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スマートフォン:SONY車内での確執


  • Posted by: F&F
  • 2019年3月 3日 12:07

かつて存在したミノルタは、1928年に日独写真機商店(ドイツ人の協力もあり)としてスタートした。
ミノルタブランドは1933年から使われ、1962年にはミノルタカメラの商号となった。

コニカとの経営統合は2003年、さらにそのコニカミノルタがカメラ事業をSONYに売却したのが2006年だった。
SONYにはデジカメ部門はあったが、コニカミノルタのカメラ事業部を手に入れる事により多くの有形・無形の技術手に入れた事になる。
しかしそれはDSLRカメラ部門の話だ。
スマートフォン内蔵カメラを設計する部門とは異なる。
旧コニカミノルタ陣営は、その技術力などに自信を持っていた。
αシリーズは紛れもなくコニカミノルタの技術であり、SONYには実現できないと。
従ってαシリーズの技術やノウハウはDSLR部門だけのものであり、他のセクションには渡さない。
この辺りは合併や買収などが行われる企業ではよく見られる部分だ。
日産自動車・プリンス自動車も然り、旧第一勧銀も然りだ。

SONYはスマートフォン内蔵カメラにαのノウハウを投入したいと考えた。
もちろんDSLR部門は難色を示した。
本格的DSLRの技術を、スマートフォンのオマケみたいなカメラに使われては困るというわけだ。
DSLR部門は、αの技術こそ最高峰だと自負している。

では何故αの技術がXperia1に搭載されたのか。
それは単に人事の問題である。
α部門にいた人間がモバイル事業の副社長になった、それだけだ。

Xperiaはカメラ画像を売りにしていたが、近年ではDXOMarkにも登場しなくなっていた。
進化著しいスマートフォン内蔵カメラの世界にあって、SONYは明確な後れを取っていたのである。
ではBIONZ X for mobileで何が変わるのか。
デジカメ用のBIONZとどこが違い、どこが同じなのか。
回折除去やノイズリダクション性能の向上が実際の画質にどれほどの差を与えるのか、実機の評価が待ち遠しい。

   

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