シロアリスーパー防蟻剤をまく

住宅・土地・エリア

ここに引っ越してきてすぐに防蟻剤をまいた。
防蟻剤はシロアリスーパー21を使用した。

シロアリスーパー21は油性で、油性の方が浸透力が強いという理由でこれを選んだ。
低臭性となっているが、防蟻剤の臭いと言うよりも溶材の臭いが強い。
床下に散布しても臭いが部屋に上がってくる。

以前の記事では18リットル入りを買ったと書いた。
当時は18リットル入りだったのか?或いは私の勘違いだったのか?
現在は14リットル~15リットル入り(品名により異なる)となっている。

販売価格も、5年前の1.5倍くらいに上昇している。
防蟻剤だけではなく、蓄圧式噴霧器の価格も上がった。
上がらないのは給料だけ、と言う事である。

今回は水性のシロアリスーパーPHIを使用した。
これは確かに低臭であり、床下にまいたシロアリスーパーPHIの臭いは部屋では感じられなかった。
粘度はシロアリスーパーPHIの方が低いように感じられるのだが、並べて比較したわけではなく記憶頼りだ。

前回はAmazonで購入したのだが、最近Amazonは値上がり気味なので楽天で購入した。
楽天の方が送料を含めても2千円くらい安かった。
ただしいつも同じ価格とは限らないのでご注意を。

防蟻剤の噴霧には、コンプレッサとエンジンクリーナ(霧状に液体を噴射する工具)も使用した。
エンジンクリーナは細かな霧状に液体を噴霧できるので、隅々まで防蟻剤が入ると考えた。

エンジンクリーナはエアを大量に消費するので、ある程度の大きさのコンプレッサが必要だ。

手の届かない場所などは、蓄圧式の噴霧器を使用する。
これはノズル調整で霧状にもなるし、そのまま液体を飛ばす事も出来る。
ただ霧状と言ってもエンジンクリーナのようにはならず、ハンドスプレー程度だと思えば良い。
ウチは斜面に建っているため、基礎部分の高さがありエンジンクリーナによる噴射では届かないところがあった。
このような場所には、蓄圧式噴霧器で液体をそのまま飛ばして処理を行った。

噴霧器はノズルの長さが選べるので、ロングノズルをお勧めする。
ノズルが長ければ遠くまで届くし、跳ねた薬剤に当たらなくても済む。

シロアリスーパー21は溶材の臭いがかなりあるので、換気に注意する必要がある。
感染予防用のマスクを付けたとしても溶材の成分は吸入されるので、送風機(扇風機)で風を送るなどしないと、健康を害する恐れがある。
これもウチの場合は基礎部分の高さがあるので、狭い場所での作業とはならず強制換気は必要なかった。

シロアリスーパーPHIは臭いは殆ど無いが、噴霧時には防蟻剤を吸い込む恐れがあるのでマスクは必須である。
<a href=”https://amzn.to/3rodbhH”>塗装作業用のマスク</a>などの吸着剤入りマスクであれば、有機溶剤の成分もある程度吸着してくれる。

噴霧した感じだが、シロアリスーパー21とシロアリスーパーPHIは余り違わない。
シロアリスーパーPHIの方が垂れやすい事から、シロアリスーパー21の方が浸透性が良いのかなと思う程度だ。

暖かく湿度の低い日であれば、シロアリスーパー21もシロアリスーパーPHIも乾き方に大きな差はないが、湿度の高い日や場所ではシロアリスーパー21の方が早く乾く。
床下などで湿度が高い場所では、シロアリスーパー21の方が早く乾くはずだ。

シロアリスーパーPHIには防腐剤や防カビ剤が入っているので、湿気によるカビの発生などの心配は少ないが、使う場所に応じて選んだ方が良いかもしれない。

ウチにはシロアリがいないので、防蟻効果はよく分からない。
ただし夏になるとどこからともなく黒アリが侵入してくる。
大量の黒アリが入ってくるわけではなく、進入経路も不明だ。

