Alexaとホームオートメーション

家電製品

ウチでは3台のECHO Dotを使っている。
コントロールするのは照明器具などだ。
SwitdhBotのHUBや中華スマートリモコンがあるのでエアコンなどもコントロールは出来るが、エアコンの場合は温度などの設定があるためにAlexaでは制御しにくい(リモコンのボタンを押した方が早いし直感的)という事情がある。
なので、エアコンのON/OFFはAlexa経由で行うとしても、設定そのものはリモコンで操作する方が多い。

デバイスの名前の付け方は難しい

制御対象物が増えてくると、困るのはその名称だ。
Alexaでは、制御対象物の名称の付け方に注意する必要がある。
以下説明するが、基本的に同じ名前のデバイスを置くことは出来ない。
しかし、だからといってユニークな名前を付けると、その名前を忘れてしまう。
長い名前になれば、一々言うよりもスイッチを操作した方が早いとなるからだ。
後述するが、これはAlexaのシステム上の不具合だとも言える。
ソフトウエアの実装で解決出来ることが、Alexaには出来ていない。
ここでは寝室の照明とリビングの照明の制御を例に説明したい。

ECHOの置き場所と制御対象の例

ECHO1は寝室に置いてあり、寝室というグループに属している。
照明器具1aは寝室にあり、寝室というグループに属する天井照明だ。
照明器具1bは寝室にあり、寝室というグループに属する手元スタンドだ。
いずれもスマートコンセントで制御される照明なのだが、設定上は「照明器具」である。

ECHO2はリビングに置いてあり、リビングというグループに属している。
照明器具2aはリビングにあり、リビングというグループに属する天井照明だ。
照明器具2bはリビングにあり、リビングというグループに属するダウンライトだ。
こちらもスマートコンセントで制御される照明なのだが、設定上は「照明器具」である。

「照明を点けて」あるいは「電気をつけて」 と発音して制御が出来るのは「照明器具」である必要がある。

グループ分けが現実的

寝室で、寝室のECHOに向かって「アレクサ・照明を点けて」と発すると1aと1bが点灯する。
リビングで、リビングのECHOに向かって「アレクサ・照明を点けて」と発すると2aと2bが点灯する。

1a/1bも2a/2bもスマートコンセントを使っているが、属性を照明にしてあるのでまとめて制御が出来る。
照明は専用属性があるので各部屋別々の制御が暗黙的に行われる。
照明でもスマートリモコンの制御対象でも、ECHOとデバイスの場所を合わせておけば、それが制御の対象になる。
寝室で「アレクサ・エアコンつけて」と言えば寝室グループにあるエアコンがONになる。
寝室からリビングのエアコンを制御したい時は、「リビングのエアコン」と言わなければいけない。

希なケースではあるのだが、「エアコンつけて」と言ってもその部屋のエアコンが動き出さず、Alexaは「はい」と返事をする場合がある。
間違えて他の部屋のエアコンを付けたのか?それとも制御に失敗しただけか?分からない。

同じ名前のデバイスは制御出来ない

1aの名称を「ライト」にする。
2aの名称を「ライト」にする。
上の例で行けば、そのグループ内のECHOに話しかければ、そのグループ内のデバイスが優先制御される筈だが、それは「照明」とか「でんき」などの特定のワードに限られる。

1aも2aも「ライト」で、1のグループのECHOに「アレクサ、ライト点けて」と言うと1aが点灯して欲しいのだが、そうは行かない。
これはAlexaアプリのバグか仕様不良だと思うのだが、1aのあとに2aを設定したとすると2aが点灯してしまう。

リビングの「ライト」をあとから設定すると、寝室で「アレクサ・ライトを点けて」と言うとリビングのライトが点灯する。

所属しているグループが異なるのだから、寝室でライトと言えば寝室のライトが点灯しても良さそうなものだ。
しかし実際にはリビングのライトが点灯してしまう。

ここも分かりにくい所だが、どちらかのライトが点灯せずに同じ名前のデバイスが複数見つかりましたとアレクサが言う場合もある。
従って部屋ごとの照明を同じ名前にして制御するためには、その部屋ごとにECHOが必要になる。
もちろん部屋名+デバイス名で他の部屋からも制御は出来る。

