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海水水槽:水質チェック


  • Posted by: F&F
  • 2018年12月23日 11:11

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水質のチェックをした。
週に1回程度はカルシウム添加剤、アラガミルク、ヨウ素を添加している。

pH=8.06
I=0.09ppm
NO3<10ppm

カルシウム値が上がった。
リン酸値も高い。
魚水槽で餌も与えているので仕方ない所ではあるが、イソギンチャクも入れているのでリン酸値は下げたい。
最も安全確実な方法は吸着剤を使う事だ。
横浜時代にも吸着剤でリン酸を除去していた。
NO3はテトラのテストキットを使っているので10ppm以下を測る事が出来ない。
レッドシーのものだと分解能が高いのだが、その分価格も高いのと測定に手間と(待ち)時間がかかる。

リン酸値を下げる方法としてNO3:PO4の添加も実験したがリン酸値は余り下がらなかった。
これの添加によるものかどうかハッキリはしないが、イソギンチャクとエビが死んだ。

カミハタのオールインワンバイオペレットはバクテリア(嫌気濾過でNO3除去)と鉄(リン酸鉄にすることでリン酸除去)を配合したペレットだ。
鉄によるリン酸除去は効果があるのだが、例えば水量が200リットルの水槽だと相当量の鉄が必要になる。
使い捨てカイロ1個分位入れないと効かないのではないか。
オールインワンバイオペレットはバクテリアの元と鉄を含んだ生分解性プラスチックで出来ているらしい。
リン酸やNO3があるとこれが溶けて作用する。
溶けカスが水槽内に堆積する場合があるという。

水中に溶けているリン酸を不水溶性のリンに固定化してしまうものもある。
リキッドフォスフェイトリムーバーがそれで、化学的な処理なので即効性がある。
固定化されたリンは安定しているのだが、フミン酸やフルボ酸によって再び可溶化する。
フミン酸やフルボ酸は生物の腐敗物質の残りのようなもので、自然界に多く存在する。
フルボ酸を鉄と結合させたものは水槽用添加剤として発売されているが、これを入れると固定化したリンは再び可溶化する。

リキッドフォスフェイトリムーバーを入れた直後はリン酸値が下がるが、翌日には再び上がってしまう場合は可溶化する何かが水槽内にあることになる。
固定された状態でスキマーで回収するとか、或いは吸着剤と併用しないとイタチごっこになる。
リキッドフォスフェイトリムーバーは結構高価なものなのだが、実験もかねて試してみたいと思っている。
バイオペレットも試してみたいが、これには設備も必要だ。
バイオペレットも様々な種類があるのでどれが良いのか。

リン酸測定はRedSeaの試薬を使っているのだが分解能が足りない。
もう少し低濃度が測れる試薬でないと比較しにくい。

RedSeaでもリン酸塩プロテストキットを使うと0.02ppmの分解能で測ることが出来る。
しかし、だったらRedSeaのテストキットより2千円弱高価だがハンナの吸光型計測器の方が扱いが簡単だ。
計測はアスコルビン酸法だそうで他の試薬との誤差があるとも話もある。
このあたりも含めて実験してみるか。
ハンナのリン酸塩テスタは低濃度リン用のHI736と一般濃度リン酸用のHI713がある。
HI736は最大0.2ppmまでが0.001ppm分解能(精度は±0.005ppm±5%)で、HI713は最大2.5ppmまでが0.01ppm単位で測れる。
ようするにHI736はHI713の1/3のスケール(リン値をリン酸値に変換するには3.0645倍するので)と言うことだ。
0.2ppm以上を測るのは今ある試薬で出来るので、HI736を買ってみた。
濃度の高い液体を測るには希釈すれば良いが、分解能以下のものは測れない。
よってHI713よりもHI736の方が良い。

写真は1日経って水が澄んできた状態だ。

   

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