黒アリは木材を食べる事はないが、木材に穴を開けて巣を作る事はある。
屋根の掃除をしたときに、屋根の木材の一部が黒アリの巣になっていた。
巣にされた木材は脆くなっていて、中には大量の黒アリがいた。
食われた部分は切り落とし、殺虫剤を浸透させ、木工用のパテで埋めた。

これは1年ほどしてからの様子だが、黒アリの姿は見えない。
この部分にもシロアリスーパーPHIを噴霧しておいた。
シロアリが高いところに来ないのは水分がないためだと言われる。
シロアリは水分を運ぶそうだが、1m以上の高さの場所には運ばない(運べない)らしい。
黒アリなどは木材を食べて水分を摂取しているわけではないし、水分を地上から運んでくるわけでもないので、(アリが)その気になれば高いところにも上ってくる。

シロアリスーパーPHIは臭いが少ないので、1Fの天井裏の一部にも散布した。
これは2Fのキッチンの下辺りになり、もしかして黒アリの侵入経路か?と思ったからだ。
ただし散布時点で黒アリの姿はなかった。

シロアリスーパー21は溶剤臭があるので、天井裏などに散布する事は事実上出来ない。
しかしシロアリスーパーPHIであれば、シロアリのみではなく他の虫の侵入経路に散布する事が出来る。

普通の建物だと床下のスペースが狭い。
場合によっては蓄圧式噴霧器のピストン操作ができない場合がある。
このような場合はコンプレッサを用いるか、電動噴霧器を使う事になる。
ベタ基礎や全面基礎の場合は寝板があると移動が楽なのだが、一般的な木軸住宅構造の場合は基礎の点検口が余り大きくはなく、寝板は通過できない可能性が高い。

横浜の家は軽量鉄骨だったので床下が細かく区切られているわけではなかった。
ただ全く区切られていないわけではなく、仕切りの向こう側に行くのは(点検口が狭かったので)結構大変だった。

ただ基礎底面と床板の間が結構広めだったので、移動はさほど難しくはなかった。
リビングの床は床暖房の発熱部や断熱材で高さが制限されたが、それでも70cm位はあったと思う。
基礎の高さの低い家では移動も難しくなり、床下に入ると進むのも戻るのも大変だ。
狭い床下で噴霧を行えば、マスクをしていたとしても息苦しくなる事もあると思う。
しかし床下が狭いと簡単にそこから逃げる事ができない。
そうした事態に備えて、酸素スプレー缶などを持っていると心強い。

シロアリ被害がないか軽微な場合は、防蟻剤を噴霧すれば作業は完了だ。
パネル構造住宅の場合にパネルにアリ食いの跡があると、パネル内部にアリが入っている可能性があるそうだ。
パネルが食われてしまうと、構造体が破壊される事になり強度が著しく低下する。

浴室や洗面所付近など、湿気のある部分にアリが集まる可能性がある。
怪しげな部分は柱に穴を開けるなどして、内部に防蟻剤を注入する。
柱や梁を止めている金具の、ボルト部分から防蟻剤を注入する方法もある。
業者がやるように、バシャバシャ防蟻剤をかけまくるか、霧状にして噴霧して隅々まで行き渡らせるか、その双方を組み合わせながら作業を行うか。

木材を湿らせないという点で油性のシロアリスーパー21の方が良いかなとも思うのだが、溶剤臭の問題もあるので検討を要する。

もしも柱がシロアリに食われている場合は、その部分を切り落として新しい柱を入れる。
住宅用のジャッキで梁を支えて柱を切り落とし、代わりの柱を入れて金具で締めるような感じだ。
油圧ジャッキは4~10t位の耐荷重なので、自動車用のジャッキでは耐荷重が不足する。

柱の交換というと大変な作業に感じるし、実際柱を全部交換するのは大変だ。
しかしシロアリに食われた部分10cm程度を切り取り、そこに別の木材をはめ込むのは難しくはない。

