18650Li-ionバッテリー

今や無くてはならない電池となったLi-ion二次電池である。
18650も一般的となり、多くの製品が発売されている。

18650型二次電池で最大容量は4Ah前後ではないかと思う。
2009年頃にPanasonicが4Ah品を発表し、その体積エネルギ密度は730Wh/lだった。
2012年頃の発売を予定していたが、現時点で発売されているものが3.6Ah程度なことを考えると設計に無理があった可能性もある。

中華ものはもうメチャクチャである。
何と!15Ah品が売られている。
これが1本約120円位なのだ。

例えば太陽光発電用のバッテリーだが、ウチでは鉛蓄電池を使用している。
負荷が軽い状態での容量は5kWhくらいで、バッテリーのコストは3万円前後になる。
これを中華12Ah品… いや、これはあり得ないので3Ah品で置き換えるとどうなるか。
18650バッテリーは500本が必要になるので6万円くらいはかかる。
ただし高負荷運転を考えると、鉛バッテリーは3kWh程度の容量に減少する。
Li-ionの場合は鉛蓄電池ほど急激な容量減少が無いので、3kWh分とすると300本の電池で済む。

チャージコントローラはLi-ionモードもあるので、バッテリーを入れ替えればそのまま使える。
ただ電圧が12V以下になる事と、各セルのバランスを取るのが問題だ。
Ni-MHと違って並列接続はしやすいのだが、直列接続が少し難しい。
セルのばらつきが極めて少ないものであれば(アマチュア的には)バランス回路なしでも使えないことはないが、多数の直列・並列では物理位置による温度の変化もあるのでバランサーは必要になる。
市販のBMSを使うのが簡単ではあるが高額になる。


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