VO(Vehicle Order)書き換え

ステアリングスイッチ(MFSW,MultiFunctionSWitch)の有効化にはVO書き換えが必要になる。
最近の測定器は共通のハードウエアをソフトウエアで制御してリミットをかけたりして、オプション設定している。
これと同じように自動車もハードウエアやソフトウエア的には共通だが、オプションを選ばないとその項が有効化されない。
ソフトウエアだけでコントロールしているものもあれば、ハードウエアの追加に合わせてソフトウエアのスイッチを切り替えるものもある。 MFSWはそれを追加しただけではたいした機能はなく、車両のオプション項を編集する必要がある。
通常のコーディングでは車両が認識しているデバイスの動作や制御を変更する。
しかしMFSWは(未だ)車両が認識していないハードウエアなので、それを認識させなければいけない。

これはいくつかのソフトウエアによって実現出来る。
e-SYSはデータの書き換えを行う為のソフトだが、単体では動作しない。
(厳密には動作しないと言うよりも、使いにくい、使い勝手が悪いと言うべきか)
ランチャーソフトは、e-SYSと連動して車両の項目などを表示するものだ。
他に車両の個別データなどのファイルが必要になる。

ランチャーソフトはいくつか種類があるのだが、無料のものは(正式には)ないと思われる。
中華製のウイルス入りと言われるものは無料(だった?)らしいが、詳細はよく分からない。
有料版は使用期限と為替レートによって変わるが、1万円〜6万円位だ。
ハードウエアは中華ものが2千円位〜1万円位である。

何カ所もいじるのであれば良いのだが、現状ではDCCの有効化位だ。
DCCはあっても殆ど使わないし、さてどうしたものか。
ただせっかく頂いたステアリングなので、出来るところまではやってみたいと思う。

e-SYSがあると工場出荷時への戻しや、製造時への戻しが簡単にできる。
一般的コーディングにしてもVO変更にしても、バックアップを取っておけばコーディング済みの状態に一発で戻せる。
なお製造時への戻しはかなり危険で、オプション類は全て外れてしまい、言語もドイツ語になってしまう。

半導体不足時には特定のオプションは付けられなかったそうだ。
車両を作る為の半導体を優先して調達し、オプション機器が不足していた。
結果として(国産車も含めて)オプションの受注を受け付けないメーカ(ディーラ)もあったそうだ。

メーカオプションはディーラでは付けてくれない(付けられない)ので、パーツを買って自分で付けた人もいると思う。
こうしたモディファイでもディーラは改造車と見なし、保証を切ってしまうとか。
もっともディーラが見るのはソフトウエア設定の整合だけなので、ハードウエア的に何が付いていようと、極端に言えばシートにぬいぐるみが置かれているようなものだ。

VO書き換えを行うと、書き換えの履歴が残るのでバレる。
ただしその履歴も書き換えられるという、まあ色々出来る訳だ。

画面(e-SYS)のSALPA-Elementの下の番号がオプションコードである。
ここに有効化したいオプションコードを書き込めば、それが有効になる。
DCCは544でMFSWは249だ。

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