またデバイスによっては、そもそも同じ名前を設定出来ないものもある。
Alexa側では同じ名前が設定出来るが、スマートプラグアプリで同じ名前を設定することは出来ないかも知れない。

うまく設定するには

アレクサでは制御対象に同じ名称を使う事が出来ない。
別のグループに属しててもダメなのだ。

設定自体は可能なのだが、制御は出来ない。
しかし「照明」や「エアコン」は暗黙的にグループ別になる。

この画面を見ると、どの部屋のエアコンなのかが分からないが、制御はうまく行く。
しかしライトやスタンドの制御はうまく行かない。

定型アクションの場合は、同じ名称のデバイスも別々に制御が出来る。
定型アクションを作る時にそのデバイスを直接指定するからなのだが、名称が同じなのでどれがどの部屋のものかが分からない。
グループ名が表示されれば良いのだが、そもそも同じ名称を付けるという概念がないのだろう。

結局の所、それぞれに別の名前を付けるしかない。
1aには「寝室ライト」2aは「リビングライト」とする。
1bは名称が1つしかないので「スタンド」2bも名称が一つしか無いので「ダウンライト」とする。

これで全ての名称が異なるわけだが…
アレクサは前方一致を見るらしい。
つまり寝室ライトは、寝室+ライトになる。
ここでアレクサが「寝室」に反応してしまうと、「寝室というデバイスは見つかりませんでした」と言われる。

また唯一の名称かつユニークな場合、2bの「アレクサ・ダウンライト」というとダウンライトを点けてくれる。
しかし「アレクサ・寝室ライト」と言うと、「Wikipediaで寝室ライトが見つかりました」などと、訳の分からない状態に陥る。
この場合、「アレクサ・寝室ライトを点けて」と言えば正しく反応する。

長い名前は面倒だ

音声による制御はコントロールワードが単純明快で短い事が必要だ。
私がアレクサを使うのは、GoogleHomeよりもウエイクワードが短いからである。
アレクサの4語の発音に対して、オーケーグーグルの長音を含む5語は長い。
アレクサやsiriはユニークな名称だが、オーケー+グーグルは(それが会話に登場する事は少ないとは言っても)ユニークとは言いがたい。

GoogleHOMEは出始めは何とも情けない感じだったが、今はかなり使えるようになった。
特にスマートフォン連携ではアレクサに勝る面が多い。
その一方で検索に誘導する(検索結果を見ろと言われる)姿勢は健在だ。

照明やスマートコンセントの名称も「スタンド」は言いやすいが「リビングスタンド」は長い。
「リスニングルームスタンド」なんて一々言うよりスイッチを操作した方がいいねというレベルになる。
だからと言って、「リスニングルームスタンド」を「リス」とは略せない。
「リス」は一般名称になるので、やるなら「リタ」の方が良いのだが、えーと、ここの照明何だったっけ、りす?いやいやちがう、リム、えーと、みたいな事になる。

アレクサアプリの問題だ

同じ名前のデバイスが設定出来るが、同じ名前のデバイスは的確な制御が出来ない。
制御が出来ないのであれば同じ名前を許さなければ良いのだが、アプリはそれを許す。
そもそもグループ分けという概念があるのだから、そのグループ内のでバイスが優先制御されれば問題は解決する。
この辺りは全てアレクサアプリの問題であり、アレクサの制御システムの問題だ。
非常に単純で簡単なことなのだが、それが出来ていない。

それでも国産家電よりはマシなのか?

