中華パルス充電器が壊れた

家電製品

中華パルス充電器の電源が入らなくなった。
いつ壊れたのかは不明である。
2年保証が付いているので販売店に連絡をすると、代替品を送ってくれるという。
代替品は12V/8Aタイプと、この壊れたものの2倍の容量があるものだった。

壊れたものの返送は不要とのことなので、直してみることにする。
パーツがあれば直した方が安いが、新たに部品を買えば送料もかかるので直すより新たに買った方が(たぶん)安い。

まずは分解して内部の様子を見る。
一目で分かる基板の汚れ、ヒューズが切れる時にガスを噴射したものだ。

部品を外さないままテスターでチェックすると、ダイオードが壊れていることが分かった。
そこでダイオードの片足を浮かしてみる。

この状態で測ると4本のうちの2本のダイオードが短絡していた。
100Vの半サイクルの間に壊れたというか、半サイクルでヒューズが飛んだわけだ。

ダイオードより先も見てみると、スイッチング用FETが短絡していた。
G-S-D全てがゼロΩになってしまっている。

FETは手持ちがないので買うことにした。
元々のFETは5N65(5A/650V)品である。

似たようなものなら何でも使えると思うので、600V/6Aの2SK3115を使ってみる。
ゲート容量が小さく高速スイッチングに向いているよと書かれているが、Cissは5N65の方が小さい。
2SK3115が優れているのはON抵抗が低い事やスイッチング速度が速いことだ。

FETは絶縁型パッケージになっている。
ヒートシンクがどこかに、電気的に接続されているわけではないので良いんだけど。
故障としてはFETが先に壊れて短絡し、ダイオードが破壊されたのではないかと思う。
では何故FETが壊れたのか。
熱で破壊されたとすれば付近が変色していても良い筈だが、そんな感じではない。
単なるFETの不良とか?

ダイオードは1000V/2Aのものを使った。
3Aのものもあったのだが、直径が太いので高さを揃えての実装が出来なかった。

ヒューズは普通の管ヒューズを使った。
元々のプラスチックパッケージのヒューズは速断だったのだろうか。
ダイオードが2本しか壊れていないと言う事は、少なくとも50Hzの半サイクルで切れたことになる。

これで直ったかどうか。
いきなりAC100Vを加えるのもアレなので、定電圧電源を4台直列にして80V程を作り、それを加えてみた。
定格の半分位の電圧にしかならないので動作するかなと思ったが、液晶のバックライトがかろうじて点灯した。
定電圧電源の電流にも異常が無いので、AC100Vを加えてみた。

バッテリーを接続するとチャージモードになり、充電器は復活した。

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