとすれば難しくなる。
PDC時代に駅前や混雑地域で電波はあるのに回線が切れまくったドコモのように。

ソフトバンクは保有帯域幅は広いのだが周波数利用効率が悪い。
つながるところではつながるし速度の出るところでは出るのだが、安定性というかムラが多い。
旧EMに割り当てられた700MHzをどう整備していくのかは不明だが、900MHz帯と同じようにやっていったのでは同じようにしかならない。