国産家電製品でもIoT云々だとかインターネット家電だとかと名称が付いているものが増えている。
しかし制御用のアプリなどは酷いものが多い。
画面の解像度にマッチせずにボタンがタップ出来ない(シャープ)とか、操作しようとしてもエラーで対象家電と通信が出来ないなど、本当にデバッグしたのか?と言いたくなるようなものだ。

またアプリ(インターネット経由)の制御では全てが行えない(東芝製品など)などの制限付きコントロールだったりと、完成度が低い。
これに比べればアレクサは未だマシな方かなと、何か低レベルな比較になってしまったけど。

ウチではどうしているか

ウチでは現時点で10個のスマートコンセントと3個のスマートリモコンを使っている。
寝室のスタンドはスマートコンセントに、天井照明はスマートリモコンで制御される。
以前に雑記に書いた事があると思うが、天井照明用のスイッチが出入り口付近にないので不便なのだ。
部屋の外側にならスイッチを付ける場所があるのだが、部屋の中のその場所付近は出入り口や収納などの扉のためにスイッチが付けられない。
なので以前は部屋の外に天井照明のリモコンホルダを付け、部屋に入る時にはリモコンを持って入るという不便な状態になっていた。

しかしアレクサなら声をかければ良いので非常に楽である。
「アレクサ、電気を点けて」と言うと寝室の天井照明と寝室のスタンドが点灯する。
「アレクサ、食事の準備」というと居室の天井照明とスタンドが消える。
(消えている場合は何もしない)

「アレクサ、食事の準備」のワードでは寝室などの照明を消すと共に、キッチンの手元照明を点ける。
「アレクサ、準備完了」というとキッチンの手元照明を消して、ダイニングの天井照明を点ける。
「アレクサ、食事終了」で、ダイニングの照明を消してリビングの照明を点ける。

「アレクサ、お出かけ」で、制御可能な全ての電化製品の電源が切れる。
※「行ってきます」は登録された語のようで、ユーザの制御には使えない。
「アレクサ、ただいま」で、玄関灯やリビングの照明を点けるが、玄関灯は10分後には消す。

勿論これらの各照明類は個別にも制御が出来る。
他に床下(地下)の水槽用具を置いてあるスペースの照明を制御している。
以前は床下のLED照明は点けっぱなしだったのだが、今はスマートコンセントで制御している。
照明が必要なのは、各機具に異常が無いかをカメラで監視している為だ。
照明が無い状態でも赤外線モードで見える事は見えるのだが、カラー映像の方が色々と分かりやすい。

コンプレッサや工具などを置いている床下(地下)には、以前に使っていた円形蛍光灯のシーリングライトを付けてある。
これもアレクサから制御が出来るので、暗い中で手探りでと言う事は無くなった。

不便なのは、ウエイクワードを全てAlexaにしておくと、意図しないECHOが反応してしまうことがある。
先反応優先制御みたいなので二重に起動することはないのだが、「アレクサ、でんき点けて」と言った時にリビングのライトが点く?ダイニングのライトが点く?みたいな事になる。

従ってECHOの距離が近い場合はウエイクワードを変えるか、或いは(少々面倒だが)デバイス名を変えておくしかない。

条件判断は出来ない

例えば室内の温度が一定以上であればエアコンを動作させるとか、或いはエアコンの電源を入れますかか?と発音させるなどは出来ない。
Wi-Fi対応の照度計付き温湿度計(Aliexpressで1.5千円くらい)を使用し、暗くなったら電灯を点けるとか、電灯を点けても照度が足りなければ故障のアラートを出すとか、条件判断が出来ればもっと賢く使うことが出来る。
しかしAlexaにはそのような能力は備わっていないので、IFTTTなどを経由するしかない。
IFTTTは簡単に設定の出来るUIが備わっているのだから、Alexaも同じようにすれば良いだけの話だ。
ただ言葉だけでそれを設定するのは大変なので、アプリからの設定にならざるを得ない。

