猫のトイレ部屋には空気清浄機と脱臭器を置いている。
空気清浄機は2000年頃に購入したナショナルのEH3541である。
実はその後購入したナノイー付きの空気清浄機もあるのだが、フィルタ式ではやはり集塵力に限界がある。
これは電気集塵式なので猫砂の細かな粉塵をうまく取り去ってくれる。
当時の能書きには以下が謳われていた。
- プラズマ3層分解で脱臭スピード約4倍(当社従来品EH355比)
- プラズマ+HEPAフィルターで集塵効率99.997%
24時間・365日自動モードで稼働を続けていた空気清浄機だが、突然キキキキーッと音を発した。
チェックしてみるとファンが回転していないようで、空気が出てこない。
いよいよ壊れたのか、ベアリングかな。
駄目なら駄目で仕方がないが、一応分解してみる事にした。
空気清浄機は機械の性格上内部に汚れが付く。
濡れぞうきんでこれを拭きながら分解していく。
上部にはコントロール用のボタンと表示器、センサ類がある。

その下の丸くなっている部分がシロッコファンで、四角くくりぬかれたようになっている所に集塵部が入る。

いくつものネジを外して前部と後部をパカッと割る。
シロッコファンの軸受けはベアリングになっている。
ルンバにはベアリングなど一つも使われていなくて、金属シャフトが樹脂の穴に入っているだけなのに。

ファンはフィルタを通った空気を吸い込むのだが、細かな汚れが付いている。

ここまでは特に異常はないのだが、異常があったのはモータ側だ。
白いプラスチック製のカバーでモータを押さえているのだが、これが割れている。

一部はモータに張り付いてしまっていて、おそらくは熱によるものと思われる変色と変質が見られる。

熱以外の要因として、若干のオゾンが発生する事もあるだろう。
発生したオゾンは活性炭フィルタで分解されるのだが、残留オゾン濃度によってはプラスチックを脆くする。

モータが入っている部分の底部も、熱による変色がある。

モータシャフト周りの鉄がさびているのも、残留オゾンによるものだろうか。

モータは12Wと書かれている。

電気集塵用の高圧発生器はごく小さなものだ。

モータの押さえ部は破損してしまっていて、手で触っただけでボロボロと崩れるくらい脆くなっている。
軸側はまだ良いが、反対側はモータを押さえる事が出来ない。
そこでシリコンでモータケースにモータを接着してしまう事にした。
プラスチックなのでシリコンは付かない可能性があるが、隙間なく押さえられるだけでも固定は出来そうな感じだ。

ケース側だけではなく、モータ側にもシリコンを塗った。

ケース側にはたっぷりシリコンを入れたのだが、元々隙間がけっこうあったようで、これでは足りなかった。

シリコンをさらに入れ、モータを入れてから元々のカバーをかぶせた。

比較的シャフト剛性が高いので、モータが斜めにくっついてしまう恐れはない。
モータを接着する前に、シロッコファンを外して水洗いした。

あと何年使えるのかは分からないが、ついでにフィルタも交換する事にした。
これは入手困難になるかなと思って買っておいたものだ。
しかし今品番で調べたら入手は可能だった。
20年以上も前の製品なのに、消耗品の在庫があるのは驚きである。



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