豊田章男氏の報酬は多いのか?

豊田会長の役員報酬が21億円、日本の企業としては多いと思うが世界的に見れば驚くようなものではない。
豊田章男氏は乱暴で強引な手法ではあったが、トヨタ車人気を取り戻させたという点での功績は大きい。
トヨタ車を選べば失敗しないという従来の主義を壊し、特定のユーザに好まれる車を作れば良いという方針に買えた。
DQNの心を分析したアルファードなどワンボックス群、FRレイアウトを残した86とか、タイヤは大きい方が偉いに決まっているとした最近の車達。
しかしそればかりではなく、普通の車もちゃんとラインアップしている。

考える力はちょっとばかり弱いが金を持っている人に売るための車、金は余り持っていないけれど見栄だけは一人前の人に売る手法、そして大多数の一般ユーザ、それらを区別して個々の車を与える。
80点主義から外れた20点の車でも、利益率が80点の車の10倍ならお得じゃないかと言うことだ。
豊田スタイルは最初から成功したわけではない。
今のトヨタに変わっていくまでには、ものすごい苦労や努力があった筈だ。

トヨタの報酬総額は約41億円、豊田氏を除くと約20億円である。
大赤字の日産は13億円、企業価値からすれば日産の役員報酬の高さが分かる。

豊田氏はトヨタの売り上げを支えた功績がある。
会社に利益をもたらす人になら、高額報酬を払っても株主利益になる。
しかし赤字を出した役員に13億円は高すぎないかと、これは誰もが思うところだ。

イーロンマスク氏の報酬はまさに桁違いの150兆円(10年分)である。
ちなみに2025年には約25兆円を手にしている。

150兆円の報酬は、実現が難しい条件が付けられている。
今後10年間でテスラの企業価値を8.5兆ドルに引き上げなければいけない。
これがEVバブル全盛期なら可能だったと思うのだが、残念ながらEVブームは終わった。
そこでマスク氏はロボット産業で企業価値を上げることを目指す。

ではロボット産業だけで良いかと言えばそうではなく、自動車は年間2千万台売らなければいけない。
これは現在の10倍以上であり、トヨタの2倍だ。
従って普通では達成出来ない目標に見える。
更にFSD契約者数を1千万まで増やす必要があるが、これも達成が極めて難しい。

車を沢山売るには価格を下げることなので、今後更にコストダウンをしていくだろう。
しかし現状ではBYDにも負けている。
ロボット産業で金を稼ぎ、それで安い車を作って売り、FSDの月額課金で回収するみたいな、ウォーターサーバ商法でも始めちゃうかな。

原価ゼロ(含まず:開発費)のFSDを1千万契約させると、年間2兆円の売り上げだ。
1台あたり50万円の赤字で2千万台の車を売ると10兆円の赤字なので、差し引きマイナス8兆円。
これはマスク氏の報酬でカバー出来る範囲でもある。
勿論マスク氏が赤字をかぶるなんて事はあり得ないので、ロボット産業(含:ロボタクシー)が大きな利益を出さなければ成り立たない。

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