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ミノムシ(1/25)
◆ ミノムシクリップの話ではなく、その形状の元となったミノムシ本体の話である。ここは山の中なのでミノムシくらい見かけても良いような気がするのだが、見たことがない。まあミノムシにも生息地があるだろうから、この山にはいないのかななんて思っていた。
◆ しかしミノムシを見かけないのはミノムシ自体が減少していて、絶滅に近い状態なのだそうだ。ミノムシは蛾の幼虫なのだが、その一つがオオミノガという蛾で、そのオオミノガに取り憑くのが中国からやって来たヤドリバエだ。ヤドリバエは葉に卵を産み付け、それをミノムシの幼虫が食べる。するとヤドリバエの卵はミノムシの幼虫の体内で羽化する。
◆ ようするにエイリアンである。ヤドリバエはミノムシの幼虫の体内を食べるのだが、内臓は先には食べないので幼虫はすぐには死なない。しかしヤドリバエの食糧が不足、つまりミノムシの幼虫に食べる部分がなくなってしまうと内臓を食べ始め、ミノムシの幼虫は死んでしまう。
◆ このヤドリバエという天敵が増えたことで、ミノムシの個体数が減少したわけだ。ヤドリバエは単体の名称ではなく、8500種類以上の寄生バエの総称だ。多くのヤドリバエは昆虫の幼虫に寄生して、内側から幼虫を食べてしまう。
◆ オオミノガヤドリバエは温暖な地方で見られるとのことなので、東北地方や北海道では今もミノムシが枯れ枝にぶら下がっているかも知れない。ミノムシと枝の間は細い糸でつながっているが、イアレはクモの糸同様でかなりの強度があるとのことだ。勿論細いので絶対的な強度は知れているが、同じ太さの化学繊維にも勝るというのはクモの糸同様だろうか。
◆ オオミノガヤドリバエにも天敵がいて、それが寄生バチなのだそうだ。寄生バエに寄生バチが寄生するという何とも分かりにくい話ではあるが、これによってヤドリバエの個体数が減少してオオミノガ(ミノムシ)の減少速度が低下した地域もあるのだそうだ。
◆ そうは言っても九州地方などではほぼ絶滅状態で、一度絶滅してしまうと復活はかなり難しくなる。まあ蛾なので復活しなくても良いような気もするのだが、四国には残っているそうなのでそこから徐々に増えることも考えられる。
◆ 昆虫の生態は弱肉強食そのものなので、この山の中でも蛾の多い年もあれば少ない年もある。スズメバチだってよく見かける年もあれば、殆ど見ない年もある。人間からすればスズメバチはいないに越したことはないのだが、スズメバチを捕食する昆虫にとっては大切な餌である。
◆ 夏にはカマキリやトカゲを良く見たので、スズメバチはカマキリに食べられてしまったかな。カマキリは色々な虫を食べるそうで、蛾なども食べるらしい。蛾は日中は動かないので、カマキリに見つかったら食べられてしまう。とは言ってもカマキリの個体数より蛾の方が圧倒的に多いので、カマキリが大増殖でもしない限り食糧不足になることはない。
◆ 蛾や小さな虫は光に集まってくるし、窓やドアを開けた隙に家の中にも入ってくるので嫌なものだ。その蛾も多い年もあれば少ない年もある。気温や雨の関係だとか、好みの植物があるかどうかとか、天敵の関係とか、色々あるのだろう。蛾も嫌だが毛虫も皮膚がかぶれたりするので近づきたくはない。毛虫って毛で覆われているからカマキリは食べないかな。
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