苦しいソフトバンクG

大赤字決算から、昨年12月までの9ヶ月間で129億円の赤字にまで持ち直した。
1兆円の利益云々と唾を飛ばしながら自慢した孫さんだったが、ファンドの失敗はどうにもならない。

今では「利益が重要なのではない」と訳の分からないことを言い始めた。
営利企業とは利益を得るための事業だ。
ソフトバンクが潰れると言っている人もいるが、そんな事はないと強調した。

スプリントの買収失敗も大きな損失だが、やっと合併のめどが立って株価が少し上がった。
まあ投資はいつも成功するわけではない。
多くの失敗と、わずかだけれど巨額な利益を生み出す成功で出来ている。

これまでにも多くの失敗を積み重ねてきた孫さんだから、今失敗してどうのと言う事でも無い。
ただ孫さん自身の焦りみたいなものはあると思う。
投資金額が増えているのも、一発逆転的に狙う部分が感じられる。
自分が生きているうちに、みたいな思いがあるのだろう。
しかし加齢による感の鈍りはいかんともしがたい。

ソフトバンクは孫さんの力で成り立っている。
楽天の場合だと、三木谷さんは飾りのようなもので特別なパワーを持った人ではない。
楽天モールを成功させたのも三木谷さんの奥さんだし。
だから楽天から三木谷さんが消えても、たぶん何も変わらない。
だがソフトバンクから孫さんがいなくなれば少なからずインパクトがある。

残念ながら人間の死亡率は100％なので、孫さんもいずれ死んでしまう。
その時にソフトバンクも死んでしまわないように、自力がいなくても生きられる仕組み作りを急いでいるのではないのか。
しかし投資とは生き物のようなもので、世話をしないとうまく行かない。
孫さんレベルの投資術を身につけた人がいれば、ソフトバンクがもう1つ出来ている。
つまり、孫さんは唯一なのだ。


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