スマートプラグ・スマートリモコンの種類や価格

リモート制御の利便性は、連係動作と遠くにあるものの制御だ。
スマートプラグ自体の価格が1個900円前後(タイムセール等なら更に安い)なので、気軽に使える。
ウチではTP-LINKのKASAやTapoを使っている。
購入価格は2個で1,780円だったが、この価格は変動するので安い時に買っておくのが良い。

ブラックフライデーでは、このスマートコンセントとECHO Dotのセットが1,480円だった。

双方共にTP-LINKの専用アプリで登録し、それをアレクサと連携させる。
KASAはスキルを読み込んでおけば、TP-LINKのアプリで何かを変更或いは追加するとアレクサアプリの方にも連動する。
Tapoも同様に、Tapoアプリで設定すればアレクサアプリに反映される。
従ってアレクサアプリで検出(読み込み)を行う必要は無い。

水槽照明のコントロールに、現在は汎用タイマを使っている。
しかし価格的に考えるとスマートコンセントを使った方が安くなる。
水流制御なども専用機器よりスマートコンセントの方が安い。

スマートリモコンにより、リモコン対応照明器具、TVやエアコンなど多くのリモコン対応家電製品の制御が出来る。
多くのスマートリモコンに学習機能があるのだが、エアコンなどエアコン本体に動作状況を示す表示のない機器は、どのモード(暖房か?冷房か?設定温度は?)で動作しているのかが分かりにくい。

スマートリモコンはAmazonで3千円から5千円くらいの価格が付いている。
しかしAliexpressで買えば千円以下、温湿度計付きのものでも千円ちょっとで購入出来た。
中華ものは中華アプリを使う事になるので信頼性や安全性、セキュリティ面で不安があるのは事実だが、国内販売品も中華もののOEMやODMだろうし、この辺りは判断が難しい。

中華スマートリモコン

シャープのTVはリモコンからのON信号もOFF信号も同じである。
リモコンに電源ボタンが1つしかないのだから当たり前だ。
これはつまり、リモコンでTVをONにして、スマートリモコンでOFFにするというようなそうさが不可能だと言うことになる。
TVに電源が入っている時にリモコン信号を送ればTVの電源が切れ、TVの電源が切れている時に信号を送ればTVの電源は入る。
現在の状態が読み返せない以上、リモコンではどうしようもない。

ウチではBluetooth温度計用HUBとして、Switchbotのものを1台、中華スマートリモコンは2台使っている。
SwitchbotのHUBミニは価格が高いのだが、Bluetooth温度計をWi-Fiに接続するにはこれが必要だ。
Switchbotの温度計を使わずに、温湿度計付きの中華スマートリモコンを使った方が良かった。

温湿度計に照度計が付いて1.5千円前後、照度計ではなく気圧計の付いたものもある。
インタフェースはWi-Fiと、最近増えてきたZigbeeだ。
Switchbotの温湿度計はログが取れる点で優れているが、Alexaと連動させようと思うとHUBが必要になる。

スマートコンセントに関してはTP-LINKのものを使用している。
Aliexpressを見てもたいして安くないのと、コンセント形状が日本と異なるのでアダプタなどが必要になる場合がある。

コンセント型のものは日本で買う値段と余り変わらないが、配線直結タイプは安い。
Wi-Fi制御と433MHzの無線制御の可能な機器だと、433MHz送信機付きスイッチを使うと音声制御意外での操作も可能になる。

トラブルがあれば制御不能に陥る

2021年の10月頃にTP-LINK KASAの制御が出来なくなった。
散々いじくり回したあげくAmazonに聞いてみると、「現在障害発生中であり、改善に向けて努力している」との事だった。
TP-LINKのページには、TP-LINK側の障害ではなくAmazon側の障害だと書かれていた。

いずれにしても障害があれば制御は不可能になる。
スマートコンセントは単なるゴミでしかなくなってしまう。
TP-LINKの場合はKASAアプリからの制御は可能だが、アレクサ連携が障害により不可能になった。
なおGoogleHOMEでは正常に制御が出来た。

