純増は北海道と関東・甲信越だけ

移動体通信大手の四半期決算が揃った。
ドコモとKDDIは順調な伸びを示し、ソフトバンクは純減から抜け出せなかった。

ソフトバンクはソフトバンクグループの中での移動体および固定通信事業を行う非上場企業である。
ドコモとKDDIは通信事業が主であり、決算発表の場でもそれが多く語られた。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1511/07/news015.html
ソフトバンクも移動体通信事業が好調の時には決算演説会で多くの時間が割かれたのだが、今は資料提示もまばらである。
不調なスプリントに目を向けさせようとする作戦も分からないではないが、日本人にとってはスプリントの善し悪しよりもソフトバンクの今後が気になるところだろう。
各地域でのソフトバンクの増減は以下のようになっている。

北海道　700
東北　-4800
関東・甲信越　43400
北陸　-6400
東海　-57800
関西　-72900
中国　-11800
四国　-5300
九州　-11800
全国　-126500

北海道と関東・甲信越で純増、あとは純減だ。
ソフトバンクが独自に定義する主要回線も3.9万の増加に留まるが、その全てが関東・甲信越での増加だろう。
つまり、主要回線ですら関東・甲信越以外では純減に陥っている可能性が高い。
特に東海や関西での落ち込みが激しく、Vodafone(J-PHONE)時代に築いた東海神話も今や昔話である。