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スマートフォン:Zenfone6


  • Posted by: F&F
  • 2019年5月20日 12:10

Zenfone6はSnapdragon855にRAMを8GB搭載したモデルだ。
それまでの標準的メモリ搭載量よりもRAMを増やした先駆けがASUSである。

Zenfone6はフリップカメラを搭載している。
ステッピングモータをギアで減速してカメラユニットを稼働させる。
モータ制御は台形加減速になっている。
これによってインカメラが不要になり、ディスプレイサイズをギリギリまで大きく出来たという。

SAMSUNGの折りたたみスマートフォンの機構が、壊れないのが不思議だと言われるほどのものなのに対して、フリップ機構は単純である。
それでも無理に動かせば壊れる可能性があるし、落下の衝撃でも壊れる。
そこでASUSはGセンサで落下を検出すると、カメラを閉じるように制御する。

モータからの減速比は1/120だそうだ。
モータは2400ppsで動作するとあるのだが、モータの極数が分からない。
2相モータで100分割だと1ステップで3.6度回るが、そんなに細かいとは思えない。
しかし4分割では毎分36,000回転もすることになり、それは不可能だ。
50分割だと7.2度なので毎分2,880回転、そんなものか。

フリップを180度動かすのだから、モータはその120倍の21,600度(60回転)動かす必要がある。
60回転分のパルスは3000パルスが必要になる。
このモータが台形加速無しのいきなり2400ppsで動いたとしても、フリップを閉じるまでには1.25秒を要する。
では1.25秒でどの位の距離落下するかと言えば約7.7mだ。
衝突速度は約44km/hにも達する。
これではカメラが閉じていても木っ端みじんだ。

机の上から落としたとすると、床面に到達するまでの時間は0.4秒ほどだ。
0.4秒でフリップを閉じるためには6000ppsで駆動しなければならない。
ステッピングモーターは仕様回転数以上ではスリップが起きて回らない。
イナーシャのあるものなので最高速度に達するまではゆっくり加速していく必要がある。

フリップ駆動の2400ppsが、使うに心地よい速度であり最高速度ではないとすれば話は別だ。
非常時には6000pps以上で駆動しますよと。
実際には落下時間の0.4秒をフルに使えるわけではなく、落下Gの検出時間もかかる。

フリップ自動格納に加えて落下時には自動的にエアバッグが開く、なんてギミックも面白そうだ。

追記:
ASUSによれば1.25mの高さから落とすとカメラは格納状態になるとのことだ。
1.25m自由落下するのに要する時間は約0.5秒である。

   

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