バッテリーが駄目になっていることに気づいたのは春前だった。
冬は余り乗らないので、たまに補充電をしている。
定電圧・定電流電源で充電するのだが、通常であればバッテリーの端子電圧が14V前後まで上がって満充電になると充電電流が減少する。
しかしこの時は違った。
数百mAの電流が流れていた。
バッテリーの端子電圧は上がっている。
しかし電流が減らない。
充電器を外してしばらくすると端子電圧が落ちてくる。
セルは回るが回転数は低い。
電圧は10V以下まで落ちてしまうのだが、そこから更に下がるかというとそうでもない。
バッテリーは台湾YUASAのものだ。
実はこのバッテリーを購入した時に、最初に配達されてきたものが不良だった。
1セル短絡と見られ、今回同様に満充電電圧に達しても充電電流が減らなかった。
販売店に報告すると代替品を送るという。
しかし、それも何日か使っていたら同様の現象が現れた。
販売店の対応は良いのだが、再交換して貰っても同じロットは同じように不良なのかなとも思い諦めた。
その後バッテリーを放電させたり充電し直したりして、何とか6セル全てが使えるようになったのは、最初に送ってもらった方のバッテリーだった。
台湾YUASAのバッテリーはシグナスでも使っていたが、これは異常がなかった。台湾ユアサも偽物が氾濫しているとのことで、何がホンモノで何が偽物なのか、見分けは付かない。
再度充電してみる
梅雨も明けたので、スカイウエイブを動かそうとしたがバッテリーが駄目だった。
まあ、充電しても5セル分の電圧しかなかったのだから無理もない。
バッテリーは新たに買うとして、とりあえずエンジンをかけたいので充電してみることにした。
定電圧電源を接続すると電圧は14Vに上がった。
これはバッテリーの内部抵抗が異常に上昇している事を意味する。
充電電流も殆ど流れない。
そこで電源の電圧を16.5Vまであげてみた。
電流は390mAまで増えた。
このまま内部抵抗が下がれば、ドカンと電流が増えて定電流モードになるはずなのだが、ならない。
電解液が減少していればこんな感じになるが…
台湾YUASAのバッテリーは2個、最初に購入したものと交換して貰ったものがある。いずれも1セルショート的な感じだったが、その後回復した。しかしスカイウエイブに積んでいた方は、また1セルショートのようになった。家に放置していた方をチェックしてみると、最初は充電電流が流れなかったのだが20V程の電圧を咥えて1時間ほどすると端子電圧が電圧が12Vに落ち、電流は設定値である1Aになっていた。
家に置いてあった方、つまりスカイウエイブに積んでいなかった方はバッテリーのセルが膨らんでいる。
新たに買うバッテリーで悩む
バッテリーは買わなければならないが、どの銘柄にしようか。
台湾YUASAはごく一般的に売られている。
ただしそれが本物なのか偽物なのか、品質がどうなのかは販売店ですら分からないかも知れない。
台湾ユアサバッテリーは中国から送られてくるものが殆どだそうだ。
偽物よりも本物の中華バッテリーの方が良いのではないか?
そうも思う。
ホンモノのメーカ品中華バッテリーならば、偽物よりも品質が良い可能性がある。
しかしどれがノーブランドでどれがメーカ品なのかもよく分からない。
今回選んだのはSUPER NATTOブランドのものだ。
中華バッテリーかと思ったら韓国製だそうだ。
レビューは様々で、5年使えたというものもあれば初期不良で使えなかったというものも。
初期不良は交換対象だろうし、1年の保証も付いていたかな。
自動車用に関しては2年~3年の保証が付いているらしい。
このバッテリーが台湾YUASA(と書いてあるだけの偽物かも知れない)より長持ちするのかどうか、逐次レポートしていきたいと思う。
CLSのバッテリーも1セルショートだった
CISのバッテリーは2回い交換している。
最初に交換したのは5年目くらいだろうか、車に乗らない日が続きバッテリーを上げてしまった。
何しろ車検までに1,000kmも乗らなかった時すらあった。
ガソリンを減らすためだけにエンジンをかけて、新しいガソリンを補給した。
そんな調子だったのでバッテリーを上げてしまい、使用年数も年数だったので中華バッテリーに交換した。
その後車検となったのだが、車検時のバッテリーテストでは交換前に純正品よりも内部抵抗が高いという、何ともなバッテリーだった。
そのバッテリーは完全密封ではなかったのだが、ある時見たら電解液を吹いたようで白っぽい付着物が溜まっていた。
バッテリーを交換して2年目か3年目くらいだっただろう。
仕方がないのでバッテリー交換、信頼性を取ると言うことでボッシュの銀バッテリーに変えた。
しかしこれもやがて駄目になる。
突然セルが回らない状況が起きることに気づいた。
電気負荷が重くバッテリー電圧が下がると、CLSはバッテリー警告が出て負荷が切り離される。
しかしその時には警告も出ず、セルが回らないだけだった。
おかしいなと思っていたのだが、後に調べてみると1セルショート的な感じになっていた。
充電すれば電圧は上がるのだが、徐々に電圧は下がって11V位で安定する。
1セルが完全なショートと言うことではなく1セルだけ傷んでいる、みたいな感じだろうか。
セルを回そうとすると8V位まで電圧が下がってしまう。
結局、元々車に付いていたバッテリーに交換した。
10年経っても使えるのだから凄いなぁと変な関心をした。
SUPER NATTOが配達されてきた
注文翌日には出荷されたのだが、荷着までに2日を要した。
SUPER NATTOは電解液が入れられた状態で配達されてくる。
販売店では補充電後に発送する有料オプションもあるが、補充電はこちらで出来るのでオプションレスで購入した。
開封後電圧を測ってみると12.68Vであり異常は見られない。
早速補充電を行う。
電源電圧を14Vにセットし、電流を1Aにして充電を開始した。
6時間ほど充電すると、充電電流はかなり減少した。
満充電と見て良いだろう。
充電開始12時間後には電流が20mA程度になった。
ここで充電は終了、スカイウエイブに搭載する。
が、古いバッテリーが中々外れない。
バッテリーが膨張してしまっていて引っかかっている。
膨張したバッテリーを引っ張り出し、SUPER NATTOをセットして作業完了だ。
果たしてこのバッテリーは何年使う事が出来るのか?
スカイウエイブの走行距離は54,348kmになっている。
中古を買った時は2万とか、2.5万kmだったと思う。
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