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電力利用効率を上げていく(3/1)
◆ UPSに関して何度か書いているが、UPS自身も当然電力を消費している。ウチではUPSを増設していった関係で複数台のUPSを使っているのだが、電力利用効率としては余り良くない。500VAのUPSの内部消費電力が20Wだったとして、では1.5kVAのUPSが60W食うかというとそんな事はない。同じような方式であれば内部消費電力も同等になる。
◆ UPSの内部消費電力は仕様に明示されている事が多いが、家庭用のUPSでは書かれていないものもある。業務用だとUPSの消費電力も計算に入れた電源設計や熱設計が必要なので、仕様に無いと困ってしまう。APCでは同じ品番のUPSでも家庭用向けの仕様には書かれておらず、事業所用の仕様書には書かれているみたいなものもある。
◆ サーバや電源類は発熱するので、サーバルームの冷房は結構大変だ。最近は大型計算機は液冷になっているので部屋全体の空調は楽になったが、空冷時代は冷房電力が相当必要だった。携帯電話基地局も今は自然空冷で動作するシステムが増えたが、PDCの頃は相当な熱を発生していた。
◆ 冷房と言えばエアコンの2027年問題と言われ、効率の低いエアコンの販売が制限される。家電店などでは2027年になると安価なエアコンがなくなるので早く買い換えましょうと煽る。買い換えないと法律に違反して、最大100万円以下の反則金を取られると嘘を書く通販店もある。罰金が科されるのは基準に適さないエアコンを製造販売したメーカであって、それを使用する個人ではない。
◆ 2027年になると高効率エアコンがお得ですと言って売り始めるに違いない。今までよりこれだけ効率が上がって、これだけ電気代が節約出来るのに、価格は今までと余り変わりませんと。まあ実際には付加価値分の値上げはあると思うのだが、販売店や怪しげサイトが書くように価格が3倍とか4倍になる理由はない。
◆ 効率化を低コストで行うには制御の見直しだ。基準はAPF(Annual Performance Factor)、通年電気消費量なので、制御の見直しで効率化が出来る。これは製造コストは余り変わらないが開発費がかかる。制御以外ではコンプレッサやインバータの効率化だとか、熱交換器の最適化がある。これには製造コストや部材コストが絡むのでコストに影響する。
◆ ではそのコストが2倍にも3倍にもなるのかと言えばそれは又別に話だ。高価格帯のエアコンは付加機能があるから価格が高くなるわけで、逆に高く売るためには付加機能が必要になる。効率が良いだけでは消費者が買ってくれないのは、効率改善分の電気代で高価格エアコンが買えないからだ。
◆ 10年前のエアコンと今のエアコンでは年間の電気代が1万円違いますと言われたところで、その高効率エアコンが20万円したのでは得にならない。このあたり、ハイブリッド車で燃費が良いと喜んでいる人と、電気代を計算する主婦の感覚の違いだ。勿論ハイブリッド車にしてもエアコンにしても付加機能だとか目新しさだとかがあるので、ランニングコストが全てではないよと言って売ろうとするわけで、車にしてもエアコンにしても買い換え時期に合致すればそれを選べば良い。
◆ ただ無理に買い換える事もないし、ましてや2027年以前に急いで買い換えましょうというセールストークに乗る必要もない。価格競争が起きて高効率エアコンの値段も安定してくる筈なのと、より高性能化が進む事になる。
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