酸を使ったサビ落としの方法がある。
塩酸や硝酸で錆を落とすものだが、これは鉄の地肌が露出するので何らかの処理を行わないとすぐに錆びてしまう。
リン酸を使ったサビ落としでは、表面にリン酸鉄の被膜が出来るので後処理なしでもサビが発生しない。
またリン酸鉄被膜はサフェーサとしての役割を果たし、塗装の密着性を高める。
リン酸に亜鉛やニッケルを溶かしたもので鉄を処理すると、リン酸亜鉛処理が行える。
亜鉛はリン酸に容易に溶けるので、金属亜鉛をリン酸に溶かすのが手っ取り早い。
他にも塩化亜鉛を使う方法などもある。
亜鉛板はそれを買うことも出来るが、今や絶滅の危機となっているマンガン乾電池の負極材料でもある。

マンガン乾電池は国内では既に製造されていないが、中国製は入手が可能だ。
この負極版をリン酸に溶かせば、リン酸亜鉛処理モドキが出来る。
正規の?リン酸亜鉛処理液には硝酸にニッケルを溶かしたものなどが混ぜられていて、これはリン酸亜鉛皮膜を安定させる役割があるそうだ。
マンガン乾電池と言えば二酸化マンガンも回収出来る。
二酸化マンガンと塩化アンモニウムがペースト状になって封入されている。
二酸化マンガンとリン酸を混ぜると、リン酸マンガン処理液が出来る。
塩化アンモニウムは水に溶けるので、水洗すれば良いかなと思ったのだが、塩化アンモニウムはリン酸亜鉛処理を妨害しない(あった方が良い?)らしいので、そのままでも良いかも。
リン酸亜鉛処理は常温でも何とか出来るが、リン酸マンガン処理は80℃以上での処理が推奨されるそうだ。
なのでリン酸マンガン処理液は加熱して使用する必要がある。
各リン酸系の処理をして防錆テストをしようかなと思ったのだが、加熱や温度管理が面倒そうで、今のところ手を付けていない。

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