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汚れやすいオイルと汚れにくいオイル(3/15)
◆ 汚れやすいオイルは良いオイルなのか?清浄作用が強ければオイルは汚れやすくなるはずで、オイル中にカーボンなどが混じるので潤滑性能が悪くなる。つまり一定の期間使ったオイルでチムケンテストをすれば、チムケンテストの悪いオイルほど良いオイルに違いない。
◆ いやいや、オイルが汚れる一因として密閉作用の低下がある。オイルの継続使用によって密閉作用が減少すれば、結果としてブローバイガスが増えてオイルが汚れる。つまり汚れやすいオイルは密閉作用が低下しやすいオイルだから、特性が悪いオイルなのだ。
◆ 一定期間実際に使用したオイルをテストしている動画はある。成分分析して金属成分含有率などを測っているものもあるし、チムケンテストしていたり流動性のテストをしている。チムケンテストではピースの摩耗が少ないほど良いとされるわけだから、一定期間使用したあとのオイルでも潤滑性能が落ちていないオイルが良いとなる。
◆ 一定期間使用したオイルは全てチムケンテストで新油よりもピースの摩耗が増えている。テストは実際のエンジンで数千km〜1.6万km(1万マイル)走行後にチムケンテストや成分分析をしているのだが、走行条件や季節が一定ではないので個人的にはデータの信頼性という点で疑問がある。
◆ オイルの特性は仕向地によって変わるという話は書いたが、年代によっても変わっていると思う。それはテストした時期によってオイルAとオイルBの評価が逆になったりしているからだ。MOTULの8100ではgen2が現在販売されていて、おそらくは環境性能的に成分が変化しているのではないかと言われている。しかしチムケンテストではgen2の方がテストピースの摩耗が少なくなっているので、潤滑性能も変わっているわけだ。
◆ 硫黄分やリン分を減らすと潤滑性能が落ちるので、他の摩擦軽減添加剤を加えたみたいな話かも知れないが、それがチムケンテストの結果に出ている。Mobile1は年代によって違っているようだし仕向地によっても違う。違うものなら品番を変えたら良いと思うのだが、その辺りはメーカの勝手か。
◆ カストロールEdgeも仕向地によって大きく特性が違っていて、テストサイトによってはどこで売られているEdgeかを明記したり、いくつかの国で売られているものを比較してみたりしている。
◆ 日本車でエンジンやトランスミッションオイルを厳格に指定しているのはGT-R位かな。エンジンオイルはMobile1の0W-40でスポーツ走行用にはMOTUL NISMO COMPETITION OIL type 2193Eが指定されている。いずれも添加剤などは一切使用するなと書かれている。トヨタのLFAもMobile1が指定だった気がする。自動車メーカが自社のオイル以外を指定するのは珍しい。
◆ これは潤滑性能の善し悪しも勿論あるが、内製オイルを指定するとそれが入手出来ない国で代替品が必要になる。しかしMobile1を指定すればどこの国でも手に入れる事が出来る。トヨタブランドの部品や消耗品は偽物が氾濫していて、それを使った事によるトラブルもある。しかしグローバル製品を指定すれば、少なくとも偽物に関して自動車メーカは関与しなくても済む。
◆ GT-Rでサーキット走行用にはMOTULの専用品が指定されているが、スポンサー絡みとかがあるのかな。あるいは日産系のレースチームが使っていて性能に信頼がおけるとか。ちなみにMOTULのこのオイルはオールエステルのGroupVになるのかな。入手性は悪くはなく、価格は20リットルで5万円位だ。
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