手動ウインチを見てみる

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木を切り倒したりするのにウインチがあると便利だ。
倒したい方向にテンションをかけておくことで安全性が高まるし、追い口を入れずにウインチで引っ張って倒すことも出来る。
最初に買ったのは中華電動ウインチなのだが、程なくして壊れた
さすがに中華ウインチでは信頼性が低すぎる。
モータが焼けるとか板金部分が曲がって動きが渋くなると言うのならともかく、ギアの歯が脱落するとは思わなかった。
事故に直結するような壊れ方だったので、さすがに中華ものを買い直す気にはなれなかった。

そこで国内メーカのホイストを購入した。
中華ウインチの何倍もの大きさと重さがあるのだが、牽引力は1/4しかない。
ただ実際に使ってみると250kg牽引力のホイストの方が強力だったりした。

ウインチを購入する際に手動ウインチも検討した。
手動ウインチはあたり前ながら電力が不要なので、使う場所を選ばない。
しかし中華電動ウインチの壊れ具合を見ると、中華手動ウインチにも危険を感じた。
電動ウインチは操作時にウインチの近くに人が居る必要はないが、手動ウインチはハンドパワーで回す。
もしもギアが壊れたりしてハンドルが吹っ飛んできたら、怪我位では済まないかも知れない。

中華ハンドウインチの価格は安い。
500kg牽引力のものが3千円程度で買える。
大きさ的には今回見たPM-100と同程度だ。

ギアは板金ものの打ち抜きで、2枚重ねになっている。
打ち抜きでは厚い板の加工は仕上がりが綺麗にならないので、薄板の2枚重ねなのか。
2枚重ねになっている部分が開いてしまい、そこにハンドル側のギアが落ちたらと思うと恐ろしい。
500kgもの荷重がかかっている状態でテンションが抜けるのだから、二次被害も大きくなる。

マックスプル工業製の手動ウインチを見る機会があった。
最大牽引力は100kgで、売価は1万円前後だ。

全体的にはコンパクトで、板金の台にリールとギアが付いている。

ハンドル部分は板金だ。

ラチェット式の逆転防止が付いている。

メインのギアもドライブ側のギアも1枚もの(当たり前)だ。

ギアは普通の鉄製だと思う。
鋳造には見えないし、コスト的にはプレスかレーザカットなのかな。
通常のギアのように歯を切って作ると、コスト的に合わないのではないだろうか。

かみ合い部分やシャフトの太さも、特段貧弱さは感じない。

巻き取りレバーの部分はDカットになっていて、ナット留めされている。
収納時にはここを外せばコンパクトになる。

メインギアの直径は130mm位である。

歯の厚みは8mmだ。

巻かれているワイヤは直径3mmのもので、おそらくワイヤは別売りだと思う。
3mmのワイヤーの破断荷重は600kg程度になる。
だからといって600kgの牽引が出来るわけではなく、ワイヤーロープの安全係数は6だそうなので、100kgまでだ。
このウインチには3mmのワイヤーロープが巻かれているが、メーカ仕様には5mmまで掲載されている。
中華ウインチでは破断限界まで使おうとする設定なので、この点も注意しなければいけない。
ワイヤーロープが切れると、切れたロープが暴れて腕などを切断する場合もある。

スチールワイヤーではなく合成樹脂のシンセティックロープもあり、5mm系での破断荷重は1.7t位ある。

PM-100を中華風表示にすれば、牽引力900kgみたいになるか。
中華ウインチの説明を見ると、牽引力は破壊限界を示しているみたいな注意書きのあるものがあった。

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