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意外に荷物の積めない新幹線(3/6)
◆ JR東日本は新幹線車両から座席を外して貨物専用とした7両編成の列車を走らせる。東京盛岡間を従来より早く輸送する事が出来るのだが、列車に搭載出来る貨物の量は約17トンだそうだ。人間の乗車定員数からすれば、重さ的にはもっと積めそうな感じがする。JRは1000箱積める、120サイズの箱を20kgに換算すると言っているので、荷室の広さの制限か。
◆ 軽量貨物専用という事になるとライバルは航空輸送になる。航空輸送にしても鉄道輸送にしても空港や駅から荷物を運び出すのに時間がかかり、だったらトラックでも良いと言うのがこれまでの流れだ。
◆ トラックの場合は東京から盛岡まで8時間〜9時間くらい、新幹線の場合は2〜3時間に短縮出来る。高速輸送が必要な荷物に関してはメリットがあるのだが、高速輸送の必要な荷物がどの程度あるのか。
◆ Amazonの即日配達が盛岡まで拡大!みたいな事も考えられなくはないのだが、一方で配達を遅くして良いのなら料金を割引しますみたいなサービスもあって、一定の需要があるそうだ。
◆ 鉄道輸送の場合は列車の発車時刻までに積み込みが完了していなければならないのと、仕分けセンタから駅まで運ばなければいけない。仕分けセンタから先の個別配送はトラック輸送でも鉄道輸送でも変わらない。
◆ 鉄道輸送の直近のピークは2015年で200億トンキロだったそうだ。と言う記事を見てトンキロって何だ?重さだったらキロトンの間違い?と思ったのだが、これってトンが貨物重量でキロはkmの事なのかな?
◆ 鉄道輸送はコストの安さがメリットになるが、積み卸しを考えると長距離輸送でないと配送時間の点でメリットが失われる。国土交通省「全国貨物流動調査(物流センサス)2021によれば輸送距離が501km〜1,000kmで鉄道輸送のシェアが3.9%、同1,001km以上で10.5%となっている。
◆ 輸送コストの安さは従来型貨物列車の場合で、1編成あたり600t〜700tを運ぶ事が出来る。一方で新幹線輸送だと17tしか運べないので、それなりに輸送料金は上がるはずだ。ちなみに航空便の場合はB767Fで50t、B777Fで100tの積載量となっている。
◆ 運行コストは航空会社によって異なるが、B777Fの場合で$10/km程度だそうだ。新幹線の運行コストは編成あたり20万円以上/km位なので、輸送量が増えないとかなり高い。人間を運ぶ場合は編成あたり1600人以上が乗車出来る。B777の場合は500席くらいなのだが貨物の場合は逆転する。
◆ コストの計算で難しいのは機体や車体の減価償却費を含めるかどうかとか、整備費用を距離で割って加えるかどうか、人件費をどう考えるかにもよる。新幹線の場合は減価償却費や人件費(保守を含む)が結構高いので、こうした部分の考え方によって貨物輸送のコストには差が出てくる。トラック輸送の場合は100円〜300円/km位と言われるので、やはりトラック輸送が安いという事か。
◆ 海外ではトラックごと列車に乗せてしまうような方法もあって、積み卸しの手間を省けるので時間とコストが節約出来る。ドライバーはトラックから降りる事は出来ず、トラック内で仮眠を取るなりして過ごすのだそうだ。乗用車でも人が乗った自動車ごと積んで運ぶ列車があったような。短区間のトンネルみたいな所だったかな。
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