BYD RACCO

正式に価格が決定したRACCOだが、個人的には思ったより高かったなと言う印象である。
最安モデルは214.5万円、日産サクラが約245万円だが補助金を使うと実質負担額はサクラが安い。
仕様的にはRACCOの方が色々付いていたり、航続距離が少しだけ長かったりする。
RACCOはワンボックススタイルなので、車室内を広く使える。
どちらを選ぶかはその人次第ではあるが、中国車を売って行くには実質負担額としてサクラより安くする必要があったのではないだろうか。

中国の景気悪化でBYDもかなり苦しいはずだ。
中国向けEVは価格競争になっていて、グローバル展開する各社は中国国内向け車両と輸出向け車両の作り方を変える(1円でもコストを下げる)ほど厳しい状況だそうだ。
少なくとも中国国内向けの車に関しては、塗装やメッキの品質が悪いとか、そもそも塗装がされていないのですぐに錆びる箇所が多いとか、プラスチック部分が割れやすいとか、色々と言われているが日本向けのRACCOはどうなのだろう。
日本車風になっているところとして、ウインカレバーがステアリングコラムの右にある。

実際に使ってみてどうなのかは今後レポートが出て来るだろう。
最初のうちはBYDサイコーみたいなインプレッションで溢れるかも知れない。
ベストカーは史上最強の黒船かも!?のタイトルである。

テスラのモデルYやモデル3に関しても、今まではテスラ最高みたいなPostが多かった。
しかし販売台数が増えて、オートワイパーがおかしいとか、AutoPilotが危険すぎるとか、AutoParkingでぶつかったなんて書かれる。
これは全て仕様なので、そういうものだと諦めるしかない。
ディスプレイが映らなくなったとか、カメラエラーで運転サポート機能が停止したとかは、システムをいったんリセットすれば直るそうだ。

BYDの信頼性がサクラに勝てるとは思わないが、ではテスラよりもいいのか悪いのか。
BYDでは半自動運転に関しても、将来的には対応して行く(現在はACC)みたいに言っている。
ただ中国国内での事故の多さを見る限り、危険な機能に思えてしまう。
なお販売拠点やサービス拠点は77箇所だとの事で、テスラの2倍くらいはある。

RACCOはテスラ モデル3同様に、爆発的燃焼が起きにくいLFPを使っている。
LFPは安価なのだが、エネルギ密度が低いのが難点だ。
メリットとしてはサイクル寿命が長い事なのだが、容量減少が少ない代わりに内部抵抗増大がNMCよりも多い。
内部抵抗の増大はモータ出力の低下や急速充電の障害になる。

高温に強いのは良い事だが、低温特性はNMCよりも悪い。
バッテリー温度が0℃以下で充電を行うと、Li析出が起きてバッテリーが傷む。
そこでBYDもテスラもバッテリーを予熱するのだが、コイツが又電力を食う。
モデル3を-10℃環境で使うと航続距離が200km前後だとの事なので、RACCOは100km程度と考えるのが安全かな。

カーグラフィックもタイトル詐欺をやるのか。
最新記事は写真メインでしかないし、ましてや試乗記など掲載されていないのだった。


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