石廊崎風力発電所

下田から南伊豆の方に行くと石廊崎(いろうざき)という所がある。
その山の方を見るといくつかの風力発電機が見える。

先日通ったときには1機がメンテ中のようで、ウルトラ長いクレーンが風車に立てかけられているようにくっついていた。
この風力発電所は2010年に運転を開始したそうで、2MWの発電機が17機設置されている。
伊豆半島では最大の規模、J-Powerの風力発電施設の中でも規模は大きい方だ。

他に2カ所に風力発電所があり、東伊豆町風力発電所は600kWの出力だ。
建設には約5億円かかっている。
事業目的は売電と観光だそうだ。
そう言えば横浜の風力発電機も観光用だと市長が言っていたっけ。
売電だけではとても元が取れない事が明確になったからだとか。

一日10万円分の電力を作ったとしても、元を取るだけで15年近くかかる。
その間にはメンテナンスなども必要だ。
とはいえ補助金目当て事業的雰囲気なので、いわゆる箱物事業と同じか。

南伊豆には民間企業の風力発電所があるが詳細は不明だ。

石廊崎の風力発電機は、海に波が立たない程度の日でもそこそこ風車は回っている。
もっとも、風力発電機は風が強ければ良いというものではなく、風が強いと設備が壊れてしまう。
石廊崎の発電施設は山の上の方にあり、海からの風がよく当たるのだろう。

シラスウナギの孵化や養殖に成功したとニュースになったのも石廊崎付近の水産研究・教育機構だ。
孵化から成魚？成ウナギ？までの飼育にはじめて成功したのだとか。
ウナギの養殖が商業ベースに乗れば価格も安定してくるはずだ。

マグロの養殖もかなり増えていて、コストの安い海外からも養殖マグロが輸入されてくる。