−AD-
蓄電施設が増えている(12/17)
◆ 日本でも電力貯蔵用のバッテリー施設は増えてはいるが、米国ではまさに桁違いである。EVの失速でLi-ionバッテリーが安価になった事もあり、電力貯蔵施設が増加している。電力貯蔵容量は2024年末で30GWhと言われており、年間約10GWh分増えた事になる。電力貯蔵用バッテリー施設はEV充電設備などの電力源としても必要で、ピーク電力がすさまじいEVの充電を既存の発電所だけでまかなうのは難しい。
◆ 経産省は水素が大好きで、毎年数百億円の金をドブに捨てている。大きな電力を使って水素を作り、それを水素スタンドに運び、水素は誰にも使われないまま大気中に放出されていく。補助金で潤うのは水素スタンドとトヨタやホンダだ。経産省としても水素が自動車用の燃料になり得ない事は承知なのだろうが、カネを天下り先に流すという事に熱心なのだ。
◆ 米国でも水素や風力発電に将来性はないとなり、投資金額は激減した。一方で蓄電池産業は今後共に需要が増えると見られている。太陽光発電も広大な土地を利用して行われているが、太陽光発電は発電電力と需要電力のバランスが悪いので蓄電施設ありきになる。日本でも蓄電施設に経産省や環境省が補助金を出しているが、こういうものの時には財源論にはならない。
◆ 日本の場合は土地が狭いので蓄電施設を作ると言っても難しい。蓄電施設は事故が起きると規模が大きくなるので、都市部には作りにくい。ものすごいエネルギ密度のものが使われるわけで、短絡事故が起きれば爆発的な破壊が起きる。メガソーラ施設に併設する(メガソーラはエネルギ密度が低いので広い土地を必要とする)方法があるが、バッテリーの設置密度を下げるとコストがかかる。
◆ コストを最小にしたいとすれば、高密度でバッテリーを設置する事になる。こうなると事故の時に爆発的な事態となる。メガソーラーもそうなのだが、電力設備に関しては許認可制にした方が良い。メガソーラに使われるソーラーパネルもインバータも中国製なのだが、インバータや制御装置は全てネットワーク経由でのリモート監視やリモート操作になっている。
◆ こうした施設にバックドアが仕掛けられていたりすれば、日本中を瞬時に大停電にすることすら可能になる。国産の機器を使えばい良いわけだが、もはや技術的にも価格的にも中国には勝てない状況になってしまっている。バッテリーはNAS電池があったが日本ガイシは撤退した。今後は充放電サイクル数が多いLFPが増えてくるのかも知れない。LFPはNMCよりもコストが抑えられる。エネルギ密度は低いのだが、定置型であれば大きさや重さはさほど重要ではない。
◆ メガソーラのソーラーパネルからインバータへの送電電圧は、時代と共に高電圧化している。高電圧にすることで配線の抵抗による損失を小さく出来る。一方で絶縁不良や絶縁破壊による火災は増えている。安全規定などが甘いので自動消火設備もほぼ使われていない。
◆ そんなところに大容量の蓄電設備など作るのは結構危険な気がする。山の中の発電施設など基礎工事すら行わず建造する。この近くに出来る予定のメガソーラーでも、摩擦杭を使ってフレームを作ると言っていた。勿論工法や設計がシッカリしていれば大丈夫なのだろうが、土砂崩れやフレームの流出事故はどこでも起きているので心配はある。
昨日までの雑記は雑記置き場に移動しました。
Tnx! 116,688,315 Access