2021年12月半ばにはAWSの障害が発生してAlexaが応答しなくなった。
TapoやKASA制御がAWSを使っていなかったので、Alexaを経由せずアプリから操作ができたが、いつサービスが停止するか分からないという不安はある。

Tapoのスマートコンセントの一つがAlexa連携出来なくなった。
Tapoアプリからは制御出来るのだが、Alexaから制御が出来ない。
いったんデバイスを削除すると、Alexaアプリからでデバイスを検出出来なくなった。
これはTapoアプリからスマートコンセントのファームウエアをアップデートする事で解決した。
自動アップデートではないので、たまに見ておく必要がある。

ワイヤレス制御ものは色々ある

温湿度計や照度計、気圧計などの環境測定機器は様々なものが売られている。
他にはスマートスイッチで、電圧や電流、電力計測機能付きのものもある。
コロナ禍での換気を意識してか、炭酸ガス濃度やホルムアルデヒド濃度を計測するものもある。
これらが比較的安価に売られているので、気軽に試す事が出来る。
AliexpressでTuyaとかWi-FiとかSmartLifeと入れて検索すると見つかる。

Alexaは条件判断が出来ないのでIFTTTなどを経由する必要があるが、例えば自宅の契約電流に対して負荷がどの程度まで上がっているか、あと1台エアコンを稼働させる事が可能かどうかなどの判断と制御が出来る。
単なるスイッチとして、ボタン操作ではなく音声操作にしたと言うだけでは面白味が少ない。
自動制御でなくてはやりにくい事、面倒な事などをしたくなる。

以前に某電力会社の仕事で電力制御機器を作った事がある。
契約電力を超えないようにビルなどの総消費電力を制御する。
部屋の明るさに応じて室内灯の明るさを変えたり、部屋の温度によって冷暖房の能力を可変する。
冬の朝などはいっぺんに暖房器具が使われるので、各部屋の温度を見ながら優先制御をする。
こうする事によって電力契約の基本料金を節約出来る。

こうした制御もWi-Fi接続可能な機器類の価格が下がり、組み立てようと思えば個人レベルでも十分に可能になった。
今でもあるのかどうか分からないが、電力のオンデマンド契約をすると電気代が安くなるサービスがあった。
電力会社で電力需要が逼迫した時には、電力会社からの制御によって(契約者の)電流量リミッタを下げてしまう。
クーラーや暖房機の利用のピーク時間にリミットが下げられる事があるのだが、昼間留守にする或いは勤め先や学校に出かけけている率が高ければ、生活への影響は少ない。

インターネット接続は必須

そもそもネットワーク接続が切れてしまうと制御が出来なくなる。
TP-LINKのアプリが動作すれば、Alexaが動作していなくても制御は出来る。
しかしインターネット接続が無くなると、TP-LINK各機器は動作しない。

世の中には凄い人も居るもので、TP-LINKをダイレクトにArduinoで制御するという。
こうした逃げを用意しておけば、インターネット接続が切れた場合でも家電の制御が可能だ。
ローカル制御専用アプリなど、今後登場するかも知れない。

node.jsを使って制御環境を構築した記事がある。
node.jsとはJavaScriptの実行環境をPC上に用意するみたいなものだ。
TP-LINKにアクセスするためには各スマートコンセントのIPアドレスが必要になる。
これはDHCPサーバの機能により、MACアドレスに対して決まったIPアドレスを割り当てるようにしておくのが良いだろう。

通常のFTTHのサービスに於いて、何時間もネットワーク接続が出来なくなることは希だと思う。
しかしここは山の中なので、数時間不通になったことがある。
その場合でもモバイルネットワークが生きていれば、スマートフォン→USBケーブルでPC接続→PCからLANに接続というルートでネットワークを使うことが出来る。

