ダイソン掃除機のバッテリーを直す(BMS交換編)

ダイソン掃除機のバッテリーを直す(BMS交換編)

前回はセルバランスを整えるなどを行った。
しかしダイソン純正のBMS(バッテリー・マネジメント・システム)はエラーを表示し、バッテリーは再び使えるようにはならなかった。
少なくともバッテリーセルは生きているようなので、BMS基板を交換することにした。

Aliexpressに注文していたBMS基板が入手出来たので、さっそく純正基板と交換してみる。
純正品よりずっと簡素な作りで、セルバランサーとFETのスイッチくらいが目立つところだ。

セルバランス用のデバイスは品番不明である。

電源のON・OFFは掃除機側ではなくバッテリー側で行われている。
従ってバッテリー側にはFETのスイッチがある。

裏面には温度センサが付けられている。
BMS交換時に純正の温度センサを外したいところだが、エポキシか何かで接着されていて剥がせない。

早速バッテリーをバラしていく。
前回は端子部分から外したのだが、今回は底部の嵌合を外す。
この方が傷が付きにくい。

ケースを浮かせたら金属板やカッターナイフの刃を挟んでおく。
はめ込み部分が外れれば、意外に簡単にバラせることが分かった。

だがこのバッテリーは水没痕がある。

セル自体は使えるので、この錆びたもの以外はタブを外して保管しておくかな。

単セル用の充電器で充電してみる。

BMS交換の為に別のバッテリーをバラす。

バラしも3個目となると、かなり綺麗に外せるようになってくる。
工具を握ってから蓋がパチンと外れるまでに2分もかからない。

このバッテリーは赤色点滅で使えなくなっているものだ。

セル電圧を測ってみると3.6V~3.7Vで全て正常だった。
セルの傷みはあるとは思うが、使えないほど傷んでいるとも思えない。

基板を外すのは難しくはないが、温度センサの足部分の半田を溶かして基板を浮かせるようにするとやりやすい。
温度センサによって基板はバッテリーセルのケース(白い部分)と結合している。

中華BMSには電源ジャックやマイクロスイッチも付いている。
でもこのジャック、オリジナルと違うような…
なので、ここは線を付け替えてオリジナルを使う。

中華BMSはプラス端子が赤色、マイナス端子が黒色の線である。
しかしダイソンはプラスが黒なのだ。
イギリスでは黒線をプラス側に使うのが一般的なのだろうか?

バッテリーだけではなく、モータ部も、回転ローラーも、全てプラスが黒線なのだ。

基板の入れ替えは難しくはない。
端子部の熱容量が大きいので、大容量の半田ごてが必要だ。
バッテリーは充電状態にあるので、ショートには十分注意する。

半田付けすると、青色LEDが点灯する。
正常の証だ。

組み立ては極めて簡単。
外したところを押し込めば、パチンと嵌まって終了だ。

当たり前だが掃除機は正常に稼働し、正常に充電出来る。

ダイソンの純正バッテリーはペールオレンジ色のものとライトグリーンのものがある。
いくつかのセルを試したところ、ペールオレンジ色のものの方が良品が多かった。不良と言っても全く使えないわけではなく、容量が減少している状態で、特に大電流放電となるMAXモードでは1分前後しか使えなくなる。
そんなセルでも懐中電灯用としては十分に使えるので、スポット溶接を外して単体として保存している。

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