時価総額でトヨタを超えたTESLA

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朝日新聞によれば、テスラの時価総額がトヨタを超えたのだそうだ。
この辺りは為替にも影響を受けるので、瞬間最大値を云々しても仕方ない気はする。

電気自動車(EV)最大手のテスラ社の時価総額が、トヨタ自動車を超えて自動車業界で世界首位になった。
テスラの昨年の年間販売台数はトヨタの約30分の1にすぎない。ただ、EVに限るとトヨタは世界12位なのに対し、テスラは世界トップ。
次世代の車とみられているEVで先行していることが株価を急上昇させている。
テスラに抜かれたトヨタ、「世界一」と12位の差とは:朝日新聞デジタル
米電気自動車(EV)最大手のテスラ社の時価総額が、トヨタ自動車を超えて自動車業界で世界首位になった。テスラの昨年の年間販売台数はトヨタの約30分の1にすぎない。ただ、EVに限るとトヨタは世界12位な…

電気自動車に関してトヨタは遅れている。
ハイブリッド車の開発に力を注いだトヨタは、効率の面で考えてもEVよりハイブリッドが上だとの考えを示した。
それまで開発に力を注いだFCEVからも撤退した。

確かにそうしたトヨタの頑張りが、日本車のハイブリッド化を後押しした。
何が何でもハイブリッドみたいな風潮が生まれる。
ハイブリッド車と燃費を競う低燃費車の開発、ハイブリッド特許切れによるトヨタアドバンテージの減少、事故多発のプリウス問題などもあった。

プリウスは頑なに分かりにくいインタフェースを貫く。
見ても触ってもどのレンジに入っているのか分からないシフトレバー、何故AQUAはスタッカードゲートに出来るのに、プリウスの開発者は安全性に目を向けないのか。

莫大な開発費をかけたハイブリッド車を売るためには、EV化を否定する必要があった。
これが国内だけの問題であれば、もう少し引っ張れたかも知れない。
しかし世界はEV化に動き出している。
それはエネルギ効率が云々という問題ではなく、有害排出物質や炭酸ガス排出量の問題になってきた。

海外でもハイブリッド車は発売されている。しかしその燃費改善率は20%内外であり、コストメリットが問題だと言われる。環境性能に関しても、部材などのリサイクル率を考えると得ではないとの見方もある。

EVの時代は来るのだろうかと懐疑的だった、いや、現時点でも懐疑的な目が多いのは事実だ。
特に日本においてはインフラ整備の後れなどもあり、安心してEVに乗れる環境は出来上がっていない。
これが、もしもトヨタがEV路線を推進したなら随分違っていただろう。

トヨタはEV化で出遅れた。
公害対策に反対する余り、アンチポリューションエンジンの開発に手を付けなかった当時と同じだ。
排ガス規制の強化に反対すれば低公害エンジンはもっと後で良い、トヨタが排ガス対策強化に反対すれば、規正法の強化は行われないはずだとの奢りがあったのかも知れない。
しかし現実には排ガス規制の強化が行われ、低公害エンジン技術を持っていなかったトヨタは日産やホンダから技術を買って凌ぐしかなかった。

公害対策のためにエンジン出力は低下し、燃費は悪化した。
それでも数年後には他社に劣らぬエンジンを作り始めたのは、まさにトヨタの力だったわけだ。

EVの世界でトヨタがどうなるのかは未だ見えてこない。
そもそも日本でEVがどうなるのかさえも見えない。
ECで先行する日産・三菱陣営が力を発揮するのか、それとも後発トヨタが一気に他社を抜き去ってトップに躍り出るのか。
そしてその時、TESLAはどんなメーカに成長しているのだろう。

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