NECの業務用ルータやYAMAHAのルータ、ASUSのWi-Fiルータはプライマリ回線不通時に、セカンダリ回線に切り替える機能を持っている。

最も簡単なのはコンセントからスマートコンセントを引っこ抜いて、負荷を直結することだ。
TP-LINKのスマートコンセントにはモーメンタリのスイッチが付いていて、これを押す度にON/OFFがトグルで切り替わる。
これによってネットワークが切断された場合でも、機器の電源を入り切り出来る。

照明系に関しては、壁スイッチ型のものを使うと安心出来る。
Wi-Fiからの制御が不可能になっても、タッチパネル操作で照明を点けることが出来る。
最近はN側配線が不要なタイプ(通電時に電圧降下を起こさせ、電気二重層コンデンサなどに動作に必要な電力を蓄えておく)も増えてきている。

こんな記事もあった。
通常はLAN内で完結する動作になり、LAN外からのアクセスに応じて外部サーバを経由するようになれば良い。
しかし現状では全ての場合で外部サーバを経由することになり、そのサーバ或いは経路の障害によってホームオートメーションは簡単に死んでしまう。

AlexaからTP-LINK Kasaのスマートコンセントが制御出来なくなった時には色々やってみた。
AlexaにスマートコンセントのON/OFFを指示すると「このデバイスは使えません。Alexaアプリでセットアップを完了してください」と言われる。
Alexaアプリでもこのデバイスは使えないと表示されている。
そこで設定を完了をタップすると、画面には使えると表示される。
しかし再度スマートコンセントのアイコンをタップして見ると、このデバイスは使用出来ませんと表示されている。

TP-LINK KASAアプリで見るとスマートコンセントは使える状態であり、アプリからON/OFFが可能だ。
Alexaとの連携を一度解除し、再連携を行ったが状態は変わらない。
そこでTP-LINK KASAアプリからデバイスを消去し、デバイスのボタン10秒以上の長押しでデバイスを初期化してから再登録を行った。
Alexaアプリ側でもいったんデバイスを削除し、Alexaアプリでデバイスをサーチ、スマートコンセントを設定する。
しかし状態は変わらず、使えるようにならなかった。

何度かこれを繰り返してみたが 「このデバイスは使えません。Alexaアプリでセットアップを完了してください」 と言われるばかりだった。

そこでデバイス名を変えてみる事にした。
Alexaアプリでデバイスを消去しておく。
KASAアプリからもデバイスを消去し、スマートコンセントのボタン長押しで初期化を行い、その後デバイスをサーチしてKASAアプリに登録する。
登録後に、これまでの名称とは違った名前にする。
たとえばそれまでが「ルームライト」であったとするならば、新たに「ムーンライト」とするなどだ。

KASAアプリで登録が完了したら、AlexaアプリでデバイスをサーチしてAlexaアプリにも登録する。
KASAアプリでムーンライトの名称を設定しているならば、Alexaアプリでもムーンライトになる。
私の場合はこれで連携が回復した。

こうして使えるようになったのだが、TP-LINKからメールが来た。

この度は弊社製品でご迷惑をお掛けし申し訳ありません。
TP-Linkクラウドは動作しておりますが、Amazonとの連携についてAmazonのAlexaチームまで調整を依頼、
現時点ではAlexa側での調整が完了し復旧している状態となります。

つまり名称を変更して使えるようになったのではなく、システム障害が解消されたって事?

