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ラジオの感度の話(1/2)
◆ ここではFM放送は受信出来るのだが、ラジオによる感度の差が分かる程度の電界強度しかない。横浜にいるときにはラジオの感度なんて余り気にしたことはなかったのだが、弱電界地域では聞こえるか聞こえないかの違いになる。ラジオの感度は受信部そのものの感度とアンテナゲインになるので、ラジオの受信感度が良くてもアンテナがなければ受信出来ないことになる。
◆ CLSでは普通にFM放送が受信出来ていたのだが、ジムニーではノイズ混じりになった。ジムニーはロッドアンテナタイプだったのでアンテナ的には悪くないと思うのだが、オーディオの受信部が悪かったのかも。ミニは短いアンテナが付いていて、CLSより多少感度は悪いかなと思うが気になるほどではない。
◆ ウチには乾電池で動作するラジオがあるのだが、これも感度の差が大きい。いわゆるポケットラジオ的なものは総じて感度が良い感じがする。昔のラジカセではないが、CDプレーヤ付のラジオみたいなものはアンテナを伸ばしてもちょっと入りが悪い。
◆ 温室を作ったときに温室にラジオを持っていったのだが、殆ど入らなかった。地上高が低い為はあると思うのだが、こんなに違うのかと驚いた。温室の天井に線を張り、ラジオのロッドアンテナにつないだら多少入るようにはなった。アンテナ長が適当なので共振していない、ロンビックみたいなものだ。
◆ ラジオの感度自体は設計で決まるのだが、今のラジオの多くはワンチップデバイスだろう。LowIFかダイレクトコンバージョンで、ディジタル処理で検波するのかな。FMの検波をアナログ的に行うには、位相変化を捉えなければいけないのでコイルが必要になる。フィスターシーレートかレシオ検波なんて名前を聞いたことがあるかも知れない。
◆ パルスカウント方式は周波数変化をデューティ変化にして、それを積分するものだ。IF周波数をワンショットマルチに通せば良いだけなので、ディジタル回路で構成出来る。周波数変化に対しての電圧変化のリニアリティが良いので、計測器などにも使われていた。
◆ ワンチップデバイスのフロントエンドは、デバイス内のローカルオシレータからの漏洩を防ぐ意味でもRF増幅器の付いているものが多い。感度はこのアンプのNFで決まるのだが、FMラジオ用なのでスペシャルなデバイスというわけでもなく、NFが数dBの普通のCMOSのアンプが付いている。
◆ ポータブルラジオではフロントエンドがディスクリートで組まれているものもあり、感度が稼げている。NFを下げればノイズは減るのだが、だからといってFM周波数帯の空間雑音レベル以下にしたところで意味はない。
◆ 昔の据え置き型オーディオのチューナ部などは、ノイズレベルに気を遣って作られていた。無駄に感度を上げてノイズを増やすのではなく、またあえてPLLにしない(PLLの位相ノイズを嫌う)など、メーカのこだわりを見せる部分だった。そんなオーディオも時代と共にマニアが減り、FM放送を録音するエアチェックなんて言葉すら死語となった今では、低雑音のFMチューナの需要もないのだろう。
◆ ダイレクトコンバージョンのディジタルラジオも局発のC/Nが良好ならノイズは少ない。ADCの分解能によって音質やダイナミックレンジは変化するが、FMなので(振幅成分がないので)極端な話、IFを1bitで取り込んでも音になる筈だ。
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