いわゆるシロアリ屋(駆除業者)は、200リットル程度(ダスキンの場合)の薬液を床下にまく。
入り組んだ部分にまで薬液が付着するようにと、高圧放水機的なものを使って大量に散布する。
薬剤を希釈して使うので薬剤量自体はそう多いものではないが、とにかく凄い量を床下に注入する。
これは人間が基礎の仕切りの向こう側まで入るのではなく、大量の薬剤を所構わずまき散らす作戦だからだ。
費用は20万円~30万円になる。

通風の良い所なら良いが、床下に200リットルもの液体をまくのは良い気分ではない。
蒸発した水分が根太などを湿らせるだろうし、合板などは湿気で剥がれてしまう。
シロアリ屋が来た後で、床下換気扇屋が来て何十万円も取られたりして。

シロアリスーパーの標準使用量は平米辺り300mlとなっている。
おそらく刷毛塗りの場合の分量だと思うので、散布の場合はロスの出る分だけ余計に薬剤が必要になる。
乾燥時間は48時間で、乾燥後はペンキなどの上塗りをする事が出来る。

油性のシロアリスーパー21の方が粘度と浸透性の点で、木材への付着力が強い印象である。
溶剤臭は床下の換気状態などにもよるが、1ヶ月くらいは気になるかも知れない。

防蟻剤のDIY散布、シロアリDIYなどで検索するといくつものページがヒットする。
その多くはシロアリ屋のものだ。
自分でも出来るけれど大変だよ、失敗するよ、お金が無駄になるよ、(家庭用防蟻剤は)毎年散布しないといけないよ、だったら専門業者に任せた方が手っ取り早いよ、安全と安心をお金で買う方が良いよと、まあ、そんな風に書かれている。
個人を装ったサイトなども沢山作られているので、そんなシロアリ屋に騙されてはいけない。

勿論専門業者に依頼するのも一つの方法だが、依頼前に自分で点検しておいた方が良い。
例えば床下に少し湿らせたダンボールを放り込んでおく。
もしもシロアリがいれば、1~2ヶ月でダンボールは食われる事になる。
シロアリがいないか数が少なければダンボールはそのままの姿で残っている筈で、シロアリ屋が自ら持ち込んだシロアリを見せて「奥さん!大変です!こんなにシロアリが!!」なんて騙しにあわずに済む。

シロアリが発見できなかった場合でも、予防措置を執りましょうと営業してくる。
シロアリ被害が出れば補修に何百万円もかかりますよ、今ならたった30万円で薬剤散布が出来ます、明日からは値が上がりますからね、今日はキャンペーンの最終日です。
あ、でもちょっと待ってください、キャンペーンの数が決まっていまして、会社に電話してみますね。
今聞いたら、キャンペーンは全部埋まってしまったそうなんです、でもキャンセルが出たので、明日の作業だったらキャンペーン価格で、そう、普段より2割も安く出来るんですよ、ここにハンコを押して、料金は明日頂ければ大丈夫ですよ。

と、売り込まれるのだ。

自分でやるとカネがかかると書かれているページもある。
床下が比較的広く手動式の蓄圧散布器が使えるのであれば、シロアリスーパー21と散布機とマスクを含めても、多めに見積もっても1.5万円くらいだ。
床下が狭く電動散布機を使うとか、エアコンプレッサを買うとなればコストはかかる。
電動散布機は圧力の上がるものを買わないと、細かな霧状にならない。

ミストガンは霧状に液体を噴霧できるのだが、時間あたりの噴霧量が少ない。
しかも遠くまでキリが届かないので、防蟻剤散布用としては余り役に立たない。

バッテリー式のタンク一体型ではなく、AC100Vのモータが付いたものは強力だ。
これでもエアコンプレッサを買うよりは安いわけだし、シロアリ屋に頼むよりはずっと安いので、床下の狭い家では必要になるかも知れない。

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