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通信用インタフェース(1)(1/15)
◆ 今はUSB全盛であるが、USB登場以前のシリアルインタフェースとしてはRS232CやRS422が使われていた。この調歩同期式シリアルインタフェースは1:1の通信を目的としたものなので、複数の機器と接続する事は想定されていない。最大通信速度は9600bpsの時代が長かったが、その後115.2kbpsまで向上した。

◆ シリアルインタフェースが何に使われたかというと、PC関係ではモデムとか一部のプリンタとか、計測器などもシリアルインタフェースを使うと言うよりもそれしかなかったのである。1つのシリアルポートに1台の機器しか接続が出来ないので、切り替えスイッチを使ったり、PC側に拡張ボードを入れてRS232Cのチャネルを増やした。

◆ その後USBが生まれるのだが、Windowsの対応が遅れたために余り使われなかった。OSが対応しない事による不便さというか、それ用のハードウエアやソフトもあったが結局は主流になりきれていなかった。当時マウスやキーボードはどうやって接続していたのかと言えば、これらは専用ポートにシリアルインタフェース接続だった。

◆ RS232Cが調歩同期と呼ばれる、簡易的クロック再生型のシリアルインタフェースであったのに対して、マウスやキーボードはPS2インタフェースと呼ばれる同期式シリアルインタフェースだった。調歩同期式シリアル通信はクロックラインを必要としない、データ信号からクロックを再生する仕掛けになっているが、同期式シリアル通信はクロックとデータをセットとして送信側から受信側に送る。

◆ WindowsがUSBに対応するとUSBインタフェースは急速に普及した。何しろRS232Cの115.2kbpsに対して理論最大1Mbpsと高速だったのである。また複数機器を同一のUSBラインに接続するHUBの概念も登場し、1つのインタフェースに複数台の外部機器を接続することが可能になった。

◆ これによってプリンタもマウスもキーボードもUSB接続されるようになり、更には外部ストレージデバイスや光学ディスクインタフェースもUSBが使われ始める。これもUSBが出来たからUSBになったのであり、それ以前はSCSIや専用のインタフェースが使われていた。

◆ SCSIやセントロニクスインタフェース、古くはHP-IBはパラレルバスである。インタフェース速度を上げようとすれば同時に遅れるビット数を増やせばいいわけだから、だったら8本の線を使って1バイトごとにまとめて送ってしまおうというのが基本的な考え方だ。

◆ 方式によって多少の差異はあるが、8ビットのデータをセットした後にストローブ信号を出し、そこでデータを取り込む仕組みだ。セントロニクスインタフェースは100kバイト/秒程度の速度から始まり、最終的には2.5Mバイト/秒まで高速化された。

◆ HP-IBは1960年代に使われ始めたそうで、こちらは1Mバイト/秒の速度を誇った。これも後に8Mバイト/秒まで高速化される。HP-IBはHPが考案した方式であり、他社はGP-IBと呼称した。HP-IBは当時のHPコンピュータシステムのインタフェース、プリンタやハードディスク(縦型洗濯機のような形だった)との接続にも使用されたのだが、これは当初のスタイルである計測器同士や計測器とPCのインタフェースとは少しデータフォーマットが異なっていた。

◆ セントロニクスが1:1のインタフェースであったのに対して、HP-IBはバス接続が可能なアドレスの概念を持った(HP-InterfaceBUS)ものだった。

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