ダイソンV6分解清掃VS.洗浄

ダイソンV6分解清掃VS.洗浄

毎度分解清掃では面白味もないので、分解せずに洗浄した場合にどの程度汚れが落ちるのかを検証してみることにする。
今回はダイソンV6 triggerというモデルだ。
V6はDC74と基本的には同一だが、ゴミ分離がうまく行かずに排気が汚いことから、モーターの後ろにポストフィルタを付けたという苦肉の策モデルだ。

遠心分離できなかったゴミはメッシュフィルタで分離され、その後プリフィルタで分離され、最後にポストフィルタに到達する。

これらフィルタが詰まるので徐々に吸引力が低下する。
また内部の汚れはそれ自体が抵抗になり、吸引力の低下と分離力の減少を招く。
内部に溜まったゴミが悪臭を放つのはもはや知らない人はいないだろう。

まずはいつもの通りに分解する。
モータ部とサイクロン部を分離する。
モータ部の白いパーツがCリング的なもので、両側から細いドライバーやピンセットなどで押せば分離することが出来る。
Cリングの所に綿埃が挟まっている。
綿埃はそこそこ強固に付着している。
ここはモータの吸込み口であり、サイクロンによる分離がうまく行っていれば埃はないはずの場所だ。

メッシュフィルタは爪で留まっているので、何かを差し込みながらパチンパチンと外していく。
柔軟な素材なので割れる可能性は低い。

メッシュフィルタが外れるとサイクロン筒が露わになる。
ここは”ゴミ側”なので汚れていてもさほど問題は無いが、臭気の原因にはなる。
ゴミがクリアビンに落とされずにサイクロン機構に付着してしまうのだ。

5本のネジ(トルクス頭)を外して、このブルーのパーツを取る。
するとサイクロンユニットとのガスケット部が見えるようになるが、ここは最も汚れる部分だ。

この内側の筒の内部は”モーター側”なので本来埃があってはならない場所になる。
しかしサイクロンのゴミ分離能力には限界があるので、細かな埃が沢山付着している。

サイクロンの外側は”ゴミ側”なのでゴミの付着はあっても良いのだが、これも悪臭の原因だ。

サイクロンユニットから空気を吸い込む、一番上の部分である。
ダイソンの特徴的なスタイルを形成しているのだが、あの細いパイプ上の所をエアが通るわけではない。
飾りと言ってしまえばそうかも知れないが、まあそんなものだ。

ここにもゴミの付着は許されないわけだが、ご覧の通りである。

ゴミだらけの全体像

ガスケットの上側は”モーター側”なのでゴミは入って来ないはずだが、こんなになっている。
指で触れた部分が綺麗になっていることが分かるだろう。

内部の状態が一通り分かったので、そっとそのまま組み立てる。
埃が落ちないように、元通りにする。
そして洗面所に持っていき、アルカリ洗剤をかける。
中性洗剤だと油っぽい汚れが落ちにくいので、私はいつもマジックリンを使う。
マジックリンを内部に入れるようにし、水を少し入れて良く振る。

構造が分かっているので、どこにマジックリンを入れれば良いかも分かるだろう。

水を入れて振る、又マジックリンを入れる、これを繰り返して汚れがなくなるまで洗浄する。

洗剤での洗浄が終わったら良くすすぎ、水気を切る。
ただ内部に溜まった水は中々抜けない。

洗浄後の分解を開始する。
外側の部分などは綺麗に汚れが取れている。

サイクロン筒の外側も綺麗になっている。
ガスケットの汚れは、あまり取れていない。

こちらは”モーター側”だ。
ガスケットに付着しているゴミはアルカリ洗剤を以てしても取れないのだ。

サイクロンユニットの外側にもゴミは残っている。
ただ、これは”ゴミ側”なので余り気にする必要は無い。
一度掃除をすればこれ以上にゴミが付着する部分だからだ。

ヘッド部分はそこそこ綺麗になっている。
ここが汚れると空気抵抗の増大で渦が出来にくくなる。
流体などを勉強された方はご存じだろうが、表面のなめらかさに対する空気抵抗の違いは大きい。

ヘッド部分、これは”モーター側”なので綺麗にしておく必要がある。
細かな埃はそこそこ取れているので良いだろう。

ガスケットの”モーター側”も綺麗になった。
この”モーター側”に付着した汚れは、臭いは勿論だが吸入抵抗を作ってしまう。
指で触れた跡が確認出来るので、拭き取ったほどには綺麗にはなっていないことが分かる。

同じくモーター側、サイクロンユニットの上部の吸込み口だ。
ここもそこそこ綺麗なっている。

サイクロンユニット内部、ここは綺麗になって欲しいところだ。
しかし水洗では限界がある。
限界はあるのだが、ここも一度掃除機として使えばすぐに埃が溜まる場所である。

どうだろうか、洗浄だけでもそこそこ綺麗になることが分かると思う。
どうせすぐに汚れるものだから、わざわざ分解せずに洗浄で延命していく方が賢い。

まあ、せっかく分解したのだからガスケット部分だけは再洗浄した。

後は組み立てて完成である。

サイクロンで分離できなかったゴミは、まずはプリフィルタに引っかかる。
DC58以降はこのプリフィルタが小さくなったので詰まりやすい。
DC35はフィルタが大きいのと、サイクロンユニット数が少なくゴミ分離能力が高いのか、余り大きなゴミは突き抜けてこない。

しかしDC74以降はサイクロンの分離能力が余り良いとは言えず、結構大きなゴミや毛、綿埃が抜けてくる。

本来は非分解構造だが、爪を押せば分解できる。
これは水洗可能なのだが、分解しないとゴミが取れない。
水洗すると洗浄水が泥水になる。

ダイソンは冷水で洗えと言っているが、石けん水でなければ汚れは落ちない。
臭いが激しい場合は石けん水で洗浄後に、塩素系漂白剤に浸けておくと良い。

ダイソンは水洗いするな、臭くなったら部品を買い換えろと言っている。
Panasonicは分解洗浄可能な構造を採る。

Panasonicのサイクロン掃除機はダイソン製と同様の構造となっている。
メッシュフィルタ外側で一次分離を行い、8本のサイクロン筒で二次分離を行う。

メッシュフィルタを二重にすること、メッシュフィルタの細穴を斜めに開けることでゴミ分離能力を高めたと謳われる。

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