通勤時間(2)

地価が高かった頃には、いわゆるベッドタウンと呼ばれる郊外にみんなが移動した。
利便性の高い所に住むにはコスト負担が大きかったからだ。

しかし今は違う。
通勤利便性の高い場所に住むことが可能になったからだ。
もちろん部屋の広さなどの制約は受けるのだが、通勤時間を無駄と考えるならばその無駄を排除出来る。

私は通勤時間には本を読んでいることが多かった。
今なら電子書籍で便利だが、紙の本が家にどんどん溜まってしまって大変だった。
通勤は往復共に座れる事は滅多になかったので寝る事は出来なかった。

多摩ニュータウン問題が度々話題になるが、多摩ニュータウンから東京駅まで1時間くらいである。
バスと電車の乗り継ぎになるので実時間としてはもう少しかかる。
その多摩ニュータウンも老朽化や人口減少で不便な場所になった。
山を切り崩して作った町なので坂が多い。
その代わり自然はある。
地価も安いので庭付きの家を建てる事も夢ではない。

では港北ニュータウン(新横浜のもっと北の方)はどうなのかというと、まあ似たようなものだ。
東京までの距離が近いのとニュータウン内に鉄道の駅がある。
団地(マンション)群と戸建てのエリアがある。
戸建てエリアごとに道路が作られた為、隣のエリアがすぐそこなのに大回りしなければ行けない。