ポリラックを試す


1ヶ月目の様子
2ヶ月目の様子
3ヶ月目の様子
耐久性に関して

ドイツ製のコーティング剤、ポリラックを購入したので試してみることにした。
これは正規輸入代理店経由で購入すると300ccで\6,000〜\7,500程の値段らしい。
この価格だと買って使ってみようと言う気は失せる。
例え耐久性が良くて驚くほどのツヤが出たとしても、300cc入りのワックスに\6,000を払うのは勇気が要ることだろう。
大体ドイツ人はこんな高価なワックスを使っているのだろうか。
それともシリコン規制で安物のワックスが使えないのか。
と、思ったら現地価格はすごく安いことが解った。
上の写真は1リットル入りのボトルだが、これでも正規品の○○%である。
ここでは問題があるといけないので値段は書かないが、300ccボトルなら日本製の安物と同程度の値段と思って良い。
(300ccボトルの扱いはないが、500cc/1000cc入りならこちらで安く買える。
ただし数量限定とのこと)塗り方には色々決まり?があるようで、専用の(高価な)布を使って、それを水に濡らした後でポリラックを付けて薄く伸ばすのだとか。
代理店は商売上手である。
もちろん私はそんな高価な布は使わなかった。
普通のスポンジを水で濡らして固く絞った後、ポリラックをドッとかけて薄く伸ばしただけ。
基本的に液体ワックスなので塗り込みは簡単である。

テストはA160で行った。
写真右側がポリラックを塗った直後、左側にはイオンコートを塗った。
イオンコートの方が塗った後白っぽくなるのが写真でも解るだろう。
そして乾燥時間をおいた後でふき取りにかかる。
ふき取りも極めて簡単で、軽く拭くだけでサッと落ちる。
もしかして雨が降ったらサッと落ちるんじゃないかと思うほど簡単だ。
が、塗面のツルツルさ加減ではイオンコートの方が上だった。
イオンコートはテフロン系なのとポリラックにシリコンが(環境問題等で)含まれていないとすれば納得できる結果である。
ふき取った後はツヤを比べることになるが、ここで想い出すのが下の写真である。

これは激艶クリアをテストしたときの写真なのだが、右側に塗った激艶クリアのツヤは相当なものなのだ。
ヌメッとした、と言うか、そんな感じのツヤが得られる。
デジカメでこれだけの違いが解るわけで、肉眼で感じる違いはすごい。
これをポリラックに期待したのだが...

正面から眺めても、写真を撮っても差が解らない。
この位置から写り込みを撮れば、少しは違いがあるかと思ったのだが、残念ながら差はない。
そこで写真を輪郭強調してみた。

でも解らない。
肉眼で違いがないのだから当たり前か。
後は耐久性のテストと言うことになるが、ポリラックは撥水性が余り無いらしいのだ。
従ってこれまで行ってきたような、撥水性を基準としたテストが出来ない。
そこで水垢や汚れの付着具合で経過を見ることにした。
水垢が最も付きやすいのはAピラーの根本やドアミラー付近からドアをつたって水が流れる部分である。
雨の日に都内や幹線道路の、ディーゼル車が沢山走っているところに行けばすぐに水垢が付いてくれる。
そこで右側のドアにはイオンコートを、左側にはポリラックを塗ってテストしてみよう。


ポリラック塗布から1ヶ月が経過した。
この時期の関東地方は雨こそ少ないが、霜というか夜露の降りる事も何度かあった。
まずは汚れた状態での絵である。

写真では分かりにくいが、ホコリの上に小雨が降って斑点になった状態である。
肉眼で見る限りポリラック側もイオンコート側も違いが分からない。
次にシャンプーで洗車した後水をかけてみた。
ポリラックは撥水性が弱いと聞くのだが、こちらもイオンコートとの違いは余り無い。


左右共に差は見られず水をはじいている。
次にドアに塗った部分だ。
汚れのところを指で擦ってみたが、ポリラックもイオンコート側も指で汚れは簡単に落ちた。
まずはイオンコート側。

ポリラック側も変わらない。

さて困った。
評価をどうしたらいいのか。
もし耐久性が同じだとしたら塗りやすいポリラックの方が使いやすい。
並行輸入ならイオンコートもポリラックも価格はさほど変わらないので、この点では引き分け。


月日が経って4月も下旬だ。
ポリラックを塗布してから2ヶ月以上が経過したわけだ。
まずは洗車前の汚れの付き方をチャックする。

写真では分かりにくいが、泥汚れが付いた上に小雨が降って斑点状になっている。
見た目ではポリラック側もイオンコート側も汚れの付き方に差はない。
ここでシャンプー洗車を行う。
汚れも水垢も残らずに落ちるのもイオンコート側、ポリラック側で差がない。

