ダイソンの回転ブラシを再度分解する

ダイソンの回転ブラシを再度分解する

ダイソン掃除機のヘッドのブラシが回らない、ローラーが回らないなどで検索される方も多い。
モータ異常ではなくローラーが回転しないのは接触不良も多い。
電源はバッテリーの付いたモーター部→クリアビン→ヘッドとなるのだが、モータ部とクリアビンの端子の接触不良や腐食などもよく見かける。

古いモデルは単なる接点で、この電流容量が足りないからか傷んでいるものが多い。
クリアビンとヘッドはピン型のコネクタ構造になっているが、ここも接触不良になる。
ピン(オス側)を少し曲げてみるなどすると接触が良くなるかも知れない。

前回修理したというか直った風に見えたというか、そんな感じの回転ブラシが又駄目になった。
前回同様、ダイソンの掃除機に付けると一瞬回転するがすぐに停止する。
そこで定電圧電源で駆動してみると、前回同様でやたら電流が流れる。
少し回しておけば直るかと思っていたら、何と煙が出てくるではないか。

仕方ない、バラすか。
前回はモータ部はそのままだったが、今回はモータが見えるところまで分解してみようと思う。

ギアドモーターは回転ブラシの中に入っている。
前回もここまでは分解したのだが、定電圧電源で回していたら直ってしまった風に見えたので、そっと組み立てたのだった。
今回はここのツメを外してモータ部分を引っ張り出してみる。

内部には2段のプラネタリギアがあり、減速させている。

右側がプラネタリギアの入っている部分、左側がモーターだ。

モーターの底面はカシメなので、ニッパーでめくるようにして外す。
金属ブラシかと思ったら、ちゃんとカーボンブラシが付いていた。
電圧を加えてみると、コミュテータが赤熱する。

ブラシを外してコミュテータ部分を見てみるが、ショートしている風では無い。
ただし、面は激しく荒れている。

本来カーボンブラシは自己潤滑性があるので、潤滑油に頼ることなく動作し続ける。
しかしこのようにコミュテータの面が荒れていると、カーボンブラシの自己潤滑作用よりも抵抗の方が大きくなり、コミュテータの削れたものが端子を短絡させるのではないだろうか。

これ以上外すことが出来ない(ギアがカシメてあって抜けてこない)のでコミュテータの面を修整することが難しい。
本来は導電グリスなどを塗るようだが、手持ちがないので普通のグリスを薄く塗った。

カシメてあった部分を元通りにする。

プラネタリギアを突っ込んで作業完了だ。

無負荷時電流は前回計測の約1Aから500mAへと半減した。
これでしばらく使えてくれるか、或いは又駄目になってしまうのか。

他の方の修理記事などを見ても、モーターブラシのトラブルは数多くある。
モーターそのものが壊れるなど、日本製ではまず考えられない。
モーターのコミュテータやカーボンブラシの異常では、トリガを引いて一瞬はヘッドのローラーが回転するが、すぐに止まってしまう状態になる。
本体側で過電流を検出し、ローラーへの通電をやめてしまうからだ。

中華パーツは信頼性が…
しかしダイソンに限って言えば、純正品より中華ものの方が長持ちするとも言われる。ただし初期不良はある程度覚悟する必要がある。

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