水槽照明を考える

水槽照明を考える

20年前にはメタルハライドランプ全盛だった。
横浜時代には250Wのメタハラを3台、150Wのものを4台、70Wのものを1台使用していた。
メタハラは発光効率はさほど低くはない(50lm/W~80lm/W)が、発熱が大きく寿命も短かった。

現代はLED全盛である。
発光効率(100lm/W)も上がり、メタハラの置き換えも可能となった。
LED照明で問題があるとすると発光スペクトルだろう。
蛍光灯やメタハラでは比較的自由に発光スペクトルを変えることが出来るが、LEDの場合は蛍光体を使わない限り、ある程度決まった波長になる。

人間の錐体はRGBの3色に強く反応する訳で、同じ白色を見たとしても全体にスペクトルが分散しているものか、RGBの3色だけで出来ているものかは判別出来ない。
しかし生体は、その活動に要する光の波長がある。

その生体が500nm付近の波長の光を必要としているとする。
これは青と緑の中間くらいだ。
人間の目は、青い光と緑の光を合成すればその色に見える。
しかし500nmの光を必要としている生体には、真っ暗にしか見えない。

そこで登場するマジックワードがフルスペクトルだ。
全然フルスペクトルではないのに、フルスペクトルと書けば売れる的な感じの中華照明器具も多い。

LED照明でフルスペクトルは難しい。
蛍光体を使った白色LEDでも450nmあたり(青色)と550nmあたり(緑色)にピークがあり、他の波長のパワーは低い。

図は日経XTECHより

メタハラに関しては過去に書いているが、スーパークールなどはまさにフルスペクトルと呼ぶに相応しい特性だと言える。

一部アクアリストがLED照明はダメだ、蛍光灯やメタハラが良いというのはこの辺りに理由がある。

現在使用しているもの

LED照明はZeigerのものを使用している。
2018年に購入して、既に2年以上が経過したが壊れていない。
定格消費電力は32Wで、同等蛍光灯程度の明るさと言えば良いだろうか。
これを2つ水槽の上に乗せた。

その他に青色集魚灯を4個乗せた。
公称27Wだが、これは中華表示(LEDの絶対最大定格を載せる)であり、実測は約12Wだった。
他に白色のものを水草水槽にも使っているのだが、青色は2個点灯しなくなり、白色は3個壊れた。

海水水槽用として、この青色集魚灯を買い直しても又壊れるのは目に見えているので、Zeigerの照明器具を買い足して3台とした。
Zeigerは米国の企業のようだが、製造は中国なんだろうなぁ。
照明専門企業ではなく、単なる商社のようだし。

Zeiger社のホームページには掲載されていないが、Amazonの販売ページにはスペクトルがある。

どこかで見たような、と思ったらジェックス クリアLED パワーIIIのものと酷似している。
ではジェックスのページにスペクトルグラフがあるかと言えば否なのだ。

どこから持ってきた図なのかは不明だが、正確に測るには分光照度計でも用意しないと難しい。

90cm水槽に100W程度の消費電力の照明なので、ミドリイシが飼えるほどの照度ではない気がしている。

水草水槽には植物育成用LEDライトを使っている。
これも使い始めて2年以上になるが壊れていない。
ただし別の植物育成用ライトは壊れた。
中華LED電球は当たり外れもあるし、これが良いですよと言ったところで何年も継続販売されているものでもない。

明るさと価格のバランスとしてはこの手のものが安い。
LED単体としては1Wあたり10円位だ。
50WのLEDが500円くらいで買える。
定電流LEDドライバを買えば簡単に点灯させることが出来るのだが、それなりに発熱する。

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