ポリラック側は撥水性がないので水はベタッとした感じになっている。
イオンコート側は未だに撥水効果が持続している。

少し角度を変えて写してみたが、ポリラック側が能書き通り親水性になっていることがお解り頂けるだろうか。
撥水効果を謳っているワックスなら、その効果が目で見て分かる。
しかし親水性ワックスの場合にはワックス効果が発揮されているのかワックスそのものが落ちてしまったのかが良くわからない。
ちなみにツヤの点ではイオンコート側もポリラック側も変わらなかった。
さて、これをどう評価したものだろうか。
洗車後に水分をふき取って、塗面を乾拭きしてみたがツルツル感は両方とも似たようなものだったし、そこからするとポリラックが流れ落ちてしまったのでも無さそうである。
そもそも撥水性ワックスと親水性ワックスを比較すること自体に無理があったのかも知れないが、少なくとも2ヶ月以上経過した現在でも水垢が洗車で落ちるレベルなのだから両者互角と言うことか。
塗布に関してはポリラックの方が楽である。
洗車時に薄めたポリラックを水と一緒にかけておけば水分ふき取りだけでポリラック効果が持続されると言う。
(今回はこれを行っていない)撥水性を求める人には向かないと思うが、そうでなけでば結構使えるのではないだろうか。
それでも定価で買うとすごく高いもので、そこまでして使ってみる価値は(私には)認められない。
なおこちらでは数量限定での販売らしいが正規品の1/3以下の値段で買える。
これならイオンコートと同じくらいの容量辺りの価格になるので気軽に使えると思う。
実はこのポリラック、車以外でも使い道が色々ある。
例えば汚れが付着したプラスチック製品(私はクーラ掃除に使った)をこれで拭くと結構キレイになるのだ。
表面がザラッとした感じの樹脂にも問題なく使える。
CRTモニタなど静電気でホコリが集まりやすく、マジックリンなどを使ってもキレイに落ちない汚れにも効果的なのだ。
ニス仕上げの木製家具にも使ってみたが、嫌らしいツヤは出ないがツルツルになる。
フローリングの床の汚れ落とし&保護にも良いが滑りやすくなるので注意が必要だ。
何せ1000ccボトルを買ったので、いろんな部分に使ってみた。
少なくとも木製品はマジックリンなどのアルカリ洗剤で掃除するより良いに違いない。
が、この辺りは変色等に気を付けて自分の責任でお試し頂きたい。
そうそう、細かいところは歯ブラシにポリラックを付けて磨くと良い。
合成樹脂製の製品や風呂とかの水垢や汚れも結構キレイになるのだ。
以上、車用としてより家庭用ワックスとして色々試してみた結果である。


ポリラックを塗布してから3ヶ月が経過した。
そろそろ塗り直しの時期だろう。
そこで今回は全体にポリラックを塗ってみた。
ここで気がついたのだが、広い面積にポリラックを塗ると、ボンネットだけでテストしていたときと印象が異なるのだ。
簡単に言うと塗面に透明感が生まれるというか、そんな感じなのである。
イオンコートの方は(テフロン系コーティング剤全般に言えることだが)若干曇ったようになる。
対するポリラックは固形ワックスなどのような明るさがある感じなのだ。
広い面積に塗り、明るい太陽光の下で見るとイオンコートなどのテフロン系コート剤との差がハッキリする。
太陽光の強い季節にビシッと磨き上げたい向きには良いかも知れない。
とにかく塗布もふき取りも非常に簡単で神経を使わなくて良いのが有り難い。
これならズボラな私でも度々塗ろうという気になるというモンだ。
なお塗布には柔らかめのスポンジを使い、ボディーにポリラックをドバッと付けて塗り広げて行くだけ。
表面が白く乾いてきたら、これも普通のタオルでただ拭き取るだけである。
何も、高価な専用布を使う必要など無い、と言うのが私の結論である。

その見え方の差が今ひとつ良くわからないので、ボンネットの半分に太陽ポリマーを塗ってみた。
太陽ポリマーとの差は目視でかろうじて分かる程度だし、ポリマー塗布部を入念に磨き上げると、その差は少なくなる。
写真にも撮ってみたが、写真で解るような差ではない。

写真手前が太陽ポリマー、向こう側がポリラックである。
ポリマー側はツヤが深いというか少し暗いというか、まさに激艶クリアーのそれである。
ポリラック側は透明感があり明るく輝くような感じ。
おそらくこの違いはポリマーが数十ミクロンの厚さで塗面に付着するのに対し、ポリラックなどを含む普通のワックスは精々数ミクロンの厚さであることの差だろう。
ただし全体を乾拭きすると差は殆ど解らなくなる。


耐久性に関して2度目の塗布を行ってから1ヶ月半が経過した。
梅雨時と言うこともあり先週など連続5日も雨が降り続き、雨のために洗車も出来ずに2週間が経過した。
タップリと付いた汚れはカーシャンプーで洗い流し、その後のポリラックの様子を観察した。
ポリラックは撥水性が弱いのだが全く撥水性がないわけではない。
どうも撥水性が多少でも残っている間は効き目というか、完全にポリラックが取れてしまっていない状態だと思うのだがどうだろう。
この理屈で行けばこの写真の状態はポリラックが落ちてしまっているものといえる。

白い車なら水垢の付き具合で判断できると思うのだが...ちなみに上の写真は最初の塗布後から2ヶ月を経過したときのものであり、ポリラックが落ちてしまっていると考えて不思議はない。
最もワックス類が落ちやすいルーフの、2度目の塗布から1.5ヶ月が経過した時点の様子がこれ。

何とか水玉は出来ているが、そろそろ塗り直しの時期に来ているという感じだろうか。
ちなみにイオンコートだと塗布後2ヶ月経過でこんな感じになる。
ポリラックの皮膜は非常に薄いのではないかと思っていて、それは明るめのツヤが出ることからも想像できる。
なので耐久性もそれなりと見るのが正しいかもしれない。
汚れ付着防止効果にしても他のコート剤ほど強力ではない。
ただし塗るのが簡単なので落ちてきたと思ったら再塗布すればいいだけで、水に混ぜてボディーにかけるだけでも十分なのは助かる。