石けんかすには酸?アルカリ?

石けんかすには酸?アルカリ?

浴室で使っている椅子や洗面器など、プラスチック製品に水垢や石けんかすが付着する。
ちょっと擦ったくらいで落ちないその石けんかすを落とすのは酸性洗剤なのか?それともアルカリ洗剤なのか?

石けんかすは、金属石けんが主だと思われる。
金属石けんは金属、鉄や銅を連想するがそうではなく、カルシウムやマグネシウムなど金属塩と石けんの成分である油脂類が結合して出来るものだ。
金属石けんは非水溶性なので水には溶けない。
金属石けんは石けんの脂肪酸が、脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムになったものだ。

脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウムは酸で溶ける。水垢の主成分であるカルシウムやマグネシウムは酸に溶ける。しかし、それらと結合しているとは言っても元は石けんなのだからアルカリに溶けても良さそうな気がする。
もう一つ、金属石けんではなく皮脂と石けんが結合して出来た、つまり界面活性剤などで泡として洗い流されず、付着して固まったものならアルカリで溶けそうではないか。

最初に試したのは手近なところで、カビキラーである。

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中華pHメータでの測定値は11.11だった。
浴室の椅子(能書きは抗菌コート)にスプレーしてしばらく時間をおいてみた。もしも石けんかすが溶けるならば、筋状に跡が付くはずだ。
しかし何事も起きなかった。
強固な?石けんかすは、カビキラーをシャットアウトしたのである。

石けんかすは石けんで出来ていると思われるのでアルカリ洗剤で溶けても良い。アルカリ物質として水酸化ナトリウムの手持ちはあるが、一般的に入手が容易だとは思えないので今回の実感では使わない。
カビキラーのアルカリ成分が水酸化ナトリウムなので、似たようなものだろう。

次に試したのは、アルカリ洗剤としては強力なマジックリンである。少しヌルヌルを感じる程度のアルカリ性で、油汚れなども強力に落とす。

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pHは11.85と、カビキラーと変わらない。
ウチでは工業用と称されている大容量パッケージを買ってくる。清涼飲料水と同じで、内容量が多いほどお得だからだ。
マジックリンをスプレーしてしばらく放置したが、石けんかすに変化は無い。強力なマジックリンさえも寄せ付けないという、石けんかすは強力だ。

もう一つ試してみたいものがあったのだが、手持ちがなかった。
それは洗濯槽用洗剤である。洗濯機のドラムなどに付着した石けんかすを溶かすもので、主成分は水酸化ナトリウムと界面活性剤だ。これを使えば石けんかすが取れるかも知れない。それとも洗濯機に付着亜売る石けんかすと、浴室に付着するそれは違うというのか?

アルカリ洗剤がダメだったので、酸性洗剤を試す事にした。

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pHは0.16と表示された。
本当か?中華pHメータだから誤差が大きいのか?そう思ってメーカサイトで調べると、pHは1以下となっていた。

実は石けんかすにかけただけで汚れの分解を確認出来たのは、このサンポールだけだった。
しかし強力な石けんかす汚れ、かけただけでは綺麗には取れない。
そこでスポンジにサンポールを含ませて擦ってみることにした。

金属石けんは酸性中で溶けると思うのだが、サンポールの場合はボロボロと固形となって落ちた。
消しゴムのカスのような感じである。
ただし力を入れて擦らなければ綺麗にはならない。
そこでメラミンスポンジを使ってみた。メラミンスポンジは固いので、プラスチック類を擦ると細かなキズが付いてしまう。なので、決しておすすめ出来る方法ではない。お勧めは出来ないが、石けんカスを落とす効果は高い。
それでもそこそこ力を入れて擦る必要があった。

こうして汚れを取った後水で良く洗浄し、その後カビキラーをかけて再度メラミンスポンジで擦ると、かなり綺麗になった。

今回はある程度の時間はサンポールを付着させておいたのだが、ティッシュやキッチンペーパーをかぶせてより長い時間放置するなど、石けんかすの溶けやすい条件を作れば、もっと簡単に落とせたかも知れない。

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