RYOBIのブロワーは直るのか?

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中華ブロワーが壊れてしまったので、新たなブロワーを買うことにした。
中華ブロワーなら2~3千円で買えるのだが、どうせならもっと大風量のものが欲しい。
大風量と言えばエンジン式だが、さすがにこれの騒音レベルが半端ではない。
エンジン音と送風音で、山の中でも使用が躊躇われる。
道路清掃業者は月に何度かエンジン式ブロワで枯れ葉を吹き飛ばしているが、その騒音は結構激しいものである。
ハスクバーナーの小型のものでも、騒音レベルは107dBとある。

耐久性や信頼性なら国内メーカ品(製造は中国だろうけれど)だよなと思い、いくつか見てみた。
RYOBI(京セラ)の大型のものは風量が毎分9m3で風速が62m/sに達する。
これは20cc/出力800Wクラスのエンジン式と同じくらいのパワーだ。
消費電力は1050Wで吸い込み仕事量は131Wとなっている。

RESV-1000は吹き出しと吸い込みの切り替え式で、枯れ葉などを吸い込んで袋に貯めることが出来る。
吸い込みと吹き出しはエア通路の切り替えによって行われる。
価格は1万円くらいで、3千円の中華製よりもかなり大型のものだ。
型番で検索するとヤフオクにも中古が出ていた。
そして又私の悪い癖、ジャンクに目が留まったのである。
動作未確認のジャンク品、動作未確認ってコンセントを挿せば動作するのだから、これは不動品と見て良いだろう。
外観は綺麗、でも(たぶん)不動品、送料はかかるが本体は千円だった。
早速落札、配達されてきたものはそこそこ綺麗だ。
レバーのようなものが吸い込みモードと吐き出しモードの切り替えである。
吸い込みモードのときは太い方のパイプから吸い込んだエアが、ゴミ袋に導かれる。

吐き出しモードのときは太い方のパイプから吸ったエアを、細い方のパイプから前方に吹き出す。
下の写真の太いパイプが吸い込み用で、その下の部分が吐き出し用のパイプになっている。

早速電源を入れてみたが、電源は入らなかった。
ここまでは予想通りである。

ゴミ袋側から見ると、ロータリバルブ的なものとファンが見える。

グレーの導風管を外すと、ファンの全体像が拝める。
吸い込んだ枯れ葉はこのファンに当たり、粉砕されてゴミ袋に溜まるよと言うのが謳い文句だ。

どこが壊れているのか分からないので、ネジを外して本体を開いてみる。
普通のブラシモータが付いている。
最近はモータハウジングもエンプラなんだ。

電源スイッチ兼強弱切り替えスイッチの所にはダイオードが付いている。
弱モードだと半波整流にすると言う事かな。
ダイオードは2パラ?

それよりこの線の細さは…
動作電流10.8Aとあるのに、発熱は大丈夫なのだろうか。
電線の仕上がり外形が2mm程度なのでAWG20位、AWG20の許容電流は11Aとなっている。

ACケーブルはそこそこの太さがあるのだが、内部の電線は細い。

導風管を取り付けないと動作しないように、マイクロスイッチが付いている。
導風管を付けない状態だと、ファンに手を触れる事が出来て危険だからだ。

導風管はネジ留めされているものではなく、差し込むだけだ。
差し込んだ後で2本のネジをきつく締めれば、筐体が導風管を締め付けるようになり外れなくなる。

不動の原因は導風管が少し傾いて装着されていて、マイクロスイッチが押されなかった為だ。
導風管を締め付けるネジが固く締められていて、導風管が少し斜めに入ったまま抜けない状態だったのだ。
スイッチを押しながら電源を入れると、モータは正常に回転した。

マイクロスイッチと導風管の正しい位置は下の写真の通りだ。
何故位置がずれたのかは不明だが、分解清掃でもしたときにちゃんと組み付けなかったのだろう。
導風管と本体の嵌合には多少クリアランスがあるので、確認せずにネジを締めてしまったとか?

グレーのものが導風管である。

導風管を少し抜くとスイッチとの関係が分かりやすい。

正しくない位置で導風管を固定してしまうとこうなる。

正しい位置だとスイッチは完全に押される。

排気の切り替えはロータリバルブ風のもので行う。
ゴミ袋側に切り替えるとこうなる。

排気を噴射する方向だとこうなる。

導風管の先端はこうなっている。
太い方が吸込み口で、その下の平たい方が噴出口だ。

石などを吸い込んでもファンへのダメージは小さいそうだが、ファンが壊れた場合は部品を購入できる。
RYOBI製品は部品が比較的安価なので助かる。

使い勝手に関してだが、中華ブロワーよりも絶対的風量が多いので枯れ葉を吹き飛ばす能力は高い。
一方で吸引の場合は静圧よりも風量という感じなので、吸入口を地面に近づける必要がある。
私の場合は吹き飛ばす使い方がメインになるので、少なくとも中華ブロワーよりは作業が楽だ。
中華ブロワーの5倍くらいの面積の枯れ葉を吹き飛ばすことが出来る。

今回はジャンクと称されるものを購入したわけだが、特に不良箇所もなく動作したのでお買い得だったと言える。

これは中華ブロワーのように小型ではないので、狭い場所にノズルを突っ込んで枯れ葉を吹き飛ばすような使い方は出来ない。
中華ブロワの場合は枯れ葉に近づけないと(風量が少ないので)十分に吹き飛ばすことが出来なかったが、RESV-1000は風量が多いので全体的に風を当てるような使い方になる。

RYOBIはRESV-1000が吸い込み仕事量131W、RESV-1010が145W、RESV-1020が131W、RESV-1500/1510は消費電力が1.1kWとなり吸い込み仕事量が175Wにアップしている。

これまで使っていた中華ブロワーの風量が2~3m3/分だったのに対して、RESV-1000は9m3/分なので違いは歴然である。
ただし上にも書いたように大型なので、例えば洗車後に水を吹き飛ばすような使い方では持て余す。
騒音は掃除機のような感じで、音量はそこそこある。
都市部で使うのはどうかなと思うくらいの音量だが、そもそも都市部ではブロワーなど使わないか。

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