目先のカネか、将来的な加入者か

KDDIと楽天のローミング契約が9月末で期限を迎える。
楽天は当然ながらローミング契約の延長を求めるはずだ。
KDDIとしても毎月コンスタントに入ってくる収入を失いたくない思いは強いと思うのだが、その一方で楽天の加入者増は中長期的に見ればKDDIの加入者減にもなる。

地方だけはローミングを残す手も勿論あるのだが、この場合はたいした収入にならない割に(KDDIの)加入者増加減少への影響が大きい。
楽天が都市部以外ではたいして使えないとなれば、そのユーザを獲得出来る可能性がある。
一方でローミングコストは、トラフィックが少ないのだから安くしろと言われる可能性がある。

楽天にカネがなかったことが大きいのだが、設備投資を圧縮したので自社エリアは狭い。
5Gは広帯域を割り当てられているのだが、5Gの整備もまだまだである。
更にはトラフィック増に対して地上回線や制御機器のキャパシティ不足が伝えられていて、通信速度の低下は無線区間の混雑だけの話ではないようなのだ。
実際5Gで接続が出来るエリアでも、必ずしも高速通信が出来るとは限らない。

三木谷氏は今ある基地局に無線機を追加するだけ、みたいに言っていた。
地上系(有線系)をそのままで、単に無線機とアンテナを付けただけでは(電波は出せるが)通信速度は上がらない。
地上系の光ファイバを増強するのは期間もかかるしコストもかかるので、トラフィックの多い都市部以外は余り手を入れていない可能性もある。

ローミングの代用になるわけではないが、宣伝にはなるASTの衛星リンク。
前回の打ち上げは失敗したが、先週の打ち上げは成功した。

軌道投入が成功したので、衛星の起動が上手く行けば旧世代衛星も含めて10基が利用可能になるはずだ。
ただし商用サービスを行うためには最低でも数十基が必要なので、現時点で未来が明るくなったとは言えない。
現在24基を製造中となっているが、これがいつまでの予定で打ち上げられるのかは不明だ。

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