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小型電気自動車(3/3)
◆ 欧州がE-car規格を作るとの事で、日本の軽自動車が欧州に輸出されると書いたメディアもあった。実際の規格化はまだ先になる見込みなので、E-car=軽自動車と決めつける事は出来ない。

◆ 欧州では小型車需要が一定数あるので、特別感なく受け入れられると思う。BMWになる前のオースチン/ローバーミニを軽自動車登録してしまうショップがあったり、Fiat500(申請に苦労するらしい)やFiat125(空冷エンジン版なら650ccなので可能)を軽自動車登録するショップもある。

◆ 軽自動車登録する事によるメリットは税制面くらいなので、むしろウチはここまで出来るんだよと言う部分を見せる的なトライだったとも言える。いずれにしても車両サイズは軽自動車枠内外なので、こうしたサイズの車両が日本独自かと言えばそうではないのだ。

◆ 日米自動車摩擦などでも日本独自の軽自動車規格が云々とマスコミは書くが、法的な軽自動車とサイズ的な軽自動車を一緒にしてしまっている。軽自動車関連では排気量制限が1リッターになるとか、乗車定員が5人になるとかとタイトルを付けた動画などもあるが、単なるタイトル詐欺である。

◆ 田舎を中心に軽自動車は人気なのだが、何故人気なのかはよく分からない。都市部を除くと登録が楽(車庫証明が要らない)なので買いやすいのは事実だし、税金なども安いが車両本体価格は高い。以前は軽自動車は燃費が良くなかったが、今は改善されてハイブリッド車をも凌ぐ燃費を叩き出せるようになった。

◆ 軽自動車枠はこれまで何度か変更を受けている。衝突安全性などを確保するためや、高速道路走行の増加に対応するためなどがその理由だ。最初に軽自動車規格が出来たのは1949年で、この時には150ccの排気量と全長2.8m、全幅1mというから1人乗りを想定した車両だったのだろう。これは翌年に改定されて全長3m/全幅1.3m/排気量350ccとなる。

◆ その後1951年に360cc時代となった。360cc時代は22年間続き、現在の660cc時代に次ぐ期間になる。360ccと660ccの間には550ccの期間が14年間存在している。他に4ストロークエンジンと2ストロークエンジンで排気量制限の差があったり、農耕作業用車というジャンルが軽自動車の分類中にあったりで、結構ややこしい。

◆ 軽自動車はコスト的にEV化が出来ないなどと言われていたが、バッテリーコストの低下などによって十分可能になってきている。EV化のメリットは動力部の小型化で、エンジン+トランスミッションよりもモータの方がずっと小さい。これいよって車室内を広くする事や、クラッシャブルゾーンの再設計が可能になる。

◆ バッテリーを床下に置くとフロアが高くなるのだが、軽自動車の全高制限は2mあるのと、いわゆるハイトワゴンに人気があるのでバッテリースペースとしては余り問題はないと思う。バッテリー容量20kWくらいであれば自宅充電も可能になり、実航続距離として100km以上は走れるので現実的ではないだろうか。ただしセカンドカーや近所の買い物専用車であって、航続距離的に遠くまで行ける自動車ではない。

◆ 欧州の小型車規格が出来ると、日本の軽自動車メーカがこぞって輸出するはずだと書く人もいるのだが、このあたりはどうだろうか。規格にもよるのだが軽自動車がそのまま輸出出来るわけではないと思うし、欧州の排ガス規制がクリア出来るかどうかも問題だ。

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