需給バランスと経済の弱さ

牛乳が余っているそうだ。
これは過去にも言われていて、出荷されずに廃棄されるものもある。
加工製品にしたら銅貨という話もあったが、例えばチーズに関しては輸入が多いのだとか。
これは政治的理由らしく、関税を下げている事もあって8割以上は輸入なのだそうだ。

チーズ1kgを作るには牛乳が10kg程必要だとのことなので、チーズの国内生産が(政治的や価格的に)可能になれば牛乳の消費は増える。

何故牛乳を安価に出荷出来ないのかは、製造コストが高いからだ。
製造コストの中で輸送と加工(殺菌や容器詰めなど)の費用は大きいと言われる。
いわゆる乳業メーカの仕事となり、では乳業メーカも儲かっていないのかと言えばそうではない。
各社共に増収増益路線であり、苦しいのは生産者だけだと言える。

過去には鶏卵の価格高騰、いや、あれから鶏卵価格は余り下がっていない。
鶏卵が高値になると需要が減少し、代替鶏卵なんてものも登場する。
結果として需要が落ちてしまい、需給バランスが崩れる。

牛乳も同様に価格が上がったことで需要が減少した。
必須食品では、経済が強ければ多少の価格変動で需要が大きく変化しないのだが、現状の日本の経済は強くはない。

鶏卵にしても牛乳にしても物流コストの影響は大きい。
エネルギコストや高速道路料金、自動車関連の税金などが物流コストを押し上げている。
そしてこうしたコストがどこにも上乗せ出来ず、生産者の取り分が減っていくのが現状だ。

需給バランスを作ってしまったのが米価だ。
問屋などが買い溜めした結果米価が上がった。
これは米離れに拍車をかけることとなり、更には増産で新米価格が下がった。
こうなると古米の方が高いと言うことになり、在庫を抱えた問屋は政府に泣きつく。

米価バブルは一瞬にして消え去り、価格高騰以前の価格へと戻っていく。
ただし需要が減少しているので、同じ供給量があれば価格は下がる。

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