中国に続いて米国でも規制か?

中国では2027年から自動車のドアハンドルに関する規制を行う。

テスラは昨年9月、救助隊員がドアを開けることができず、炎上する車内で乗員が死亡または重傷を負った事故が複数発生したことを受け、緊急時にドアを開ける方法の再設計を検討していると発表していた。

米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)の調査によると、子どもをシートに固定した後に車内に戻れなくなり、自ら窓を割らざるを得なかったと報告したテスラ所有者もいた。

米国での規制もEVに於ける事故時の電源喪失により、ドアを開ける事が出来なくなる事が増えているためだ。
中国では事故によってドアが開けられなくなり、死亡者が増加している。
これはテスラ製車両のみではなく、中華EVも同様だ。

以下はBigGoFinabceより

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、車両脱出システムに関する連邦規則制定手続きの開始を正式に承認した。テスラなどが採用する電動格納式ドアハンドル設計が主な標的となる。ブルームバーグの調査によれば、テスラ車の電源喪失後にドアが開かず、少なくとも15人が死亡したという。

自動車は年々安全性が高められているが、新興メーカは安全に対する意識が異なるようだ。
今は多くの車がそうだと思うのだが、エアバッグが開く程度の衝撃を受けるとドアロックが解除される仕組みになっていると思う。
ドアロックに関しては日本車と欧州車では(昔は)反対の考え方だった。
日本車は事故時にドアが開いてしまい、乗員が放り出されないようにするために運転中はドアロックを解除しないほうが安全であるとした。
欧州車は事故の衝撃でドアが開いてしまう事は皆無なので、必ずしもドアロックは必要なく早急な救出を促すためにロックは不要だ論もあった。

今は自動ドアロックと自動解除が行われるようになったわけだが、EVで電源喪失時にはこれが上手く行かない。
特にテスラの場合は車室内からドアを開けるのに、電気スイッチを使う。
従って電源喪失が起きるとドアを開けられなくなる(非常用のメカニカルドアハンドルはある)。
12V系まで切ってしまうことはないと思うのだが、パイロヒューズなどで一気に切ってしまうのかな。
電源喪失が起きなければメカニカルドアハンドルは不要なので、メカニカルドアハンドルが必要な事態が起きるわけだ。

BENZは無骨なドアハンドルを使っていた。
事故時にドアハンドルにロープをかけて引っ張れるようにするためだと。
それが今や格納式なのだから、あの頃の設計ポリシーはどこに行ったのかと言いたくなる。
まあ引っ張り出せばロープはかけられるのと、隙間があるので何かで引き出すことは出来るのかも知れないし、もしかしたら衝撃検出時にドアハンドルを自動で出すくらいやる?

EVの場合は未来感の演出が必要なのかも知れないが、未来感競争みたいになりがちである。
自動車としての本質的な部分の改善など、やるべき事は他にある。
テスラのモデル3は今年マイナーチェンジなので、ドアハンドルに関しても規制対策はやってくるのかな。

一時期は猫も杓子もだったタッチパネルだが、今は安全性重視になりつつある。
ディスプレイの有用さを残しながら、必要な操作を物理スイッチで行う。
タッチパネルで操作するのが便利な部分もあるし、物理スイッチが必要なところもある。
これは速度計や回転計が指針式やバーグラフ表示の方が見やすいのと同じだ。

電気式のコントロールも同じで、例えばドアのロック機構は殆どの車で電気式になっているが、機構的にはメカニカルドアロックをソレノイドやモータで駆動している。
この機構だと電気制御が壊れてもメカニカルレバーで何とかなる。
中華EVでトランクに閉じ込められるみたいな事故がある(中国人って、挟まったり閉じ込められるのが大好きなのか?)が、メカニカルレバーがないので破壊する以外にトランクリッドを開けられない。

BENZのSBC(ブレーキバイワイヤ)でも事故が起きているし、トヨタのハイブリッド車のブレーキ(SBC同様の機構)でも事故が起きている。
未来感の演出や自動運転との相性も合ってステアリングバイワイヤ採用車が増えるのかも知れないが、過度なリモコン機構には危険が付きまとうと言うことだ。

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