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オイルのインプレッション(3/13)
◆ 先日もちょっとだけ書いたが、エンジンオイルの違いによる走行フィーリングを伝えている動画がある。動画をリンクしても良いのだが、リンクすると文句が来たりする時代なのでやめておくか。

◆ 市街地でのほぼ定速走行におけるインプレッションでは、以下のような表現をしている。「軽やかに回ってくれる感じ」「ちょっと踏んだだけで、ホワーっと、気持ちよく吹き上がってくれる」「吹き上がりに派手さはない」「しっかり感がある」
◆ 他のオイルとの対比でレポートをするのだが、○○オイルに比較すると低速では重さを感じるものの、中速回転からはいかにもフリクションが減少したような軽やかな回転になり、しかし○○オイルのような、高回転域まで突き抜けていくようなパワーは感じられないみたいな、で、結局何なの?どこがどう違うの?という感じだった。

◆ いくつかのオイルのインプレッションを見たが、私には何を言っているのかが理解出来なかった。説得力がない人は話のテンポが悪いからでもあって、あー、えー、そのーと言って黙ってしまうなどはマイナス点だ。まあ本人としても言いようがないというか、違いがないから表現出来ないとか、そんな感じかな。オーディオ評論家ならもっと説得力のある話し方をするのではないのかな。オカルト商品の宣伝なら、さらに軽快なしゃべりになる。

◆ 小排気量バイクのレースなどではオイルの粘度でタイムが変わるし、乗用車ではオイル交換直後は音が静かになる車もある。今の車の多くはHLAが付いているので音は余り変わらないかも知れないが、オイル交換直後は同じ粘度のオイルを入れたとしてもオイルが冷えていて固く、油膜が厚めになるので音が静かになる。

◆ 今のエンジンはフリクション低減などが徹底されているのと、低粘度オイルが指定されるようになって油膜厚は減少した。したがって同粘度の異銘柄オイルに入れ替えたとしても、差は出にくいと言える。昔のオイルは粘度も高かったし、エンジン自体の作りというかクリアランスの考え方も違った訳だが、今のエンジンと今のエンジンオイルで、人間の感覚で差が分かるような違いを作る方が大変だ。

◆ オイルの話ではないが、車の加速を評価するのに人間の感覚が余り当てにならないという事を実感した実験があった。要するに加速性能を何で感じるかというと、トルクカーブだとか音だとか車の挙動みたいな所が多くて、実際にタイムを計ってみるとドライバーの感覚とは違っているというもの。

◆ これがレーシングドライバーになるとエンジンパワーを正しく評価出来る感じなのだが、普通の人の感覚というのは意外にいい加減なものなのだなと思った。エンジンパワーだけではなくコーナリング速度やタイヤのグリップや応答性なども、自称自動車評論家といえども正確にはレポート出来ていなかった。

◆ 人間の感覚に頼る部分なのでどうしても正確性に欠けるわけだし、表現自体も抽象的にならざるを得ないので分かりにくい。オイルの違いでエンジンノイズの変化を見ているものもあるが、これは硬いオイルを入れれば静かになりやすいので差は出るかも。しかし他の部分は数値化するのが難しいので、軽やかに回るとか低速で力強さが増すと言われてもねぇ、みたいな感じである。

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