SmartLifeとAlexaの連動に関するエラー

中華リモコンや中華スマートプラグはSmartLife(Tuya)アプリで制御するものがある。
いわゆる汎用的なアプリに合致するように作られたものが多いと言って良いだろう。
しかしこのSmartLifeアプリが中々Alexaとは連動してくれない。

従来は日本版Alexaとは連動していなかったらしいのだが、2019年頃に日本版Alexaとも正式に連動するようになったそうだ。

試してみると、一部のデバイスはSmartLifeアプリからデバイスの制御は出来るのだがAlexaからは制御が出来なかった。
Alexa側ではSmartLifeデバイスが見えていない(応答していない)状態になっている。
厳密には、Alexaアプリには表示されないが、Alexaは認識しているようで「○○というデバイスは見つかりませんでした」とはならず「○○をONにしました」と応答する。
しかし実際には当該デバイスは制御されていない。
アプリとスキルのバージョンの問題なのか、色々やってみたのだが解決はしなかった。

設定を変えたりと2時間ほどやって分かったことは、ライト(照明器具総称)は制御出来ないがエアコンやTVは制御が出来ると言うことだった。

Alexaアプリは同じデバイス名が登録出来る場合と出来ない場合がある。
いずれの場合でもアラートは出ないので判断が出来ない。
ライトが登録出来ないと言うことは、他のデバイスの「○○ライト」があるためかと思い、「○○ライト」の名称のデバイスの全てを一時的に「○○レフト」にしてみた。
しかし登録は出来なかった。
名称はレフトにしたが属性が照明器具になっているからダメなのか?

そこで別のAmazonアカウントにAlexaアプリをインストールし、そこにSmartLifeのデバイスを登録してみた。
しかし、それでもライトは登録が出来なかった。

SmartLifeアプリからはデバイスの制御が正常に出来る。
AlexaアプリからSmartLifeに登録してあるデバイスは検出出来ている感じがする。
ただしAlexaアプリにその照明デバイスは表示されない。

照明器具のリモコンはSwitchBotのHUBミニにやらせることにして、SmartLifeはTVやエアコンの制御をさせることにした。
SwitchBotのリモコン機能の学習プログラムよりも、SmartLifeの方が細かく設定が出来る。
エアコンのリモコン設定では冷房や暖房、除湿を16℃~30℃まで1℃刻みで学習させていく。
激しい手抜きプログラムのようで、送風も16℃~30℃まで学習させるという馬鹿らしさ。

冷房、暖房、除湿、送風、自動で70パターン、それを低風量・中風量・大風量・自動を切り替えながら行うので280、風向制御もあったかな。
使わない所でもパスすることが出来ず、最初に設定した項目は全て学習させなければいけない。

こうして学習させることで、メニューにある範囲のものは制御が可能になる。
カスタム学習モードがあるので、それを使用してルンバのリモート制御を試みてみた。
SmartLifeアプリからは制御が出来たが、これもライトと同じくAlexaのデバイスとしては現れなかった。

SmartLifeアプリはPLAYからダウンロードが出来るので、何が制御出来そうかは事前に見ることが出来る。

カスタムデバイスや照明器具などは、シーンを使うと制御が可能になると書かれているものがあった。
シーンとは、例えば「おはよう」と言うとTVを点けてカーテンを開けて天気予報を聞くみたいな、一つの言葉で複数のことを行わせる機能だ。

このシーンに「照明を点けて」と登録し、その中身にライトONを設定する。
同じように「照明を消して」と登録して、その中身にライトOFFを設定する。
ただここでも「電気」「照明」などはAlexaの登録語になっている可能性があり、ユニークな語の方が良いかもしれない。

これがうまく行くかどうか、ちょっとやってみたのだが失敗した。
シーンは作成出来て、Alexaアプリはそれを検出しましたと通知を出してくるのだが、通知が来るだけでAlexaアプリ上に表示されない。
表示されないのだから、それを設定することも出来ない。

これはAlexaアプリの不具合かも知れないと思い、ECHOに言葉でシーンを検出させた。
すると作成したシーンが見つかりましたとアナウンスされた。
アレクサは、「かめ(シーン名)を消してと言ってみてください」と言うので、その通りに言ってみた。
アレクサは「はい」と言ったが、何のアクションも起きなかった。
「かめ」とは、照明器具をONにするアクションになっているので、かめを消そうが付けようが”照明が点灯する”が、制御結果になる。

