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ドライサンプ(2/20)
◆ トヨタGR GTのエンジンはドライサンプだそうだ。ドライサンプのエンジンはオイルパンがごく薄く出来るので、エンジン搭載位置を下げる事が出来る。ウエットサンプのエンジンだと、エンジンにもよるけれどオイルパンの深さが10cm〜20cm位あるので、その分エンジンを高い位置に付けないとオイルパンが地面に接触してしまう。

◆ ドライサンプでオイルパンがないと言ってもオイルを受ける部分というかシリンダブロックの蓋ものは必要になる。その蓋の所に溜まったエンジンオイルをポンプで吸い上げて、オイルタンクに溜める。オイル供給用のポンプはそのオイルタンクからオイルを吸い、エンジン各部に供給する。

◆ 車によってはオイルタンクが複数箇所にあったりするのだが、車体に加わるGによって油面が変動してもオイル供給に問題が起きないようになっている。またオイル交換時に複数のドレンボルトを外さないとオイルが抜けきらない車もある。

◆ 通常はオイルパンがもっとも下方に位置しているわけだが、ドライサンプはそうではないのでオイルタンクや配管の途中、エンジン下部などにドレンプラグがある。配管の分もあるしポンプ内に残るオイルもあるので、油量は多めになる。

◆ ウエットサンプでもオイルパンを樹脂で作る車もあるが、ポルシェやフェラーリはオイルパン相当のオイル受けが樹脂ではなかったかな、車種によるとは思うけど。ドライサンプのエンジンはクランクセンターが下げられるのだが、トランスミッションのインプットシャフトの位置とあわないと意味が無い。

◆ GR GTではトランスアクスル方式なので、エンジンとトランスミッションはプロペラシャフトで連結されていて、多少は高さが違っても大丈夫ではある。古いフェラーリは(ミドシップなので)オイルパンの中をドライブシャフトだかカウンタシャフトだかが通っていたりして、中々凄い構造になっていた。

◆ エンジンを下げて低重心を実現したい、でも排気干渉を避けるためにタービンは上に付けたい、その要求に応えるのがドライサンプだったのだろう。でもその割にハイブリッド用のバッテリーを上の方(リアウインドの付け根あたり)に搭載している。場所がなかったというか配線を短くしたかったというか、そんな感じかな。

◆ ドイツ車などのハイブリッド車は余り評判が良くなくて、それは信頼性が低いからだ。故障したら直せば良いと言えばそうなのだが、主要部分が壊れると修理代が馬鹿高くなってしまう。トヨタ製であれば信頼性は十分だと思うし、パラレルハイブリッドなので壊れるところも少なそうだ。とは言っても海外ではハイブリッド車=壊れやすい的なイメージが強い。

◆ パラレルハイブリッドを使ったランドクルーザも、ハイブリッドシステムが壊れてもエンジンだけで走れますよとセルモータを付けたとか。そんな世界でEVはどうするんだと言いたくもなるし、テスラなんか壊れて下さいみたいな信頼性なのだから困るだろう。

◆ トヨタがGR GTをどのくらい生産するのか分からないが、海外のスポーツモデルと勝負の出来る車として面白そうだ。日産GT-Rが無くなってしまった今となっては、速い日本車は存在しないというのは寂しいではないか。値段は高くても生産量が安定していれば、マニアと転売屋は買うに違いない。

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