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エンジンオイルの寿命(6/25)
◆ 海外の方だがエンジンオイルの劣化具合とオイルの交換時期を探るために、走行距離ごとにエンジンオイルの成分分析をしたレポートがあった。年間約2.5万kmを乗り、車を購入してから20年/50万kmを走行したBMW(E46)である。
◆ 走行の仕方というか道路事情的なものは分からないが、日本のような渋滞の中の走行ではないと思う。エンジンオイルは分析屋さんに送り、金属成分などの含有率を調べて貰う。すると1.2万km走行くらいまでは金属成分に変化はないのだが、2万kmになるとそれらが顕著に増える。
◆ 海外の人からすると日本はどこを走ってもシビアコンディションという事になり、通常はノーマルコンディションの半分の距離でオイルを換えることになっている。この半分が正しいのかどうなのかはよく分からないが、メーカ的には根拠があるのかも。
◆ そうして考えると6000kmごとにオイルを換えていれば、オイルの品質というか性能は維持されているようにも思える。海外の方のレポートと日本で異なるもう一つの点は気候である。日本は季節ごとの気温変化が大きく湿度も高い。
◆ 過酷な気象条件の中で作られた日本車は信頼性が高く、故障も少なくよく走るという事だ。昔は仕向地ごとにラジエータ容量を変えるなどしていたが、今は多くのメーカが同一仕様になっている。日本車も輸出先によって(主に排ガス規制によって)ECUのパラメタが異なっていたり、センサの数や種類が違っていたりする。
◆ オイルも日本向けのブレンドを行っているメーカがあるのだが、どこがどう違うのかが分からないだけに不安はある。カストロールだったか、イタリア向けのみチムケンテストデータが悪い。たぶん耐摩耗特性を削って何かの性能を上げたのだと思うのだが、イタリアってそんなに特殊な気候なのかなぁ。
◆ 成分分析は勿論日本でも出来るし業者もあるのだが、アマチュアが気軽に頼める価格ではない。水槽水の成分分析は海外の分析屋に送ることで低価格を実現するところもある。水槽水の成分分析は水槽水の成分に特化した元素のテストではあるが、試験項目数は結構多い。
◆ これと同じようにアマチュア対象の分析屋があれば良いが、現状では企業などが依頼する分析屋さんに試験して貰うしかない。一般的には分析項目数に応じて1項目何万円みたいに金額が上がっていくので、数十万円の費用がかかるのではないだろうか。
◆ サンプルになるオイルも必要だ。年間1万kmしか乗らない人ではダメなので、商用車などを整備している整備工場などでオイル管理の出来ているサンプルがないと。例えばタクシーや営業車など豊富なサンプル数があれば、各オイルごとの違いが分析できたりもする。もっとも分析することで商売上プラスになるかと言えばそんなことはなく、だったら分析する理由がないと言われるだろう。
◆ オイルメーカはこうしたテストは普通に行っているはずではあるが、勿論それは外部には公表されない。レースなどをスポンサードしているメーカは、レーシングエンジンからのフィードバックもある筈だ。そうした中でオイルの銘柄が細分化していき同じ粘度でも結構な品数になったりするのかな。どのオイルにも良いことが書いてあるわけだから、一体どこが違うの?みたいになる。
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