試しに「かめを点けて」と言ってみたら、動画が何万か見つかった、その一つを再生すると言い始めた。
かめ動画が沢山あるって事なのかな。
シーンの再作成、名前の変更、場所の変更など、1時間ほど色々やってみたが結局何も動作しなかった。
繰り返しになるが照明以外はちゃんと動作している。

これはAlexa側の不具合かも知れない。
訳の分からないことが起きて散々苦労して、でも結局は不具合だったみたいなことあるのだ。
バージョンアップで修正されれば、何も苦労せずにSmartLifeが使えるのかも。
いずれにしても現時点ではどうにもならないことだけは分かった。

誤動作には危険がある

電気用品安全法により、電気ストーブや電気コンロなどの電熱器を含む特定の電気用品にスマートコンセントを使うことは禁じられている。
これは信頼性の問題であり、使った限りに於いてはスマートコンセントそのものよりもAlexaの誤動作が問題だ。
スマートコンセント自体が意図せぬ動作をして事は一度も無いが、Alexaが何かに反応して勝手に何かを行うことは、何度も経験している。

何に反応するのかは不明ながら、突然AlexaがスマートコンセントをONにしたり、或いはOFFにする事があった。
誤動作の可能性の高いのはノイズで、何かの物音に反応する事もある。
TVの音声などに反応することもあり、その場合は何かの音声認識が起動されたり、何をどう聞き間違えたのか勝手にしゃべりはじめることもある。
会話継続モードでは(たぶん)自身の音声に自身が反応するのではないかと思われる、不思議な現象も起きた。
以前に書いたようにAlexaはノイズに反応することが多々あり、こうした意味に於いて発熱機器などへの使用は危険がある。

ECHOは未だマシなのだが、PC版のAlexaはかなり酷い。
突然リマインダを読み上げ出したり、突然無口になる(応答せずに終わってしまう)事もある。
人間が意図しない電源のONやOFF、何かの警報を発したり施錠の制御を行わせるなどは信頼性の点で問題がある。

ウチでは「アレクサ、おやすみ」と言うと、制御出来るものに関しては殆どをOFFにしている。
これはAlexaが勝手に電源を入れてしまった場合でも、寝る時にお休みと言えば全てがOFFに出来るからだ。
エアコンの動作などはリモート温度計を置いておけばチェックは出来るので、大電力消費機器などは何かしらの確認が出来ないと不安がある。

エアコンが燃えることはないとしても、電気ストーブなどは周囲のものを燃やしてしまう危険性がある。
湯沸かしポットなども、それ自体に安全機能があるとは言っても勝手に電源が入るのは恐ろしい。

信頼性と機能が問題だ

信頼性に関しては上に書いたとおりで、おかしな動きをする/正しい動きをしないことがある。
操作に関しても、必ずしも完全とは言えない。
例えば「アレクサ・1時間経ったら教えて」と2回言うとする。
すると1時間のタイマーが、わずかな時間ずれて2個セットされる。
このうちの1つをキャンセルしたいとしても、指定が出来ない。
Alexaはどちらにするか指定しろと言うのだが、どちらも1時間タイマーなので指定が出来ない。
残り時間を指定しようとしても、指定する時には既に時間が変わってしまっているので指定できない。

それでもGoogleHomeに比較すれば随分マシなのは確かだ。
Alexaはリマインド時に、何のリマインダーかを教えてくれる。
しかしGoogleアシスタントでは、リマインダーがあることしか通知されない。
何のリマインダかは、「OKグーグル・リマインダーを教えて」と言わなければならないし、リマインダーが沢山ある場合には全てが読み上げられることになる。

ホームオートメーションにしても然りで、Googleアシスタントの出来は悪い。
ただし質問と回答がうまく行った場合には、Alexaよりも有効な回答を引き出すことが出来る。
スマートフォンで使うのであれば、アプリ制御なども可能なGoogleアシスタントが良いが、ホームオートメーションではAlexaの方がずっとマシだ。

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