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米中貿易戦争とiPhoneの原価


  • Posted by: F&F
  • 2019年6月27日 12:08

米中貿易戦争により関税が引き上げられるとAppleは困ってしまう。
Appleは中国でiPhoneを生産し、米国に輸入している。

約10万円のiPhoneの原価は約6万円であり、関税が25%に引き上げられたとするとAppleは販売価格に2万円弱を上乗せしなければならない。
ただでさえ高価格化によって売れ行きが鈍っているiPhone、さらなる値上げはAppleにとって厳しいものとなる。
Appleは中国生産から他国での生産に切り替える方針だと伝えられるが、工場の立ち上げは容易ではない。
iPhoneが従来のように大きなシェアを持っていたとするならば、米国は大きな関税収入を得ることが出来る。

スマートフォンと言えばHUAWEI問題もある。
SoCの内製化や独自OSの開発など、米国に依存しない生産体制を持つとHUAWEIは言う。
しかし現実問題としてP30 Proの部品の6割は米国、日本、韓国製(日経調べ)だという。
P30 Proはそのカメラ性能が売りであり評価も高い。
カメラモジュールはSONY製だ。
SONYは良いカメラは作れるのだが良い画像処理技術がない。
いや、技術的には可能なのかも知れないが独りよがりなエンジニア(の、親玉)が全てをダメにしている可能性もある。
俺たちが作った画像処理エンジンなのだからこれが最高だ、これを最高だと言わないのは頭の悪いアンチだけ。
って、どこかで聞いた台詞だ。
あの方はどうしているだろう。

今や世界規模での部品調達が出来なければスマートフォンは組み立てられない。
中国は米国の関税引き上げに対して希土類の輸出を制限するなど反発を見せる。

来年には日本でも5Gが開始される。
iPhoneの5G対応は来年の秋のモデルからになる公算が大きい。
楽天モバイルのタレック・アミン氏は、日本の5Gは遅れていないと言うが実際遅れている。
米韓ではサービスが始まり、中国では6つのメーカが5G対応スマートフォンを発売している。
同氏は先進的なサービスは日本から始まるとも言っているのだが、では現在世界に誇れるサービスが日本にあるのだろうか。
しかも最も後発の楽天がこんな調子でふんぞり返っているのだ。

現状を見れば日本の5Gは遅れていると言わざるを得ない。
しかし後発であるが故に新しいシステムをいち早く構築する事が出来る我々は、今後数十ヶ月内に5Gで先進的サービスを開始してみせる。
くらいの事を言えば良いのに。

   

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